講座⑤「日蓮聖人教学の基礎」第5回講座報告

講座⑤「日蓮聖人教学の基礎」第5回講座報告
2016年8月4日 commons

平成28年8月4日に、庵谷先生の第5回目の講義・「日蓮聖人における三大秘法」が行われました。

 

当日になって急遽、常円寺様のご事情で、会場が本堂下の会議室に変更となりました。いつもの教室とは違う、ゆったりとした空間で、15人の方が熱心に受講くださいました。

 

今回のテーマである三大秘法は、五綱とともに宗祖教学の中心をなすものです。そのことは今まで当たり前のように思われてきました。

しかし近年、この三大秘法は「(宗祖の教学の中で)それほど絶対的な教説ではなかった」と主張される先生も出てまいりました。非常にホットなテーマでもあります。今後、今まで以上に研究が進む可能性を秘めた領域と言ってもいいでしょう。そのような点からも、興味を持って拝聴いたしました。

 

講義の中で先生が語られた印象深かった点のメモを以下に列記します。

 

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*宗祖はなぜ龍樹の『大智度論』を尊重されたのか。 同書は般若の空の解説書であるが、その空を法華経で解釈している点をもって、龍樹が法華経を重視していることがわかるからである。

*宗祖はご自身のご自覚を、時間の経過とともに次のように進展していったことがわかる。 ①「法華経の行者」(南條兵衛七郎殿御書~開目抄)  ②「地涌千界」「上行等の四菩薩」(観心本尊鈔) ③「上行菩薩」(法華取要抄および万年救護本尊)

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まだまだ他にもありましたが、ぐいぐい引きずられてしまい、メモをし忘れました。今回は先生も講義に「熱が入り過ぎた」ため、三大秘法の中でも「本門の本尊」と「本門の題目」のご説明で時間が来てしまい、「本門の戒壇」は次回のご講義となってしまいました。

今回出席された皆様は、次回も今回のレジュメをご持参ください。よろしくお願いいたします。

 

いよいよ次回が最終回となります。乞うご期待!