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664頁14行目~。講義メモ[3]訓読、譬喩品の「長者は各おの諸子に等一の大車を賜う」~「等賜大車譬」の確認から。子どもに差別なく大白牛車を与える。「大白牛車」4文字の熟語はテキストにはない。ないと思われていた「釈尊」は『法華玄義』に1カ所等で確認できる。「地涌菩薩」ではなく「涌出菩薩」、「鳩摩羅」が名字で「什」が名前なので「羅什」ではなく、敬称を付け「什公」というのが中国では一般的。「摩訶衍(マハーヤーナ)」は大乗の音写語。「六度」は六波羅蜜。此岸から苦しみの海を渡り彼岸に至る、救済するの意。すべてみな摩訶衍なので大乗、大車という。
「張設幰蓋」とは、四無量心(慈悲喜捨)をたとえ、慈悲が最も高く万善で飾る。「四弘誓(しぐぜい)の大慈心」。「誓願(せいがん)」。「弘」「hong」に続き鼻濁音なるので「四弘誓願(しぐぜいがん)」と音読する。「白」は色のもとで、本来清浄であり、煩悩の穢れを離れたもの無漏と相応する。
670頁3行目~「而作是念」心の平等を明らかにする。「是時諸子各乗大車」方便品(法説)と対応して、譬喩品の三車火宅の喩え(譬説)がある。大白牛車を得て、望んだものを超過し変易の生死を消滅させた。次回672頁後から3行目から。(スタップ)

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