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『法華文句』講義 6月26日(月) テキスト『法華文句』(Ⅱ)610頁1L~

梅雨時、蒸し暑い6月の月末、新たな録画システムを確認のうえ『法華文句』講義開始。610頁1行目から譬喩品・譬説周の解説。三周説法は法説周(前回で終わり)・譬説周・因縁周で、重要な開三顕一を3回繰り返し、三周それぞれに正説・領解・述成・授記の4つの説明がなされる。この4つが独立したチャプターとして各品に重なりながら成立していおり、ここでは中根(根=indriya=衆生の能力)の四大声聞に対する譬説周が用意周到に詳しく展開する流れになっている。
譬喩説の正説で三車火宅の譬えが説かれている。信解品第四では長者窮子の譬喩によって弟子たちが自分たちの理解を示す領解にあたる。薬草喩品第五で釈尊が弟子たちの理解を認め、授記品第六で授記をする。
大乗は既に仏が存在しないことが前提なので、釈尊以外の様々な仏陀が誕生している。『法華経』は娑婆世界の教主釈尊がベースになっているので、歴史的釈尊の伝記を重要視している仏伝が引用されている。
610頁からの譬喩品の解説では、舎利弗に対する仏が弟子の理解を認める述成と授記が続く。612頁1行目「長行に開譬と合譬あり」とは、開譬は比喩を開くことで、合譬は比喩を思想的内容に対応させること。
621頁1行目で終了。テキスト(Ⅱ)もあと3頁で終わり。次回は(Ⅲ)もお持ちください。(スタッフ)

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