令和8年4月25日(土)15時30分~、2026年度前期【法華仏教講座】第1回講義が、常圓寺祖師堂地階ホールを会場としてオンライン同時配信のハイブリッド型で講義が行われた。
今回は、本学林・教学委員の上杉清文先生を講師にお迎えし、「性と仏教」の講題でご高説を賜った。大変興味深いテーマである。
講義では最初に、仏教における「女犯と男色」について、明治期に入ってからの「僧侶肉食妻帯、蓄髪等、勝手たるべき事」や、中世の稚児灌頂等に関して細説された。
次いで、「本覚思想」について、台密や東密との対比を通して、それが凡夫を悟りそのものと絶対肯定する日本天台独特の思想(絶対一元論)であり、口伝が重んじられたこと。そして、そうした流れから、性的儀礼を重んじたうねりが生じ、「玄旨帰命壇」も展開することとな、独特な「摩多羅神」への信仰が重んじられたことを細論された。
更に、性的な叙述が取り沙汰される『理趣経』について言及した後、「真言立川流」について、本有の思想や、誓願房心定の『受法用心集』の内容を詳説され、仏教と性の問題について私見を述べられた。
次いで、立川流について、従来の、性的儀礼を仏教の奥義と宣揚して異端視されたとする説に対し異を唱えた、近年の彌永信美氏と末木文美士氏の学説を紹介された。その後、「増穂残口」についても触れられ、最後に、本テーマに関する今後の見通しを示されて、凡そ2時間20分に及ぶ講義を締め括られた。
驚嘆に値する厖大な読書量と、問題点の的確な把握に基づくご講義は圧巻であった。
講義終了後、聴講者から大きな拍手が送られた。(スタッフ)

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