去る7月29日(月)午後6時半より、本年第4回(通算74回)となる菅野博史先生の「『法華経』『法華文句』講義」が開催されました。今回の始まりですが、テキストでは704頁10行目の「告舎利弗我亦如是」からになります。【経文】も「舎利弗に告ぐ 我れも亦た是の如し」の偈文で、【科文】では、前回の「合譬を頌す」からになります。
今回の講義内容は、経文での譬喩の意味を一つ一つ説明していくところで、科文にその譬喩の意味がまとめられています。科文では「叙意分科」とした後で、経文にそって「見火譬を合するを頌す」「捨机用車譬を合するを頌す」「等賜大車譬を合するを頌す」「得車歓喜(譬)を頌す」と譬喩の称讃が続き、次の「各得大車を明かす」の科文では、「諸の菩薩及び声聞衆と此の宝乗に乗じて直ちに道場に至らしむ」の経文解釈で一仏乗が明かされます。
そして、「不虚を釈するを合するを頌す」の科文では、「諸仏世尊は方便を以てしたまうと雖も、化したまう所の衆生は 皆な是れ菩薩なり」の経文を解釈して、テキストでは「皆な是れ昔日の結縁の仏子にして、亦た皆同じく真如仏性有り。故に「皆是菩薩」と云うなり」と述べています。今回の講義は、経文では「汝舎利弗よ、我が此の法印は世間を利益せんと 欲するが為めの故に説く。遊ぶ所の方に在って 妄に宣伝すること勿れ」で、テキストでは711頁の7行目の「これを可通・不可通の章と名づくるなり」までで終了しました。
次回の8月26日の第5回(通算75回)は、テキスト711頁9行目の「若有聞者」から始まります。レジュメの内容説明が詳しく分かり易いため、初めての方でも、充分について行けます。ぜひともご受講申し込み下さい。(担当スタッフ)