平成29年度後期より、法華コモンズでは新企画「法華仏教講座」がスタートしました。講師を月替わりにお願いし、講師それぞれのご専門の一端をご教示頂こうという画期的な連続講座です。
平成29年10月21日(土)「法華仏教講座」第1回目の講座が執り行われました。
第1回目は関戸堯海先生による「日蓮聖人のご遺文執筆と『注法華経』の関連について」でした。
先生のご講義の内容は、初めて『注法華経』について触れる方にも分かり易いように、『注法華経』とは何か、日蓮聖人や日蓮門下にとってどういう意味を有しているのか、どのように門下に讃仰され、近現代以降、いかなる学術研究がなされてきたのかなど、スライドを用いながら、非常に分かり易くご教示下さいました。
ついで、法華三部経の各品に書き込まれた注記の凡その特徴、また、厖大な注記がなされた理由や、他の日蓮聖人遺文との関連性など、貴重なご所見の数々をご披露下さいました。さらに、最新の研究成果の一端までご披露下さいましたが、細かな内容は今度出版される『北川前肇先生古稀記念論文集』掲載の御論文に綴られるとのこと。当ブログでそのさわりをご紹介できないのは残念ですが、関戸先生の「知」の世界に直に触れることができた聴講生は大変幸せでした。
次回第2回目の「法華仏教講座」は、11月18日(土)午後5時〜。講師をお勤め頂きますのは三浦和浩先生で、テーマは「日蓮の思想的時代区分に関する再検討」。大変興味深い内容です。より多くの皆さまのご参集をお待ち申し上げております。(スタッフ)