令和8年2月28日(土)15時30分~、2025年度後期【法華仏教講座】第4回講義が、常圓寺祖師堂地階ホールを会場としてオンライン同時配信のハイブリッド型で講義が執り行われた。
今回は、国柱会賽主の田中壮谷先生を講師にお迎えし、「真世界文化研究会発足の目的と経緯について」の講題でご高説を賜った。

西山茂理事長は、曽て「日蓮仏教の再歴史化」を成した代表的先達として田中智学居士の名を掲げられている(本学林パンフレット巻頭言参照)。
日蓮主義を打ち出し、国柱会を立ち上げた田中智学居士の「玄孫」に当たり、同会第5代賽主を継承されているのが、田中壮谷先生である。

近時(令和 6 年 2 月 11 日)、田中智学居士の事業を引き継いだ三団体(国柱会・立正教団・立憲養正会)による共同研究機関「真世界文化研究会」が発足し、同会より『師子王』が発刊された。今般、田中先生は、同会代表世話人の立場から、研究会の活動目的に関して、以下の7項目を挙げられ、一々について、その意味を詳しく論じられた。

1.対立なく調和に満ちた真世界の現出をめざす
2.世界絶対平和の境地たる八紘一宇の実現をめざす
3.正しき宗教観に基づく日蓮門下の統一をめざす
4.伝統的精神と今日的感覚を融合した「日蓮主義」の樹立をめざす
5.現代社会の課題解決に繋がる「日本国体学」の確立をめざす
6.人間存在の本質を踏まえた信仰心の喚び起しをめざす
7.家庭における教化を通じた続種護法の達成をめざす

この中、2の「八紘一宇」については、誤解を受けてきたが、その真意は、文化的多様性を認めながら互いを敬い調和を目指すことにある、と解説されたことが印象的であった。
総じて、その目線は、天皇を精神的統合の中心と戴きながら、日蓮大聖人の法華経弘通・衆生救済を現代において「真世界運動」として展開することを企図することにある、と明かされた。

講義終盤には、特別に映像記録『異體同心の誓』を映写して下さった。田中智学居士が身延山祖廟前で異体同心をもって一天四海皆帰妙法の洪願成就を力強く誓われた様子、晩年に力を注がれた国性芸術運動の概要、御遷化後の葬送の様子などが紹介され、巨匠の晩年の様子を、恰も、その場にいるかのような臨場感をもって視聴させて頂いた。

日蓮門下全体に大きな刺激を与える、素晴らしい御講義であった。(スタッフ)

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