講座「『法華経』『法華文句』講義」第59回講座報告

講座「『法華経』『法華文句』講義」第59回講座報告
2023年4月24日 commons

テキスト『法華文句』(Ⅱ)601頁2L~

夕方から夜にかけて寒くなった4月の末、本年度もZOOMと現地ライブで講義。まずは講義メモの説明。[1]科文以下、[2]経文は、鳩摩羅什訳の『法華経』原文、「譬喩品」の頭から掲載。[3]訓読で読み下し。授業では[3]を主に読みながら解説。『法華文句』は当然『法華経』に対しての隨文釈義の注釈書なので、『法華経』本文をふまえて『法華文句』を学ぶので、理解を深める上で訓読は大切になる。そして[4]『法華文句』の解釈-天台の解釈では、天台の釈義に菅野先生が現代語訳をし、下段罫線下にテキストの出典や言語解説の脚注を付している。
『法華文句』(Ⅱ)601頁2行目から開始。講義メモは12頁中段から。『法華経』「譬喩品」始まってすぐの約意業「所以は何ん、若し我れ等は阿耨多羅三藐三菩提を成就する所因を……」から。理論的な説明ではないがドラマチックな展開で声聞授記、阿羅漢授記が説かれていく。
講義メモ15頁。譬喩品、五字偈が終わり長行「我今還欲令汝憶念本願所行道故」辺り。菩薩が過去に起てた誓願を思い出すことは大変重要なこと。舎利弗の本願である大(乗)の心を実現する。『法華文句』(Ⅱ)606頁10行目、ここで領解段終了。来月は授記段に入る。(スタッフ)