平成31年4月22日(月)18時30分から、「『法華経』『法華文句』講義」講座(第13回)が行われました。
今回は、まず前講の続きである「舎利弗」の因縁釈から講義されました。(テキスト98P 3行目から)
舎利弗の因縁釈では、『生経』に説かれる摩訶迦葉と提婆達多の過去世について説かれており、
(『法華文句』では舎利弗と提婆達多の因縁として引用されているが、『生経』では舎利弗と釈尊の因縁となっている)
また、舎利弗の父母についてや、舎利弗の叔父である長爪梵志について詳細に説かれています。
そして、舎利弗の幼少期からの功績や、沙然梵志(サンジャヤ・ベーラッティプッタ)に師事したことや、
頞䫌(アッサジ)との邂逅による釈尊への弟子入りの経緯等についても説かれています。
約教釈では、舎利弗は「智慧第一」と称されていることからも四教(蔵・通・別・円)それぞれの智慧について解釈されています。
本迹釈では、五味の譬えを引いて、本地と迹について解釈し、最後の観心釈では空・仮・中の三観と五味を引いて解釈されています。
今回はテキスト111P、4行目まで講義されました。
次回は、5月27日(月)18時30分から行われます。
本講義と同日の15時から、同会場において菅野先生による「『摩訶止観』講義」(福神研究所主催)が開催されています。
次回は、十乗観法の起慈悲心についての講義です。
「『摩訶止観』講義」では、配布テキストとは別に、『一念三千とは何か』(第三文明社)も参考書として活用しますのでご準備ください。
「『摩訶止観』講義」は、1回2000円となっておりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。
(文責・スタッフ)