目次
序
『法華経』の女人成仏観と日蓮 ―「変成男子」とsaṃdarśana- 岡田真水
法華経の付嘱について 前川健一
「不軽菩薩『我深敬』等の二十四字と日蓮の題目」 ―インド・オリジナル法華経から見て― 苅谷定彦
常不軽菩薩の授記と但行礼拝について 澁澤光紀
『無量義経』の真偽をめぐって 大竹 晋
『高王観世音経』の起源 ―「仏説観世音経」から「仏説高王経」へ― 池 麗梅
世親『法華論』のチベット語訳は存在したのか 望月海慧
馬鳴菩薩造・真諦三蔵訳『大宗地玄文本論』の成立事情 石井公成
「真如随縁」の相即論に関する一考察 井上克人
『大乗起信論』における「本覚」「始覚」の成立について ―「従本已礼」という表現に注目して― 藤井 淳
仏性論争における『大乗起信論』の位置 藤村 潔
『大乗起信論義記』における無碍説 ―『探玄記』との比較を中心に― 金 天鶴
『大乗止観法門』に見える真如・如来蔵説 ―『究竟一乗宝性論』との関連性を中心として― 李 子捷
天台智顗における法雲の法華教学批判と受容の再検討 早川貴司
天台智顗における燃灯仏理解の一側面 ―『法華玄義』の引用を中心にして― 村上東俊
天台智顗の死について ―中国の学者の解釈を中心として― 菅野博史
章安灌頂による『摩訶止観』の本文整備 ―十境・十乗観法(近方便)を中心に― 村上明也
李華撰『故左渓大師碑』に見る知識人の佛敎認識 伊吹 敦
唐代における『法華経』信仰の諸相 松森秀幸
中国天台における『金光明経』思想の受容 林 鳴宇
最澄『通六九証破比量文』の思想的位置 ―二比量を中心に― 師 茂樹
伝聖覚撰『大原談義聞書鈔』と本覚思想 安達俊英
天台本覚思想と證空 ―「現生往生」思想の究明を射程に入れて― 中村玲太
道元禅師と本覚思想 清野宏道
再考・持経者から日蓮へ ―虚空蔵求聞持法と『不動愛染感見記』― 菊地大樹
言霊と真言と題目 ―聖なる言葉と予言をめぐって― 鎌田東二
日蓮と密教 ―虚空蔵求聞持法、三光天子、戒家の印― 杉原愼了
日蓮の三論批判 奧野光賢
鳳潭の『大乗起信論義記幻虎録』について ―その思想史の位置づけを中心に― 張 文良
鳳潭と性悪説 ―『起信論註疏非詳略訣』を中心に― 末木文美士
『立正安国論』の近代 ―二つの「立正安国」の論理とそのゆくえ― 佐藤弘夫
仏教とマインドフルネス ―アメリカのマインドフルネス― 古瀬珠水