Skip to main content

令和6年10月26日、新宿常圓寺祖師堂地階ホールおよびオンラインにて、連続講座「現代の法華菩薩道とは何か」第1回として「政教分離下での『立正安国』-創価学会・公明党と立正佼成会・WCRPの挑戦と課題」として、創価大学名誉教授の中野毅先生をお迎えして講義と質疑応答が行われました。本連続講座は本学林理事長の西山茂先生提唱の「四菩薩プロジェクト」として、新型コロナ禍により開催が延期されていたものが満を持して2024年度後期連続講座として実現したものです。今回は「上行プロジェクト(平和(政治)活動部門)」として、創価学会と立正佼成会という日蓮系新宗教教団の政治的・社会的参加の実情と課題に迫る、偶然にも衆議院選挙を翌日に控える非常にタイムリーな内容となりました。

中野先生は、まず政教分離の本質に触れつつ創価学会の政治への挑戦、公明党の創設から今日の自公連立政権に至るまでを丁寧に解説されました。また立正佼成会についても、その誕生から教義の変遷、早い時期からの他宗教との宥和路線・海外諸宗教との協力関係の構築と世界宗教者平和会議(WCRP)の開催から現代に至るまでの流れを詳しい資料を整理し分かりやすく解説くださいました。また今回は活発な議論を行いたいとの中野先生のご提案で多くの時間を質疑応答に充てていただき、多くの感想や質問、意見が飛び交いました。参加者の傾向で創価学会に関するものが多くなりましたが、立正佼成会の信仰継承に対する緩やかな考え方が現在の衰退を招いているのではないかなど、非常に含蓄のある内容で瞠目すべき内容など、会場の都合がなければまだまだ終わらない合計3時間の充実した講義となり中野先生にはただただ感謝する次第です。

次回は11月25日、浄行プロジェクト(環境活動部門)として原井日鳳先生をお迎えして「今日、危機の時代に於ける思想試論 ― 共生論より蘇生論へ ―」が行われます。講義会場にお越しになれない場合はオンライン、日程が合わない場合でも後日の動画配信もございますので、ぜひご参加のほどお待ち申し上げております。(スタッフ)

commons

Author commons

More posts by commons