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『法華文句』講義 9月25日(月) テキスト『法華文句』(Ⅱ)640頁1L~

講義メモ[3]譬喩品第3「用車譬」、訓読テキスト「爾時長者即作是念」~の確認から。長者は釈尊で資産家のこと。この辺りから「擬宜三車譬」子どもに此の如き三車を与え火宅を脱出させる。大乗の教化、功績を父の命とし、三車を現して子ども(衆生)を助ける。
642頁9行目。「適願」辺り。機教とは衆生の機根と仏が与える教えが互いに合致するの意。聞慧は聞いて生じる智慧。「勇鋭」は思索した智慧=思慧。修行して生じる智慧が修慧(聞思修の三慧)。
続いて644頁5行目~観心釈。経典の四つの解釈方法(四種釈)で因縁・約教・本迹・観心釈であるが、四種釈をまとめて考察されることはあまりない。各釈で「観心の解」等とある。以下、等賜大車譬。経文に対して科文が多く、詳述されている箇所。
648頁~『法華文句』が吉蔵の『法華玄論』を下敷きに書かれている部分。「有る人の云く、〝二乗は車を索むれども、菩薩は索めず〟と」。講義メモ註31「有る人」は吉蔵自身のこと。灌頂が吉蔵『法華玄論』第6を引いて「旧経師の云わく」は光宅寺法雲。その法雲が三乗が三車を索めるとあるが、吉蔵は二乗が索め菩薩は索めないと。複雑。以下、十難を示し650頁7行目で了。(スタッフ)

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