講座「『法華経』『法華文句』講義」第5回講座報告

講座「『法華経』『法華文句』講義」第5回講座報告
2018年8月20日 commons

本講義は、テキストである『法華文句』Ⅰ~Ⅳ(第三文明社)の本文を繙きながら、天台大師の『法華経』解釈を解読していきます。
また「注釈書読みの経典知らず」にならないように、『法華経』(プリントにて配布)もあわせて読んでいきます。
今回は、序品冒頭の「如是我聞 一時仏住」の「我」について、約教釈・本迹釈・観心釈それぞれの解説から始まりました。
約教釈では蔵教・通教・別教・円教の意で「我」(=阿難)についての解釈がなされ、続いて本迹釈、観心釈での解釈がなされています。
「聞」についても、因縁釈・約教釈・本迹釈・観心釈によって解釈がなされ、さらに「一時」「仏」についても、因縁釈(四悉檀)・約教釈・本迹釈・観心釈での解釈がなされています。
「仏」についての本迹釈では、円教の一仏を本仏とし、蔵・通・別の三仏を迹仏としています。また、中間に示現する仏を迹仏とし、
本地の四仏(蔵・通・別・円)は皆本仏であるとも説かれています。
(今回は、テキスト28P~38Pの内容についての講義でした)
次回は、9月24日(月)18時30分から、「住」についての解説からです。
同日の15時から同会場において、菅野先生による「『摩訶止観』講義」(福神研究所主催)も行われています。
こちらは 1回2000円となっておりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。
(文責・編集部)