講座「『法華経』『法華文句』講義」第70回講座報告

講座「『法華経』『法華文句』講義」第70回講座報告
2024年3月25日 commons

『法華文句』講義 3月25日(月) テキスト『法華文句』(Ⅱ)679頁3L~

679頁3行目~。譬喩品訓読「舎利弗よ。若し衆生有りて、内に智性有り、」(『開結』151頁末行~)声聞乗(羊車)、辟支仏乗(鹿車)、大乗(午車)の説明あたり。子どものために父親が三つの車を用意し、火宅の外に脱出できた。その三乗をさらに真実・相似などの四つの段落に分け、譬喩をあげピタリと対応(合譬)させる。「内有智性」は、過去に習った三乗の願いは、智慧の本性を整理させる。続いて、聞思修慧に当てはめ三乗を解説。
680頁5行目~。教えを信じて受け入れる人は信行(鈍根)。法行(利根)は教えを聞いて自分の力で理解する修行者。681頁7行目~「如来爾時便作是念」(『開結』153頁10行目)。以下は、等賜譬に対応する。種智とは、一切種智。仏陀の智慧。法身・般若・解脱の三徳は高く広い故に摩訶衍(大乗)といい、大車譬に対応している。
682頁5行目(『開結』154頁6行目合長者無虚妄~)。嘘偽りがないという譬えに対応する。経文にある三車火宅(開譬)をお釈迦さま自身が解説(合譬)している。その解説があるのかないのかを『文句』で説明している。初めに三車を示し、大車を与え、三乗を説き、大乗だけを説く。683頁妙法蓮華経文句巻第五下、了。(スタップ)