講座「『法華経』『法華文句』講義」第9回講座報告

講座「『法華経』『法華文句』講義」第9回講座報告
2018年12月17日 commons
平成30年12月17日(月)18時30分から、今年最後となる「『法華経』『法華文句』講義」講座(第9回)が行われました。
今回は、前回に引き続き『法華経』序品の「諸漏已尽 無復煩悩 逮得己利 尽諸有結 心得自在」の釈についての解説からでした。
(『法華玄義』上・第三文明社 P64 L1の「逮得己利」~)。
この文は、阿羅漢の徳を歎じた文で、阿羅漢の意訳である「応供」「不生」「殺賊」の徳についても解釈しており、さらに本迹釈、観心釈によっても解釈されています。
つぎに、列座の二十一人の阿羅漢についての詳釈がなされており、はじめは釈尊が成道して最初に教えを説いた五比丘の一人である「阿若憍陳如
」について述べられています。
阿若憍陳如について、因縁釈では釈尊との過去世および現世の因縁(感応)について細かく説明されています。
さらに、蔵教の約教釈では十二因縁等によっての解釈がなされています。(今回はテキストP72 L2の「不生に非ずと為す」まで)
また、本講義と同日の15時から、同会場において菅野先生による「『摩訶止観』講義」(福神研究所主催)が開催されています。
こちらは、次回からいよいよ十乗観法の観陰入界境についての講義がはじまります。
「『摩訶止観』講義」では、配布テキストとは別に、『一念三千とは何か』(第三文明社)も参考書として活用しますのでご準備ください。
「『摩訶止観』講義」は、1回2000円となっておりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。
(文責・スタッフ)