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平成29年6月17日(土)、新宿・常圓寺祖師堂3階会議室にて、山上弘道先生による連続講義『日蓮聖人の真蹟を拝す』の第3講「切断分蔵されるご真蹟」が執り行われました。
同講座には、同分野を研究する専門家も複数人聴講されており、本講義への非常な関心の高さが窺い知れます。また、山上先生の学識の深さとあたたかなお人柄を慕う方が多く、前2回同様、多くの受講者が集い、会場内は朗らかな賑わいを見せていました。
今回は、日蓮聖人のご真蹟が、聖人滅後に切断、分蔵されていく様相や、一旦分断されてしまった真蹟断簡遺文がパズルのように前後合体することが判明した事例の数々をご教示下さいました。過去の優れた先行研究を適宜掬いあげて紹介しつつ、それらを踏まえて更に深いところを追求されていき、この方面の研究でも最先端にいる山上先生の御研究の一端を惜しむことなく御披露下さいました。ここでは詳細を記しませんが、『土木殿御返事』『阿耆多王御書』『閻浮提中御書』『法華証明抄』等々、山上先生が合体することを証明される様子はまさしく圧巻でした。
―長年の御真蹟拝読に裏打ちされた確かな目。先行研究を咀嚼しきり、且つデータの正確な解析に基づく手法。これに、優れた直感が加わることによって織りなされた未踏の境地。大変衝撃的な2時間でした。
山上先生、今回も熱弁を奮って頂き誠に有難うございました。
次回(第4回)の御講義は、7月22日(土)を予定しております。貴重な勉学の機会ですので、関心のある方は、どなたでも遠慮なくお越し下さい。お待ち申し上げております。(スタッフ)

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