6月29日(月)午後6時半より、菅野博史先生「『法華経』『法華文句』講義」第3回(通算97回目)が開講されました。前回より「化城喩Ă品」に入り、品題解釈から科文の「来意を明かす」までで講義終了して、今回は科文の「入文解釈」で「久遠を知見することを明かす」から始まります。
テキスト『法華文句(Ⅲ)』は、853頁の1行目「此の品は正しく因縁を説く。後の両品は授記す。」からですが、「入文解釈」ということもあって、講義はまず「化城喩Ă品」の経文を初めの「仏は諸々の比丘にのたまわく」から「爾の時、大通智勝如来は黙然として之を許したまう」までを、45分間かけて読み上げて解説してから、テキストに入りました。テキストでは「最初にさらに二段がある。第一に遠い昔(久遠)を知見することを明らかにする。第二に宿世(過去世)の結縁を明らかにする」について、化城喩Ă品が「久遠」と「結縁」をテーマに構成されていることを説明します。そして「正しく結縁を明かす」では、結縁に「遠い理由(遠由)」と「近い理由(近由)」があることにふれ、「遠い理由」には大通智勝如来の成道と梵天達の請法(説法を願う)があり、成道についての五段の様相を、1・仏寿が長遠、2・成道の前後、3・正面から成道を明かす、4・成道後の眷属供養を明かす、5・法輪を転じることを請うことを明かす、の順で説明していきます。
次に「(結縁の)近い理由」ですが、仏は請いによって説法するため「覆講」して正しく結縁をすると述べられます。「覆講」とは、仏の説法を受けた弟子たちがその内容を繰り返して講義・説法することで悟りを得ることをいいます。そのやり方としては、まず半字(小乗)の法輪が転じられ、次にそれを聴いた弟子たちが字を廃しての満字(大乗)の説法を請い願う、という次第となります。
今回の講義は、「略して六度(六波羅蜜)をいわざれうのみ」と述べた857頁の最後までを説明されて終了しました。
次回の7月27日は、『文句(Ⅲ)』の858頁1行目の「「三転」とは、示・勧・証を謂う、云々。」からになります。途中からの受講でも充分ついて行ける講義となっていますので、皆さま、ぜひ御聴講ください。(担当スタッフ)

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