去る12月19日(月)に通算55回目となる菅野博史先生の「『法華経』『法華文句』講義」が開催されました。【経文】は、「釈迦章門を頌す」の始めとなる「今我れも亦た是の如し 衆生を安穏ならしめんが故に~」から、「心に大歓喜を生じて 自ら当に作仏すべしと知れ」までです。【テキスト】は、558頁8行目「然るに、有無とは、長行に五あり~」から、570頁の16行目「方便を施設し、引きて仏意に趣かしむることを明かすなり」の卷第四下の終わりまでです。
レジュメに載った経文の箇所は重なりますが、科文では「五濁開三を頌す」からで、『文句』のテキストでは、「長行は先に開三、後に顕一す。」と述べて「開三顕一の法門」の解説を行う。そして、「舎利弗よ当に知るべし 我は仏眼を以て観じて六道の衆生を見るに」と経文を随文釈義していきます。そして「五濁」について触れる中で「五趣(五道)」の地獄・餓鬼・畜生・修羅(鬼)・人を詳しく説明して、卷第四下の最後「(仏の)大悲が心に滲透して、三界に応じ入り、方便を設けて、引いて仏の智慧に趣かせることを明らかにするのである。」まで講義して終わられました。
新年を迎えての次回は、1月30日に第四回(通算56回目)を開催いたします。途中から受講されても、レジュメがしっかりしていますので、予習復習すればついて行ける講座です。ぜひお申込み下さい。皆さま、来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。(担当スタッフ)