講座③「日蓮教学と中古天台教学の検討」第2回講座報告

講座③「日蓮教学と中古天台教学の検討」第2回講座報告
2016年5月21日 commons

平成28年5月21日、花野充道先生の第2回目の講義が行われました。

今回は、原始仏教と天台大師における成仏への修行と階位説についてご教示いただきました。

原始仏教における悟り=成仏と、宗祖の悟り=成仏の概念の違いを分かりやすく解説いただきました。

宗祖の場合は、瞑想による悟りではなく、唱題による成仏ですから、それは法然や親鸞の救いに近い、と説明されました。

現今は、歴史学者の客観的な仏教研究が盛んで、教理学者の客観的な仏教研究が弱い、ということを話され、私たち法華コモンズで学ぶ者は、唯識・中観・如来蔵・華厳・密教・禅・浄土などの教理も学ぶ必要があると感じました。

次回は、『魔訶止観』における一念三千の成仏論の講義をしてくださるということです。

また、アメリカ・プリンストン大学のジャックリーン・ストーン教授も花野先生の講義の聴講に来て、アメリカにおける日本仏教研究の現状についてお話してくださるそうです。

皆さまのご聴講をお待ちしています。