平成29年11月23日(木)、新宿常円寺地下ホールにて、間宮先生による「日蓮聖人の宗教的自覚をめぐる諸問題」第2回目の講義が執り行われました。今回のテーマは「伝統的「持経者」と日蓮聖人―連続と不連続―」。
日蓮聖人の時代までの持経者が如何なる存在であり、どのような点に特徴を見出せるのか。鎮源の『法華験記』から数多くの事例を取り上げながら、分かり易くご教示くださり、ついで、そうした従前の持経者のあり方と、日蓮聖人における「持経者」としての意識を、多面的に分析しながら論じてくださいました。そして、日蓮聖人の宗教的自覚が、さらに「法華経の行者」として昂まっていく様相についても非常に鋭く解析されました。
アプローチ法、論理性、内容的展開、そして明快な言説。素晴らしい御講義です。
また、2回の講義を終えて、スタッフとして、その感を強くしておりますのは、間宮先生の、温かく愛情溢れる優れた人格性です。講義中に紡がれる流暢な言葉の端々から、そのことを感じ取った受講者が多かったのではないでしょうか。教育者としての範を見た思いでした。
次回の御講義も大変楽しみです。
間宮先生の次回御講義は、12月28日(木)午後6時~、テーマは「「如来使」の自覚―画期としての佐渡―」です。
当日のみの受講(1回3,000円)も随時受け付けておりますので、本HP内の「受講のお申込み」からお申込みください。多くの皆さまのご参集をお待ち申し上げております。(スタッフ)