講座「仏教哲学再考―『八宗綱要』を手掛かりに」④第3講 講義報告

講座「仏教哲学再考―『八宗綱要』を手掛かりに」④第3講 講義報告
2022年7月2日 commons

令和4年7月2日(土)、末木文美士先生による連続講座「仏教哲学再考―『八宗綱要』を手掛かりに④」前期第3回目が開催され、第八章「真言宗」(テキスト407頁)の講義となりました。

今回は、「真言宗」に入りましたので、テキスト『八宗綱要』を中心に講義が進行されました。まず、「真言宗の宗名」「真言宗の歴史」を読み進め、「真言宗の教判」では、十住心について具体的に説明されました。さらに、金剛界(智)と胎蔵界(理・慈悲)、五大(六大)、五智、五仏の関係について解説されました。最後に、空海の即身成仏思想は六大無礙(六大・四種曼荼羅・三密)をベースとしていることにふれ、テキスト読了となりました。

次回は、「真言宗」を深く掘り下げた講義になるそうなので、とても楽しみにしています。

本講座は、いよいよ最終章に入りました。終盤ということもあってか、質疑のレヴェルが高く、日本仏教の様々な問題点も浮き彫りになってきました。その質疑に応答されている末木先生の豊富な知識に驚きを隠せません。大変参考になる講義だと改めて感じました。皆様、聴講の申し込みをお待ちしております。なお、本講座はリモート開催となっており、講義動画も受講者に配信し、期間内であれば何度でもみることが可能です。詳細につきましては、「法華コモンズ」ホームページからご確認ください。(スタッフ)