講座「『法華経』『法華文句』講義」第8回講座報告

講座「『法華経』『法華文句』講義」第8回講座報告
2018年11月26日 commons
平成30年11月26日(月)18時30分から、菅野博史先生による「『法華経』『法華文句』講義」第8回講座が行われました。
現在は、『法華経』列座の衆のうち、声聞衆について学んでいるところです。
『法華文句』では、この声聞衆について、まず比丘と比丘尼を分類し、また比丘衆についても多知識衆と少知識衆に分類されています。
さらに多知識衆について、「類」「数」「位」「歎」「列名」「結」の六項目によって解釈されています。
そして、前回の講義で、最初の「類」(同類を挙げる)を釈するうちの、「与」「大」「比丘」「衆」の四義について学んできました。
今回は四義の中の「衆」からの講義でした。(P56 L14~)
「衆」の因縁釈では、「僧伽」や「和合衆」といった別称と、千二百五十人という数についての解釈がなされ、
さらに、約教釈、本迹釈、観心釈による解釈がなされています。
次に、「万二千人」(数)については、本迹釈と観心釈で、「皆是阿羅漢」(位)については四種釈によって解釈されています。
最後、徳を歎ずる箇所では「諸漏已尽 無復煩悩 逮得己利 尽諸有結 心得自在」の五句についての解釈がなされています。
次回は、64P2L2の「逮得己利」の解釈から学びます。
本講義と同日の15時から、同会場において菅野先生による「『摩訶止観』講義」(福神研究所主催)が開催されています。
こちらは配布テキストとは別に、『一念三千とは何か』(第三文明社)も参考書として活用しますのでご準備ください。
「『摩訶止観』講義」は、1回2000円となっておりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。
(文責・スタッフ)