〇【対面&実況】3月30日(月) 午後6時半~8時半
菅野博史先生 後期第6回「『法華経』『法華文句』講義」(通算94回)
〇【対面&実況】一日集中講座4月11日(土)午後1時半~5時半 (四時間)
大竹晋先生 「菩提と覚―仏教における覚醒の概念の歴史―」
〇【対面&実況】4月25日(土) 午後3時半~5時半 法華仏教講座第1回
上杉清文先生 「性と仏教」
〇【対面&実況】4月27日(月) 午後6時半~8時半
菅野博史先生 前期第1回「『法華経』『法華文句』講義」(通算95回)
目次
序
『法華経』の女人成仏観と日蓮 ―「変成男子」とsaṃdarśana- 岡田真水
法華経の付嘱について 前川健一
「不軽菩薩『我深敬』等の二十四字と日蓮の題目」 ―インド・オリジナル法華経から見て― 苅谷定彦
常不軽菩薩の授記と但行礼拝について 澁澤光紀
『無量義経』の真偽をめぐって 大竹 晋
『高王観世音経』の起源 ―「仏説観世音経」から「仏説高王経」へ― 池 麗梅
世親『法華論』のチベット語訳は存在したのか 望月海慧
馬鳴菩薩造・真諦三蔵訳『大宗地玄文本論』の成立事情 石井公成
「真如随縁」の相即論に関する一考察 井上克人
『大乗起信論』における「本覚」「始覚」の成立について ―「従本已礼」という表現に注目して― 藤井 淳
仏性論争における『大乗起信論』の位置 藤村 潔
『大乗起信論義記』における無碍説 ―『探玄記』との比較を中心に― 金 天鶴
『大乗止観法門』に見える真如・如来蔵説 ―『究竟一乗宝性論』との関連性を中心として― 李 子捷
天台智顗における法雲の法華教学批判と受容の再検討 早川貴司
天台智顗における燃灯仏理解の一側面 ―『法華玄義』の引用を中心にして― 村上東俊
天台智顗の死について ―中国の学者の解釈を中心として― 菅野博史
章安灌頂による『摩訶止観』の本文整備 ―十境・十乗観法(近方便)を中心に― 村上明也
李華撰『故左渓大師碑』に見る知識人の佛敎認識 伊吹 敦
唐代における『法華経』信仰の諸相 松森秀幸
中国天台における『金光明経』思想の受容 林 鳴宇
最澄『通六九証破比量文』の思想的位置 ―二比量を中心に― 師 茂樹
伝聖覚撰『大原談義聞書鈔』と本覚思想 安達俊英
天台本覚思想と證空 ―「現生往生」思想の究明を射程に入れて― 中村玲太
道元禅師と本覚思想 清野宏道
再考・持経者から日蓮へ ―虚空蔵求聞持法と『不動愛染感見記』― 菊地大樹
言霊と真言と題目 ―聖なる言葉と予言をめぐって― 鎌田東二
日蓮と密教 ―虚空蔵求聞持法、三光天子、戒家の印― 杉原愼了
日蓮の三論批判 奧野光賢
鳳潭の『大乗起信論義記幻虎録』について ―その思想史の位置づけを中心に― 張 文良
鳳潭と性悪説 ―『起信論註疏非詳略訣』を中心に― 末木文美士
『立正安国論』の近代 ―二つの「立正安国」の論理とそのゆくえ― 佐藤弘夫
仏教とマインドフルネス ―アメリカのマインドフルネス― 古瀬珠水
目次
序
花野充道博士 年譜
花野充道博士 著書・論文目録
日蓮教学の思想史学的探求|花野充道
日蓮聖人の法華経救済のイメージと『大曼荼羅』図顕|渡邊寳陽
日蓮における地涌・上行菩薩の自覚をめぐる論争 ―論点整理―|間宮啓壬
日蓮教学における題目論の一断面|布施義高
事の一念三千に関する再考察 ―題目との関係性をめぐって―|三浦和浩
『兄弟鈔』における「伯夷伝」小考|大賀義明
日蓮真蹟遺文『下方他方旧住菩薩事』について|山上弘道
日蓮遺文に登場する北条一族覚書 ―呼称・人物比定・日蓮遺文の真偽―|坂井法曄
佐渡国法華講衆について ―「師弟子の法門」のこと―|大黒喜道
日蓮と法華講会|石附敏幸
慶林日隆の八品正意論管見|大平宏龍
慶林坊日隆の一仏二名論 ―立論の動機と目的―|平島盛龍
日隆門流の形成と教団維持に関する一考察|小西日遶
了義院日達と本有院日相の論議応酬の一考察|鈴木正嚴
近世不受不施論争における権力に対する譲歩と殉教 ―国主の不施の受不受の問題を中心に―|ジャクリーン・ストーン
佛立開導・長松日扇師の信行成仏論 ―三途成不論争を通して―|福岡日雙
創価学会草創期における政界進出の理念と動機を再考する|中野 毅
日本の近現代と日蓮仏教の「再歴史化」 ―国柱会と創価学会の「国立戒壇」論の場合―|西山 茂
日蓮主義と九識論 ―田中智学と宮沢賢治における九識心王の日蓮をめぐって―|ブレニア・ユリア
望月歓厚『日蓮教学の研究』における本尊論の検討|宮田幸一
現代修行道場の諸問題 ―僧としての修行者は如何にあるべきか―|戸田日晨
※各講座とも当日受講(途中受講)が可能です。
受講申込欄よりお申込み下さい
会 場: 常円寺祖師堂地階ホール 対面&実況(後に配信ビデオ講義)
開催日:4月11日(土) 開講:午後1時30分~5時30分(4時間)
受講料: 3,000円(オンラインも同額)
仏教における覚醒は菩提と呼ばれ、中国においてはそれが覚と意訳されました。本講義において、本講師はまずインド仏教における菩提の概念の歴史をたどり、さらに中国仏教、日本仏教における覚の概念の歴史をたどっていきます。テキストについてはプリントを配布します。
扱われることがらの例:
・菩提とその類義語との関係 /・菩提と智、真如、法身との関係 /・覚の訳例 /・本覚思想
大竹晋(おおたけ すすむ):1974年岐阜県生まれ。筑波大学卒業。同大学院哲学・思想研究科修了。博士(文学)。現在、宗教評論家、仏典翻訳家。専攻は大乗仏教。近年の著書に『「悟り体験」を読む』(新潮選書)、『悟りと葬式』(筑摩選書)、『仏のなりかた』『菩薩は女性を愛せるか』(春秋社)、『大乗仏教と小乗蔑視』(国書刊行会)など。
会 場: 常円寺祖師堂地階ホール 対面&実況(後に配信ビデオ講義)
開催日:5月9日(土) 開講:午後1時30分~5時30分(4時間)
受講料: 3,000円(オンラインも同額)
学問と研究は、どこが違うのでしょうか。研究が技術であるとすれば、学問とは、「私」ではない誰かのために、言葉を通して魂を開こうとする営みです。
今年三月、六十五歳で定年を迎えた私は、これまで、秘蔵されてきた資料を社会に公開し、被災地や被差別部落に赴いて、生きることの困難に直面する人びとの声に耳を傾けてきました。しかし、そうした困難を言葉にすることは、常に社会からの抵抗を伴う行為でもありました。社会が見たくないもの、なかったことにしようとするものを語るからです。
深層心理学者の河合隼雄や北山修は、社会が目を背けるものを「見るなの禁」と呼びました。本講義では、私自身の人生と研究を振り返りながら、何が日本社会において「見ることを禁じられてきたのか」を考えます。暗がりに目を凝らし、語る勇気を持つとはどういうことか。ともに考えてみたいと思います。
磯前順一(いそまえ じゅんいち):1961年、水戸生まれ。東京大学大学院人文科学研究科宗教学専攻博士課程中退。博士(文学)。国際日本文化研究センター名誉教授。主な著書に『近代日本の宗教言説とその系譜』(岩波書店)、『昭和・平成精神史』(講談社選書メチエ)、『石母田正』(ミネルヴァ書房)、『居場所のなさを旅しよう』(世界思想社)、『生者のざわめき』(木立の文庫)、『新・学問のすすめ 研究者失格!』(白水社)、『京都 祈りと差別の千二百年』(亜紀書房)。
会 場: 常円寺祖師堂地階ホール 対面&実況(後に配信ビデオ講義)
開催日:8月1日(土) 開講:午後1時30分~5時30分(4時間)
受講料: 3,000円(オンラインも同額)
島地大等が1926年に「日本古天台研究の必要を論ず」を発表し、鎌倉仏教の基盤であるとしてその研究が重要であることを論じて以来、本覚思想については主に評価する方向で研究が進められてきた。さらに、インド仏教の如来蔵思想を大成した『宝性論』の梵文テキストが刊行されたことにより、欧米と日本で如来蔵思想研究が大幅に進んだ。本覚の語が見える『起信論』の中国撰述説をめぐる論争も盛んになった。この状況を一変させたのが、1986年に袴谷憲昭が本覚思想を、また松本史朗が如来蔵思想を仏教でないと断言して始まった批判仏教の動きだ。
二人はやがて決別するに至ったが、この二人の著書や論文の衝撃は大きく、賛成者や反対者、あるいは無視した者たちに大きな影響を与えた。批判仏教と言われたこの動きは次第におさまったが、以後、仏性を説いた『涅槃経』の研究が大幅に進み、また本覚思想を受容したのか批判したのかで論争となった道元に関する研究も進んだ。
本講義では、背景となった社会状況も考慮しながら、本覚思想研究史、本覚思想・如来蔵思想批判の意義と問題点、そうした批判以後の研究状況について検討したい。
石井公成(いしい こうせい):1950年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部東洋哲学専修卒業。同大学院文学研究科単位取得退学。博士(文学)。駒澤大学名誉教授。専門はアジア諸国の仏教とその周辺文化。主著に『華厳思想の形成』、『聖徳太子―実像と伝説の間』、『<ものまね>の歴史―仏教・笑い・芸能』、『東アジア仏教史』、『恋する仏教―アジア諸国の文学を育てた教え―』などがある。「聖徳太子研究の最前線」ブログを運営中。
会 場:新宿常円寺祖師堂地階ホール・対面&実況(後に配信ビデオ講義)
開催日: 2026年度 前期6回 午後3時30分~5時30分
第1回 4月25日(土)
第2回 5月16日(土)
第3回 6月13日(土)
第4回 7月 4日(土)
第5回 8月 29日(土)
第6回 9月 5日(土)
受講料: 1期6回分12,000円※当日1回の聴講:2,000円
第1回 これらの呪詛、これらの冒涜、これらの嘆き、これらの法悦、叫び、涙、これらの讃歌は、無数の迷宮を通って次々にひびく一つの木霊。 (ボードレール 阿部良雄訳『悪の華』より)
〈性〉という語の第一義は、生まれつきの傾向、天から与えられた本質という意味で、漢音でセイ、呉音でショウ、和訓でサガ、一語でセックスやセクシュアリティの意味で使われるようになったのは一九一〇年頃で、ここから「性欲の時代」が始まった、とされます。
さて、わたしが話題にしたいのは「性欲の時代」以前の〈性〉と〈仏教〉です。したがって、セックスの全領域を指す〈性〉という語はむろんのこと、〈性欲〉〈性交〉〈性器〉といった語もなく、〈性欲〉に相当する語は色情、淫情、淫欲、情欲、春情などで、〈性交〉は交合、交接、交媾などと表現されていました。そんな時代の〈仏教〉でわたしが関心を持っているのが、例えば、女犯と男色あり、真言立川流と天台玄旨帰命壇であります。
これだけでも大難事なのに、増穂残口(ますほざんこう)の紹介も、と考えています。とはいえ、残口については、『近世色道論』(日本思想体系60)を一読下されば、わたしの出る幕など・・・・・・ 合掌。
第2回 法華経の方便品に説かれる会三帰一の教説や、寿量品に説かれる久遠成道の教説は、法華経を根本経典とする法華教学(天台教学と日蓮教学)において、その意義が化導論や顕本論として盛んに議論されてきた。
この講義では、それらに関連する種々なる問題──実相論・常住論・相即論・垂迹論・教主論・教判論・種脱論などを順番に取り上げて、できるだけわかりやすく説明していきたいと思っている。
第1回目は、法華経に説かれる久遠成道論が、釈尊一代の化導を教判として整理する際にどのように扱われたか。光宅寺法雲、浄影寺慧遠、天台大師、嘉祥大師、日蓮聖人などの説を取り上げながら一緒に考えてみたい。
第3回 現在日蓮聖人門下の勝劣派に属する法華宗(本門流)は、八品門流とも称され、千葉県茂原市の鷲山寺・静岡県沼津市の光長寺・京都府京都市の本能寺・兵庫県尼崎市の本興寺の四大本山で宗門を構成しているが、門祖は本能寺・本興寺開山の日隆である。日像によって京都に成立した妙顕寺(後に妙本寺)が室町時代、日霽の代に弟子間の対立によって分流を生じたことは知られているが、日隆も妙本寺より分流した一人である。
日隆は、至德2年(1385) 足利氏の一族である越中国桃井家に生まれ、出家し後に上洛し妙本寺に入寺したが、そこには伯叔父の日存・日道の両名がおり、やがて3名で教学の研鑽に励んだという。まず宗祖日蓮聖人の教えを知る為に遺文の蒐集を始めると共に、当時門下の教学研究では本迹勝劣義が勢いを得始めており、3名も応永17年(1410) 頃に越後本成寺の日陣を訪ねて遺文を拝見し、勝劣義を聴聞した。
この中で応永22年(1415)京都に本応寺を、応永27年(1420)尼崎に本興寺を建立している。
日隆は教学の研鑽に没頭し、三千余帖と称される大部の著作を残した一方で近隣地さらには遠隔地への布教をおこなったが、特記すべき特徴として、水上交通の利用がある。まず拠点となった本能寺・本興寺の位置であるが、本能寺は布教の拠点として都に所在し、本興寺は京都より淀川等の河川を下って大阪湾への出口の尼崎に位置し、東に出れば堺、西に向かえば兵庫・牛窓・宇多津・尾道等の要港が連なっている。そして堺(顕本寺)・兵庫(久遠寺)・牛窓(本蓮寺)・宇多津(本妙寺)・尾道(妙宣寺)と日隆有縁の寺院が建立され、さらに各港には海運の業務を統括する問丸が存在したことから、問丸を管理する富裕層、所謂有徳人が居て日隆の布教活動を外護したものと考えられる。
日隆には多数の僧俗信徒の存在が考えられるが、彼等を統率する為に法度が制定された。法度は当時の他門流にも存在するが、自己の門流を護持する為に他門流を否定した厳しい条文である。さらに門流存続の為に後進者の養成にも力を尽くし、従前よりの教学書の著作と共に、文安4年(1447)頃には教場としての勧学院が存在していた。そして関東方面からの他門流の修学生が来山していたとの史料が残存している。
日隆は宝徳2年(1450)本能寺を日信に、享徳元年(1452)本興寺を日登に譲ったが、80歳で入滅するまではさらに教義書の著述と後進の指導に当たったようであり、教義書は現在本興寺に385巻格護されている。
法華宗(本門流)の四大本山が異なる建立事情にも関わらず同一宗門を形成しているのは、日隆の教学に傾倒した先師達の「本門八品上行所伝本因下種の南無妙法蓮華経を唱える信仰」が伝承されたためである。
第4回 日蓮が今日でいうところの世界について認識するにあたっては、主に(1)規範としての宗教、(2)現世の内在化、(3)世界という視座、の3つを回路としていたと整理できよう。(1)については贅言を要しないところであり、教学・宗学上の解釈と深く関わることから措く。(2)は、自説を社会的に訴求するという目的実現のためには、単に宗教的主張を展開するばかりではなく、社会一般の価値をも主体的に包摂し、活用したということである。その端的な事例として、鎌倉幕府法、鎌倉時代のジェンダーなどが挙げられる。(3)は、佐渡流罪以降における「一閻浮提」の語の多用からもうかがえるように、日本一国の範囲を超えた高次の認識を思考の基盤としたことである。とくに(3)によって、①中世日本に一般的であった三国世界観のパラダイムを超克し、日本人の世界観の転換をもたらしたこと、②日本および日本の政治的スキームと為政者を相対化したこと、③本邦成立の宗教として初めて海外宣教の構想を示したこと等の歴史的意義は大きい。
第5回 日蓮とは何か?日蓮仏教とは何か?それを探求するために教理面からの膨大な研究が提示され蓄積されてきたことは言うまでもない。しかし日蓮仏教の探求には教理研究という枠に収まりきれない、倫理観・国家観・政治思想といった面からの問題が横たわっている。本講は、(1)関東出身者たる日蓮の思考・行動に伏在する「エートス」の探求、(2)鎌倉武家社会における日蓮の活動や幕府権力との関わり方の探求、(3)日蓮の朝廷(天皇・院)への志向についての検証、という主に3つの視点から、日蓮仏教の特質について私見を述べていくものである。いずれも近年の歴史学の研究成果を踏まえ、また厳密な史料読解に基づいたアプローチで臨んでいきたい。
第6回 大学紛争を中心に世界的な反体制運動が広がった1960年代後半、上原專祿は日蓮認識をめぐって二つの重要な視座を打ち出した。一つは、2回の岩波市民講座で示された世界史から日蓮を見る/日蓮から世界史を見るという「日蓮認識の世界史学的方法」であり、「世界史⇔日蓮」の往還的な視座である。
もう一つは、死者と生者の共存・共生・共闘を打ち出した著書『死者・生者―日蓮認識への発想と視点』である。この二つの視座は一つとなり、「全死者・全生者の共存・共生・共闘の世界史像形成」への構想と、「「日蓮の分身」にまで私自身を鍛え上げる」とする誓願となっていった。
この上原專祿が提示した「世界史⇔日蓮」「死者・生者」「日蓮の分身化」は、激動する世界に対応していく動態的な日蓮思想の大きな可能性を示している。今再び百年以上前の戦前に戻ったかのような世界情勢を迎えて、現代に活きる日蓮思想のあり方を上原專祿の日蓮論を再検討することで考えていきたい。
第1回 上杉清文(うえすぎ きよぶみ):1946年静岡県生まれ。富士市本國寺住職、劇作家、福神研究所所長。法華コモンズ仏教学林教学委員。著書に『うぐいす仏法帖』(太田出版)、共編著に『シリーズ日蓮』第五巻「現代社会と日蓮」(春秋社)、他。2015年8月よりJKS47(日本祈祷団四十七士)を福島泰樹や秋山道男らと立ち上げて、超現実的・演劇的・宗教的なアングラ思想運動を創出する活動を継続中。
第2回 花野充道(はなの じゅうどう):1950年京都府生まれ。早稲田大学大学院文学部東洋哲学専攻博士課程修了。博士(文学)。法華仏教研究会主宰。『法華仏教研究』編集長。法華コモンズ仏教学林教学委員。単著に『天台本覚思想と日蓮教学』(山喜房仏書林、2010年)、単編著に『シリーズ日蓮第1巻・法華経と日蓮』(春秋社、2014年)、『シリーズ日蓮第2巻・日蓮の思想とその展開』(春秋社、2014年)、『シリーズ日蓮第3巻・日蓮教団の成立と展開』(春秋社、2015年)、『花野充道博士古稀記念論文集-仏教思想の展開・日蓮仏教とその展開』(山喜房仏書林、2020年)。他、論文多数。
第3回 小西日遶(こにし にちじょう):1942年生まれ。関西学院大学大学院文学研究科博士課程満期退学。文学修士。大本山本興寺閑士。元 法華宗興隆学林専門学校学林長。法華宗教学研究所名誉所員。著作として『日隆聖人略伝』(東方出版 昭和60年)。大本山本興寺貫首として『本興寺文書』(既刊8巻)の編纂を主導。
第4回 丹治正弘(たんじ まさひろ):1961年東京生まれ。早稲田大学第一文学部史学科卒業。放送大学大学院文化科学研究科修士課程・博士後期課程修了。博士(学術)。放送大学大学院歴史研究会副会長。全国通訳案内士(英語)。右筆資料調査会代表。著書に『日蓮と世界認識』(同成社、2022年)など。近年の論文に「日蓮と鎌倉幕府法」(『佛教史研究』61号、2023年)、「日蓮と日蓮主義」(『大倉山論集』70輯、2024年)、「日蓮のユートピア観と宮沢賢治」(『放送大学日本史学論叢』12号、2025年)、「日蓮とジェンダー認識」(『日本宗教文化史研究』29巻2号、2025年)など。
第5回 石附敏幸(いしづき としゆき):1960年神奈川県生まれ。早稲田大学理工学部物理学科卒。同大学院文学研究科(日本史学)博士前期課程修了。開成高等学校教諭。中高生に日本史を教える傍ら南都興福寺や日蓮宗を中心に日本中世の仏教史を研究。論文:「興福寺大乗院の雑務職について」(『鎌倉遺文研究』22号)、「応和宗論の再検討」(新川登亀男編『日本古代史の方法と意義』)、「日蓮と鎌倉幕府」(『法華仏教研究』21号)、「日蓮と宗義天奏」(『興風』30号)、「日蓮と法華講会」(花野充道博士古稀記念論文集『日蓮仏教とその展開』)など。
第6回 澁澤光紀(しぶさわ こうき):19753年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部中退。日蓮宗善龍寺住職、法華コモンズ仏教学林事務局長、福神研究所事務局、JKS47事務局。編集者として『立正安国論をいかに読むか』(東京都西部教化センター刊)、論考に「宗教と科学について」、「髙佐日煌の教学(一)(二)」(以上『法華仏教研究』4号、14号、16号)、「日蓮の摂折論とその展開」、「他者と日蓮認識―上原專祿を中心として」(『シリーズ日蓮』第2巻、第5巻)など。
会 場: 新宿 常円寺 祖師堂地階ホール
開催日: 2026年度 前期6回 ※原則毎月最終月曜日 午後6時30分~8時30分
受講料: 1期分12,000円(半年間6回)※1回のみ聴講:2,000円
今年度の前期も、『法華経』『法華文句』の講義を継続します。『法華文句』は『法華経』の随文釈義の注釈書ですので、「注釈書読みの経典知らず」にならないためには、『法華文句』を読むときには、常に『法華経』の本文を読まなければなりません。現在、『法華文句』の本文を地道に読む機会はほとんどないと思われますので、この講義では、『法華文句』の本文をすべて読んでいきます。もちろん同時に『法華経』も読んでいきます。受講生のご希望がある限り、地道に続けていきたいと思っています。今期は巻第七上の「授記品」の随文釈義の部分から学習していきます。
★教科書『法華文句』Ⅲ(第三文明社、各冊2,530円)※コモンズ割引価格2,000円(受付にて)
★『法華経』はプリントを配布します
菅野博史(かんの ひろし):1952年福島県生まれ。1976年東京大学文学部印度哲学印度文学科卒業。1984年東京大学大学院博士課程(印度哲学)単位取得退学。1994年文学博士(東京大学)。現在、創価大学大学院教授、(公財)東洋哲学研究所副所長。専門は、仏教学、中国仏教思想史。著書に『一念三千とは何か―『摩訶止観』正修止観章―』(第三文明社)、『法華経入門』(岩波書店)、『中国法華思想の研究』(春秋社)、『南北朝・隋代の中国仏教思想研究』『法華経―永遠の菩薩道―』(大蔵出版)、『中国仏教の経典解釈と思想研究』(法藏館)など多数。訳書に、『法華玄義』上・中・下、『法華文句』(Ⅰ)~(Ⅳ)、『摩訶止観』(Ⅰ)・(Ⅱ)(以上、第三文明社)、『現代語訳 法華玄義』上・下(東洋哲学研究所)、『現代語訳 法華玄義釈籤』上・中・下一・下二(松森秀幸と共訳、東洋哲学研究所)など多数。
受講申込欄よりお申込み下さい
会 場: オンライン講義&配信
開催日:第1回(第17講) 2025年10月8日(水) 午後6時30分~午後8時30分
第2回(第18講) 2025年11月5日(水) 午後6時30分~午後8時30分
第3回(第11講) 2025年12月3日(水) 午後6時30分~午後8時30分
第4回(第12講)2026年1月7日(水) 午後6時30分~午後8時30分
受講料: 8,000円(全4回) ※当日1回の受講は3,000円です。
『大乗起信論』は、東アジアの仏教全体に大きな影響を与えている。本講義では、『起信論』自体を読みこむというよりは、『起信論』が東アジアでどのように受け止められ、どのように変容したかを、真如・如来蔵・本覚などの概念の展開を含めて考える。今学期は、日本における受容と展開を中心に検討する。
※この連続講義は1学期4回開催で、20回ほど予定して既に16回まで終了しています。テキストは岩波文庫版『大乗起信論』(宇井伯寿・高崎直道訳注)を使うので、受講者は事前に購入して下さい。
末木文美士(すえき ふみひこ):1949年山梨県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、東京大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。専攻は仏教学、日本思想史。著書に『日本仏教史 思想史としてのアプローチ』(新潮文庫)、『仏教 言葉の思想史』(岩波書店)、『日蓮入門 現世を撃つ思想』(ちくま新書)、『思想としての仏教入門』(トランスビュー)、『草木成仏の思想』(サンガ)、『冥顕の哲学1、2』(ぷねうま舎)、『日本思想史』(岩波新書)、『道元 実践の哲学』(角川選書)他多数。
会 場: 新宿 常円寺 新宿常円寺祖師堂地階ホール(&オンライン実況)
開催日: 2025年度 後期2回 ※土曜日 午後1時30~5時30分(4時間)
受講料: 2回分6,000円 ※当日1回の受講料:3,000円
読経はインドに始まり日本に至りました。ただし、日本の読経は漢訳経典の音読であって耳で聞いただけでは理解不能ですので、明治大正昭和においては、読経に意味はあるかないかをめぐってさまざまな理論が展開されるようになりました。その理論は令和の現在においても顧みられるだけの価値を有しています。本講義において、本講師はインドに始まる読経の歴史を解説したのち、明治大正昭和に展開された読経の理論を紹介し、それを手がかりに読経の将来に向け提言を試みたいと思います。テキストについてはプリントを配布します。
明治大正昭和に展開された読経の理論の例:
高田道見「読経改革論」(明治40年)
清水友次郎「読経廃止論」(明治42年)
梅原隴圃「読経は廃止すべきか」(明治42年)
鈴木大拙「読経の神秘」(大正15年)
中山理々「僧侶読経論」(昭和17年) ――などなど
大竹晋(おおたけ すすむ):1974年岐阜県生まれ。筑波大学卒業。同大学院哲学・思想研究科修了。博士(文学)。現在、宗教評論家、仏典翻訳家。専攻は大乗仏教。近年の著書に『「悟り体験」を読む』(新潮選書)、『悟りと葬式』(筑摩選書)、『仏のなりかた』『菩薩は女性を愛せるか』(春秋社)、『大乗仏教と小乗蔑視』(国書刊行会)など。
会 場: 新宿 常円寺 新宿常円寺祖師堂地階ホール(&オンライン実況)
開催日: 2025年度 後期1回 ※2025年12月6日(土曜日) 午後1時30~5時30分(4時間)
受講料: 3,000円
三経義疏については、近代になると聖徳太子撰であることを疑う研究者が増えた。特に『勝鬘経義疏』については、中国の注釈が日本にもたらされたとする説が一時期は有力だった。しかし、三経義疏は変格漢文で書かれており、中国人の作ではない。また、『勝鬘経義疏』には古代韓国の変格漢文とは異なる和風の表現が見られるため、日本人の作である可能性が強い。しかも、『日本書紀』中で「憲法十七条」だけが重要な箇所で2度用いている語法が、三経義疏すべてに見られるため、「憲法十七条」と三経義疏は太子の作と考えて良い。
その三経義疏のうち、太子の直筆と伝えられる『法華義疏』は、修正の仕方から見て、太子の訂正だらけの読みにくい原稿を字のうまい側近が大急ぎで清書したことは疑いない。国語学では、訓読風な和風漢文は7世紀半ばあたりからとされているが、「憲法十七条」は官人向け、また『法華義疏』は講経と関連する著作であって、音読ではなく和語で説明されたはずであるため、現在の訓読の元になる形が摸索されていたことが推測される。そこで、『法華義疏』がどのように訓まれていたかを検討する。
石井公成(いしい こうせい):1950年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部東洋哲学専修卒業。同大学院文学研究科単位取得退学。博士(文学)。駒澤大学名誉教授。専門はアジア諸国の仏教とその周辺文化。主著に『華厳思想の形成』『聖徳太子―実像と伝説の間』『<ものまね>の歴史―仏教・笑い・芸能』『東アジア仏教史』『恋する仏教―アジア諸国の文学を育てた教え―』などがある。「聖徳太子研究の最前線」ブログを運営中。
会 場: 新宿 常円寺 祖師堂地階ホール(&オンライン実況)※第2回のみ、会場は日蓮仏教研究所「学室」(常円寺右壁側3階建てビルの一階)
開催日: 2025年度 後期5回 ※ 土曜日 午後3 時30 分~5 時30 分
※対面講義が不可の場合は、オンラインまたは動画配信講義に切替えて開催する予定です。
受講料: 1期分10,000円※1回のみ聴講:2,000円
第1回 日蓮における「無始の古仏」考 ─「無始」とはいつのことか?─講師:間宮啓壬
【日時】 2025年 10月25日(土)
第2回 日蓮教団諸門流の教学 講師:都守基一
【日時】 2025年 11月29日(土)
第3回 法体折伏について 講師:株橋隆真
【日時】 2026年 1月 31日(土)
第4回 真世界文化研究会発足の目的と経緯について 講師:田中壮谷
【日 時】2026年2月28日(土)
第5回 日蓮撰『注法華経』と安然撰『悉曇藏』の関係の考察 講師:菅原関道
【日 時】2026年3月14日(土)
各回の講義内容はパンフレットP.7~10をご覧ください。
第1回
間宮啓壬(まみや けいじん):1963年富山県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。1994年より身延山大学に奉職、2020年3月末を以て同大学教授を辞す。現在、日蓮宗高岡立像寺住職、身延山大学国際日蓮学研究所・立正大学日蓮教学研究所客員所員、立正大学法華経文化研究所特別所員、日蓮宗現代宗教研究所特別研究員、博士(文学・東北大学)。著書に『日蓮における宗教的自覚と救済─「心み」の宗教─』(東北大学出版会、2017年)他。論文に「「己心」の二重性、「開け」としての「受持譲与」─日蓮の一念三千─」(日蓮仏教研究所『日蓮仏教研究』第12号2021年)他。
第2回
都守基一(つもり きいち):1961年、愛知県生まれ。立正大学大学院文学研究科仏教学専攻博士後期課程修了。現在、常円寺日蓮仏教研究所主任、身延山大学仏教学部非常勤講師。編著に『日蓮仏教研究』1~9、『中村檀林資料』1~3、『京都本法寺宝物虫払い出展目録』10冊、『京都本山妙覚寺歴代先師会の栞』4冊など。論文に「『法華取要抄』の草案について」(『大崎学報』154号)、「日蓮聖人遺文『善無畏三蔵鈔』再考」(『日蓮仏教研究』1号)、「『立正安国論』の再確認」(『身延山大学東洋文化研究所所報』16号)など。
第3回
株橋隆真(かぶはし りゅうしん) 1958年生まれ 大谷大学大学院文学研究科修士課程修了 興隆学林専門学校卒業。興隆学林専門学校教授
第4回
田中壮谷(たなか そうこく):1977年東京生まれ。英国ボーマスプールカレッジ経済経営情報科卒業。帰国後株式会社ビギ勤務。平成12年、宗教法人国柱会本部奉職。平成16年国柱会賽主継承。現在国柱会賽主。日蓮聖人門下連合会顧問。昭和聖徳記念財団評議員。
第5回
菅原関道(すがわら かんどう):昭和34年に北海道に生まれる。昭和57年3月立正大学仏教学部宗学科卒業。昭和58年4月興風談所所員となる。近年発表の論文は次のとおり。「『観心本尊抄』受持譲与段と止観弘決の文の考察」(『興風』34号、令和4年)、「『観心本尊抄』四十五字段の考察─受持譲与段からの文脈を考えながら─」(『興風』35号、令和5年)、「『観心本尊抄』受持譲与段の文証の考察」(『法華仏教の潮流』所収、令和6年)、「『観心本尊抄』八十九字段の考察─第十七問答の已下種未下種の問題を含めて─」(『興風』36号、令和6年)
会 場: 新宿 常円寺 祖師堂地階ホール(&オンライン実況)
開催日: 2025年度 後期6回 ※ 月曜日 午後6 時30 分~8 時30 分
※対面講義が不可の場合は、オンラインまたは動画配信講義に切替えて開催する予定です。
受講料: 1期分12,000円(半年間6回)※1回のみ聴講:2,000円
今年度の後期も、『法華経』『法華文句』の講義を継続します。『法華文句』は『法華経』の随文釈義の注釈書ですので、「注釈書読みの経典知らず」にならないためには、『法華文句』を読むときには、常に『法華経』の本文を読まなければなりません。現在、『法華文句』の本文を地道に読む機会はほとんどないと思われますので、この講義では、『法華文句』の本文をすべて読んでいきます。もちろん同時に『法華経』も読んでいきます。受講生のご希望がある限り、地道に続けていきたいと思っています。
★教科書『法華文句』Ⅲ(第三文明社、各冊2,530円)※コモンズ割引価格2,000円(受付にて)
★『法華経』はプリントを配布します
菅野博史(かんの ひろし):1952年福島県生まれ。1976年東京大学文学部印度哲学印度文学科卒業。1984年東京大学大学院博士課程(印度哲学)単位取得退学。1994年文学博士(東京大学)。現在、創価大学大学院教授、(公財)東洋哲学研究所副所長。専門は、仏教学、中国仏教思想史。
著書に『一念三千とは何か―『摩訶止観』正修止観章―』(第三文明社)、『法華経入門』(岩波書店)、『中国法華思想の研究』(春秋社)、『南北朝・隋代の中国仏教思想研究』『法華経―永遠の菩薩道―』(大蔵出版)、『中国仏教の経典解釈と思想研究』(法藏館)など多数。訳書に、『法華玄義』上・中・下、『法華文句』(Ⅰ)~(Ⅳ)、『摩訶止観』(Ⅰ)・(Ⅱ)(以上、第三文明社)、『現代語訳 法華玄義』上・下(東洋哲学研究所)、『現代語訳 法華玄義釈籤』上・中・下一・下二(松森秀幸と共訳、東洋哲学研究所)など多数