沿革

年表(スマートフォンでは画面を横向きでご覧ください)

    法華コモンズ仏教学林の沿革 

当学林は、「本化ネットワーク研究会」を前身として、「シリーズ日蓮」の刊行活動を共に担った法華仏教研究会と福神研究所のメンバーが全面協力して発足して活動が始まりました。そのため、当学林の沿革を記するにあたり、本化ネットワーク研の記事を、「シリーズ日蓮」の記事を、当学林の記事をで示し、記載しています。

西暦

 

月日

出来事 

2002

平成14

9

雑誌『福神』の取材面談で、西山茂が「仏国土成就のグループを作りたい」と構想を語る。

2004

平成16

2

『福神』9号に《日蓮再読》「再歴史化する日蓮仏教」の取材記事が掲載される。

 

 

10

西山茂の声掛けで構想を実現するための準備会(56名)が開かれ、本学林の前身となる「本化ネットワーク研究会」発足。

2005

平成17

1

本化ネットワーク研究会(本ネ研)の第1回月例勉強会「日蓮聖人の折伏観について」(講師・山上弘道)が東洋大学甫水会館にて開催される。以後、毎月の勉強会と年一回の夏期セミナーを開催。

 

 

 

※月例勉強会と夏季セミナーの詳細は、資料「本ネ研活動記録 平成17年~27年」を参照。

 

 

8

本ネ研 第1回夏季セミナー開催 8月29日~30日、会場:富士市本國寺。

 

 

 

総合テーマ「近現代における本門戒壇思想の展開」、研修「熱原法難」史跡巡り。

2006

平成18

9

本ネ研 第2回夏季セミナー開催 95日~6日、会場:伊東市「仏現寺」。

 

 

 

総合テーマ「常不軽国家日本の建設」。

2007

平成19

8

本ネ研 第3回夏季セミナー開催 827日~28日、会場:鎌倉市「妙本寺」。

 

 

 

総合テーマ「不軽菩薩と憲法9条」。

2008

平成20

9

本ネ研 第4回夏季セミナー開催 92日~3日、会場:富士市「本國寺」。

 

 

 

総合テーマ「本化社会仏教という構想力」※本化四菩薩プロジェクトが提案される。※詳細は資料「本化ネットワークから法華コモンズへの軌跡」を参照。

2009

平成21

8

本ネ研 第5回夏季セミナー開催 824日~25日、会場:大田区池上「本門寺」朗峰会館。

 

 

 

総合テーマ「立正安国の再歴史化」。

 

 

 

8/31:出版企画『講座・日蓮とその教団』の準備会議が、本ネ研(西山茂)・法華仏教研究会(花野充道)・福神研究所(上杉清文、澁澤光紀)で開催。※詳細は資料「『シリーズ日蓮から法華コモンズへ」を参照。

 

 

10

10/28:『講座・日蓮とその教団』の初企画会議が東洋大学2号館会議室にて開催。

 

 

11

11/29:春秋社との打合せで出版企画『シリーズ日蓮』と改称、翌12月に第1回編集会議開催。

2010

平成22

9

本ネ研 第6回夏季セミナー開催 97日~8日、会場:新宿区「常円寺」。

 

 

 

総合テーマ「四箇格言の再歴史化——宗祖の破邪を踏まえて——」。

2011

平成23

5

東日本大震災で中断した『シリーズ日蓮』編集会議を再開して、出版準備(勧募・刊行)を進める。

 

 

9

本ネ研 第7回夏季セミナー開催 910日~11日、会場:東洋大学6号館6403教室。

 

 

 

総合テーマ「「九識説」とは何か——その起源・展開と現況——」※書籍化する。

2012

平成24

3

『シリーズ日蓮』刊行会より「勧募のお願い状」を発送する。

 

 

4

『シリーズ日蓮』全五巻の執筆候補者に「執筆依頼状」を発送する。

 

 

9

本ネ研 第8回夏季セミナー開催 9月2日~3日、会場:新宿区「常円寺」。

 

 

 

総合テーマ「現代の担転共業——われわれの使命とは何か——」。※西山講義「法華学術コモンズの可能性」

2013

平成25

8

本ネ研 第9回夏季セミナー開催 824日~25日、会場:東洋大学8号館8204教室

 

 

 

総合テーマ「本化仏教における戒壇思想の展開——授戒壇と成仏国土——」

2014

平成26

6

6/28:第1巻「法華経と日蓮」発刊講演会を開催、会場:立正大学11号館1171教室。

 

 

9

本ネ研 第10回夏季セミナー開催 96日~7日、会場:東洋大学6号館6201教室、8号館125ホール。

 

 

 

総合テーマ「日蓮仏教の近現代化——その展開と課題——」

 

 

 

9/9/7:第4巻「近現代の法華運動と在家教団」発刊講演会を本ネ研夏季セミナーと重ねて開催する。

 

 

11

11/26:第2巻「日蓮の思想とその展開」発刊講演会を開催、会場:尼崎市「興隆学林専門学校」

2015

平成27

3

3/7:第3巻「日蓮教団の成立と展開」発刊講演会を開催、会場:立正大学11号館1171教室。

 

 

4

4/22:西山茂が『シリーズ日蓮』の成果を踏まえて「法華コモンズ(市民大学)構想」を提示する。

 

 

6

6/18:第5巻「現代世界と日蓮」発刊講演会と全巻完結祝賀会を開催、会場:新宿区「京王プラザホテル」

 

 

9

本ネ研 第11回夏季セミナー開催829日~30日、会場:東洋大学6号館6301教室、1号館1308教室。

 

 

 

総合テーマ「「同一苦」担転の教学と実践——オキナワとフクシマへの回向——」

 

 

 

9/25:第100回「非情成仏のエコ・フィロソフィ(講師:竹村牧男)」で、本ネ研の活動が終了。

 

 

10

10/22本ネ研・法仏研・福神研で「法華コモンズ開講準備会議」を開催、会場:上福岡駅前「天狗」。コモンズ講義の会場として新宿「常円寺」祖師堂をお借りする許可を頂く等、準備が整う。

 

 

 

10/29:プレ法華コモンズ講座として「天台本覚思想史」全6回(講師:花野充道)が始まる。

2016

平成28

4

4/2:法華コモンズ講座が、連続講座「インドの法華経を読む(講師:苅谷定彦)」全6回からスタート。※コモンズ講座の詳細については資料「法華コモンズ講座一覧」を参照。以下は特別講座のみ記載する。

 

 

5

5/28:特別講義「現代における仏教倫理の可能性(講師:末木文美士)」と開講祝賀会を開催。

 

 

10

10/26:特別講座「近代仏教研究の最前線(講師:大谷栄一・近藤俊太郎・碧海寿広)を開催。

2017

平成29

2

2017年度前期の受講用パンフの発送作業。

 

 

6

6/24:一日集中特別講座「日蓮聖人とその時代(講師:佐藤弘夫)」を開催。

 

 

9

4つの連続講座を開設。毎回違った6人の講師による法華仏教講座が始まる。

2018

平成30

3

コモンズ叢書①『日蓮聖人教学講話』を発刊(初年度前期の庵谷行亨先生講座を書籍化)。

 

 

6

6/16:特別講座「日隆教学の成立と特色(講師:大平宏龍)を開催。

 

 

11

特別講座11/24「日蓮聖人の地獄観」と12/8「『観心本尊抄』鑽仰」(講師:渡邊寶陽)を開催。

2019

平成31

4

4つの連続講座を開設して、新年度をスタートする。

 

令和1年

5

5/1:元号が平成から令和に改元される。

 

 

10

6人の講師による「これからの天皇制」全6回が始まる。講師陣は著名な一般研究者が揃う。

 

 

12

中国の武漢市で新型コロナウィルスの最初の感染者が報告されて、数か月で世界的流行となる。

2020

令和2

3

対面の開講が自粛され、片山杜秀先生講義と西岡芳文先生講義が延期(後に動画、対面で開催)。

 

 

4

新年度からのすべての講座は、オンライン講義と講義後の動画配信で開講を継続する。

 

 

5

連続講座「現代の法華菩薩道とは何か」は、対面での論議を重視して延期することに決定。

 

 

8

8/18/86月予定の特別講座「日蓮主義をあらためて問い直す」をオンライン講義で2回開講。

 

 

10

春秋社より昨年後期の講座をまとめた『これからの天皇制』が発刊される。

 

 

12

オンライン特別講座「『これからの天皇制』発刊記念シンポジウムが、無観客で北青山持法寺にて開催。講師は菅孝行、島薗進、大澤真幸、片山杜秀、上杉清文、大谷栄一(進行とまとめの各先生。

2021

令和3

4

オンライン実況+動画配信を主として、状況により対面も合わせて、新年度講座をスタートさせる。この年より多彩な先生方を招くシリーズ「法華仏教講座」が前後の2期にわたり開設される。

 

 

9

後期も、連続講座は末木先生・菊地先生・菅野先生のオンライン講義が継続して開催。

 

令和4

4

引き続き3先生の連続講座と、法華仏教講座の4講座を開設して新年度をスタートする。

 

 

9

菊地先生講座の中で、特別講義として間宮啓壬先生を招いての講義・対談を行う。

 

 

10

後期は対面&実況で、特別1日講座と連続が5講座というこれまで最も多い講座数で開講する。

 

 

11

特別講座「偽書が生み出した日本仏教(講師:佐藤弘夫×菊地大樹)」を開催。

 

令和5

4

新年度は、2つの特別講座と4つの連続講座を開設してスタートする。

 

 

 

※その後の経緯は、適宜継続して掲載予定

 

本化ネットワーク研究会の活動記録

本化ネットワーク研究会 活動記録

本化ネットワーク研究会 活動記録 平成17年1月~279月まで

 

 本化ネットワーク研究会では、平成17年1月より活動を開始して以来、毎月の定例勉強会と夏季の合宿セミナーを開催してきました。定例勉強会の会場は、東洋大学の甫水会館または構内教室をお借りして行なっています。また開催の時間は通例は午後6時15分集合、15分間の事務連絡時間の後に講義が始まります。講義は約1時間30分、その後に質疑応答の時間をとっています。以下は、定例勉強会と夏季セミナーの記録です。

 

平成17年(2005

1月11日 第1回「日蓮聖人の折伏観について」               講師・山上弘道 先生

2月24日 第2回「四十五字における『己心』について」          講師・西山 茂 先生

3月23日 第3回「社会参加型仏教について」     講師・ランジャナ・ムコパディヤーヤ 先生

4月14日 第4回「私の唱題行体験」                   講師・中野大法 先生

          「本化仏教における唱題の位置(私論)」            講師・西山 茂 先生

5月26日 第5回「公共圏問題と公共宗教―社会学の視点から―」      講師・望月哲也 先生

6月16日 第6回「日蓮聖人の真蹟“大曼荼羅”について」         講師・中尾 堯 先生

 

8月 本化ネットワーク研 第一回夏季セミナー開催 2005年

開催日:平成17年8月29日~30日 会場:「本国寺」静岡県富士市今泉1-1-1 

総合テーマ「近現代における本門戒壇思想の展開」
講 義  
「本門戒壇思想について」                講師・藤本坦孝 先生  
     
「本化仏教における脱歴史化と再歴史化」         講師・西山 茂 先生  
     
「四方僧伽運動と本化仏教」               講師・井本勝幸 先生  
     
「立正安国思想による東アジア共同体構想」        講師・小野文珖 先生   
研 修 「熱原法難」史跡巡り
     岩本実相寺・厚原本照寺・龍泉寺・四十九院跡などを巡り、熱原法難を学ぶ。

 

9月13日 第7回「ダンマセラピーの理論と技法―法華経開示悟入の法門を中心に―」

講師・梅津礼司 先生

10月 6日 第8回「本尊論」                          講師・片岡邦雄 先生

1110日 第9回「綱脇龍妙の信仰と福祉―身延深敬園の軌跡」         講師・工藤信人 先生

1222日 第10回「共生哲学としての仏教の可能性」講師・竹村牧男先生

 

平成18年(2006

1月26日 第11回「天皇信仰と仏教」                   講師・末木文美士 先生

2月23日 第12回「公共宗教をめざすものとしての大本教と日蓮主義」    講師・津城寛文 先生

3月 9日 第13回「靖国問題の原点」                   講師・三土修平 先生

4月20日 第14回「“石原莞爾の丸腰非武装論について”への補足と“常不軽国家日本”への展望」

                                           講師・西山 茂 先生       

  講義後に「常不軽国家日本の建設」というテーマを、メール会議での成果も踏まえて全員で討議し、

今年のメインテーマとすることに会議で決定。

5月25日 第15回「日蓮聖人における不軽菩薩の位置について

―宗祖は弟子檀越にどのような弘教の方軌を遺命されているか」         講師・山上弘道 先生

6月22日 第16回「藤井日達上人の『非暴力』」               講師・小野文珖 先生

 

9月 本化ネットワーク研 第二回夏季セミナー開催 2006年

開催日:平成18年9月5日~6日 会場:「仏現寺」静岡県伊東市物見が丘2-30 

総合テーマ「常不軽国家日本の建設」

講 義 ①「再歴史化の原点としての不軽行」             講師・西山 茂 先生

②「基本信行としての不軽行」                講師・片岡邦雄 先生

③ 国際関係としての不軽行

     「日本近代の覇権主義と『アジア懺悔行』 」        講師・広橋隆 先生

③ 生活倫理としての不軽行

1、鈴木修学の場合―杉山辰子の三徳の実践―        講師・伊藤秀人 先生

     2、庭野日敬の場合ー教団の危機とその克服を通してー    講師・梅津礼司 先生

④ 社会活動としての不軽行

「不軽行による立正安国のかたち」             講師・齋藤信雄 先生

報 告 ①「TM・良薬センターの活動現況」             講師・小野文珖 先生

    ②「四方僧伽と妙法センターの現況」             講師・井本勝幸 先生

 

1019日 第17回「ガンジーの非暴力と自立の思想」             講師・片山佳代子 先生

1127日 第18回「マーチン・ルーサー・キング牧師の非暴力」        講師・阿木幸男 先生

1221日 第19回 討論会「本ネ研の今後の方針をめぐって」  会員参加

 

平成19年(2007

1月18日 第20回「日蓮聖人と不軽菩薩(1)」               講師・片岡邦雄 先生

2月22日 第21回「日蓮聖人と不軽菩薩(2)」               講師・片岡邦雄 先生

3月15日 第22回「日蓮聖人と不軽菩薩(3)」               講師・片岡邦雄 先生

4月26日 第23回「常不軽菩薩品と《罪》の問題」             講師・原慎定 先生

5月17日 第24回「田中智学の不軽菩薩論」                講師・藤本坦孝 先生

6月21日 第25回「本化仏教再歴史化の一視点-現代不軽行試論-」     講師・西山 茂 先生

 

8月 《 本化ネットワーク研究会 第三回夏季合宿 2007年 》

メインテーマ : 「不軽菩薩と憲法9条」

日 程 : 平成19年8月27日(月)~28日(火)

会 場 : 日蓮宗本山 比企谷 妙本寺 客殿 

宿 泊 : 「ホテルメッツかまくら大船」 大船駅から徒歩3分

  第1日目

1.「不軽菩薩」勉強会まとめ報告・・・事務局

2.「私の不軽菩薩論」             講師・トレヴァー・マーフィ氏(身延山大学東洋文化研究所研究員)

3.「日本の進路と憲法9条」      講師・ 天木直人氏(元レバノン大使)

4.「憲法9条と不軽行について」   講師・武田隆雄氏(日本山妙法寺)
第2日目

1.「日蓮聖人の不軽紹継と下種論」 講師・菅原関道氏(興風談所)

2.シンポジウム発題:「不軽エートスの創造」 発題・西山茂氏、  討議

3.「四方僧伽・カンボジアよりの報告と提案」 報告・齋藤大法氏

(1)妙法センターでの活動状況 (2)妙法の行進のルーツと現在(3)寺院覚醒行脚構想について

     4.「TM良薬センターのアジア支援活動」 報告・作田光照氏

(1)TM良薬センターの活動状況、(2)テーラワーダ仏教における開発僧について

 

9月20日 第26回「非暴力トレーニングの現状と課題-非暴力エートスの形成を目指して-」

                                       講師・阿木幸男 先生

1026日 第27回「不軽菩薩の現代的解釈の陥穽(かんせい)」-不軽・上行の義別性と一体性及び諸品と

の関係から- 」                  講師・松本修明 先生

11月22日 第28回「ポスト競争社会の労働」-スローワークというコンセプト-」
                                       講師・豊崎 康弘 先生
 12月20日 第29回「本化社会仏教学会設立と『本化社会仏教事典』編纂の可能性」
                                       講師・西山 茂 先生

 

平成20年(2008
1月24日 第30回「本化社会仏教学の教学的検討-『観心本尊鈔』から読み解く「本門の戒壇」試論-」 

講師・齋藤 信雄 先生
2月28日 第31回「私たちの『再歴史化』①・正法事門法華宗の『みずすまし運動』の場合」                     

講師・見藤 日勝 先生
3月27日 第32回「私たちの『再歴史化』②-生長の家の『炭素ゼロ運動』の場合-」            

講師・山岡 睦治 先生
                                       講師・石原 健一 先生

424日 第33回「法華経の宗教的寛容と宗教間対話-拙論二篇を中心として-」

講師・菅野 博史 先生

510日 第34回「「私たちの再歴史化③ -普遍的な釈尊教団を目指して(立正佼成会の場合)-」

                                       講師・国富 敬二 先生 

628日 第35回「私たちの再歴史化 -本尊伝承と再歴史化-」     講師・金原 明彦 先生

 

9月  本化ネットワーク研究会 第四回夏季合宿 2008年

メインテーマ : 「本化社会仏教という構想力」

日 程 : 平成20年 9月2日(火)~3日(水)

会 場 : 日蓮宗 成就山 本国寺 〒417-0001富士市今泉1-1-1  電話0545-52-0059

   1350 基調講演「本化四菩薩プロジェクト構想について」  講師:西山 茂 氏

1530 演題「「環境安国論」と菩薩行の実践」       講師:原井 慈鳳 氏(法華宗宗務総長)

1710 「本化NGOの現況―本化社会仏教の実践例としてー」

       報告:井本 勝幸 氏  (「四方僧伽」)

       報告:小野 文珖 氏  (「TM良薬センター」)

第2日目

0900  演題「日興門流の教学について」          講師:上杉 清文 氏(福神研究所所長)

1040  討論会  発題:「今後の活動方針について」    発題:西山 茂氏(10分間)

11:40 マイクロバスに乗り込み、日興門流史跡めぐりへ / 1710 解散

 

111日(土)第36回 「エネルギーの視点からみた環境問題」

講師:手塚還先生(埼玉工業大学・先端科学研究所所長)

 

11月14日(金) 第37回 「本化仏教を海外に伝える」

講師:福岡日雙(良樹)先生

12月12日(金)第38回「格差社会とワーキングプア新しいユニオン運動をめぐって 』

講師:寺田喜朗 先生

 

平成21年(2009

1月19日(月)第39回「四菩薩プロジェクトの具体化 ―本ネ研の理念と実践(再論)―」

                                       講師:西山 茂 先生

2月14日(土)第40回「羅什訳『法華経』の意義について」        講師:植木雅俊 先生

3月 9日(月)第41回「日蓮は異端者か―鎌倉仏教における日蓮の位置・再考―」講師:佐藤弘夫 先生

4月11日(土)第42回「正法理念と在家仏教」              講師:島薗 進 先生

5月29日(金)第43回「イスラエルの地と民族共生 -古代と現代の教訓-」講師:市川 裕 先生

6月22日(月)第44回「日蓮宗と中世社会論-拙著『戦国仏教』の射程と課題-」講師:湯浅治久 先生

8月 本化ネットワーク研究会 第五回夏季合宿 2009年

メインテーマ : 「立正安国の再歴史化」

日 程:平成21年8月24日~25日

会 場 : 日蓮宗大本山 池上本門寺 朗峰会館 〒146-8576 東京都大田区池上1-1-1

講義(1)基調講演「立正安国の再歴史化―四菩薩プロジェクトについて」  

講師:西山 茂 氏 (東洋大学社会学部教授)

講義(2)「いま石橋湛山から何を学ぶか」(質疑応答30分間)

講師:増田 弘 氏 (東洋英和女学院学国際社会学部教授

講義(3)「国立戒壇論の再歴史化・試行」(立正安国の現代教学の可能性)講師:櫻川 忠 氏 (著述家)

講義(6)「高齢者福祉の現状と課題--共生社会の実現に向けて--

講師:清水 海隆 氏 (立正大学社会福祉学部教授)

報告: 斎藤大法氏 「四方僧伽」 (20分間)

報告: 作田光照氏 「TM良薬センター」 (20分間)

講義(7)「自殺者3万人時代の諸問題」 講師:吉田 司 氏(ジャーナリスト)

 

925日(金)第45回「謗法の宗教社会史日蓮仏教の『宗教的排他主義』とモダニティ

講師:大西克明先生

1014日(水)第46回「宗教にはなぜ現代の苦悩を汲み取る救済の力がないのか

持続可能な未来への立正安国論」          講師:内藤歓風先生

112日(月)第47回「日蓮教学と天台本覚思想」             講師:花野充道先生

 

1225日(金)第48回「背負われた仏陀はどこへ行ったのか?-妹尾義郎の宗教運動・再考-」

                                       講師:大谷栄一先生

平成22年(2010

1月25日(月)第49回「里見岸雄の本門戒壇論-妙法センター構想と現代における四箇格言を中心に-」

                                          講師:相澤宏明先生

416日(金)第50回「宗祖の浄土教批判立宗宣言から文永三年頃までを主軸に」

                                          講師:山上弘道先生

525日(火)第51回「宗祖の真言批判(1) -文献の真偽問題も含めて-」

                                          講師:山上弘道先生

622日(火)第52回「宗祖の真言批判(2)-文献の真偽問題も含めて-」

                                          講師:山上弘道先生

723日(金)第53回「律および華厳批判。および全体的なまとめとして四箇格言の成立過程について

                                          講師:山上弘道先生

 

9月 《 本化ネットワーク研究会 第6回夏季セミナー 2010年 》

メインテーマ :「四箇格言の再歴史化―宗祖の破邪を踏まえて―」

日 程 : 平成22年 9月7日(火)午後1時半 ~ 8日(水)午後4時半

会 場 : 新宿・常円寺  〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-12-5 ℡03-3371-1797

第1日目

1330 受付開始

1400 開講式(日程説明,主宰者開講挨拶,御住職挨拶) / 1420 テーマ説明(事務局)

1440 講義(1)「宗祖の破邪の契機と階梯-連続講演を終えて-」 講師:山上弘道(興風談所)

1640 講義(2)四宗の今(1)―禅「鈴木大拙とZEN」   講師:竹村牧男(東洋大学学長)

1830 終了 懇親会場(夕食)へ移動

第2日目

0830 講義(3)四宗の今(2)―戒律「現代戒律論―オウム真理教の出家主義」

                                講師:弓山達也(大正大学教授)

1030 講義(4)四宗の今(3)―念佛「真宗教学と現代社会―批判原理としての浄土―」

講師:尾畑文正(同朋大学学長)

1230 第1回総会(~13:00)  規約と賛助会員制の審議等

1310 講義(5)「四宗の今(4)―真言「近代仏教学と真言密教」

                          講師:廣澤隆之(智山伝法院長、大正大学教授)

1510 ラウンド・テーブル(~16:20)「私たちの破邪-現代の四箇格言とは何か?」

                                 問題提起:西山茂(15分)

1630 閉講挨拶・解散

 

1025日(月)第54回「近代日本仏教の改革者 山崎弁栄聖者について」    講師:河波昌先生

11月16日(火)55「聖霊体験とキリスト教-韓日キリスト教会の比較ー」   講師:鄭根河先生

12月13日(水)56 「日中関係のこれから-在日僑胞と民間交流の視点から」講師:段躍中 先生 

 

平成23年(2011

1月20日(木)57  「拡がる本化ネットワーク運動の今後」       発題者西山茂先生

2月28日(月)58 「日蓮門下の門流教学について」小野文珖 先生

4月21日(木)59法華経における方便について~法華経成立過程に見る思想的意義~」

             講師:西 康友 先生 

5月23日(月)60「(仮)原発と放射線被曝・汚染問題―被曝線量の考え方」  講師:山崎享子先生  

6月24日(金)61 午後 「現代日本社会における天譴論・運命論」       講師:仲田 誠先生 

7月23日(土)62 「日蓮聖人と本因妙思想」                           講師:大黒 喜道先生 

 

9月 本化ネットワーク研究会 第7回夏季セミナー 2011年

テーマ:「「九識説」とは何か――その起源・展開と現況――」

日蓮門下には、「九識」概念をその教学に積極的に活用している教団・集団があります。今回の夏季セミナーでは、

この九識概念の起源と展開を学び、現代においては九識がどのように活用されているのか、その教学的な様相を

学び、法華経・日蓮聖人における「九識」を検討していきたいと思います。  

日 程 : 初日 9月10日(土)午前10時15分 ~ 午後5時30分 (懇親会)

2日目 9月11日(日)午前10時30分 ~ 午後4時30分 (懇親会)

会 場 : 東洋大学6号館4階の6403教室(正門側エレベター4階下車)

112-8606東京都文京区白山5-28-20 TEL:03-3945-7224(代表)

会 費 :6,000円 (両日分・聴講費のみ)     

講義(1)「学説史より見た九識説の発生と展開」  講師:吉津宜英(駒沢大学教授)

講義(2)「天台教学と九識説」          講師:花野充道(法華仏教研究会主宰)

講義(3)「日蓮遺文と九識」           講師:岩田諦静(身延山大学名誉教授)

講義(4)「鈴木基靖の九識論」          講師:善家基明(本化仏教研究所長)

講義(5)「高佐貫長の九識論」          講師:高佐宣長(日蓮宗善行院住職)

講義(6)「池田大作の九識論」          講師:大西克明(東洋哲学研究所所員)

討論(1)「法華経と九識――空・如来蔵・仏性・唯識・本覚をめぐって――」

討論(2)「仏性と仏種――成仏・救済論における九識をめぐって――」

 

1027日(木)第63回「小水力発電と地域づくり」              講師:松尾寿裕 先生

1125日(金)第64回「反原発を叫ぶ顕正会の歩みと現状」          講師:桜川 忠 先生

1210日(土)第65回「日蓮と安然」                    講師:土倉 宏 先生

 

平成24(2012)

119日(木)第66回「本化ネットワーク運動の今後」 講師:西山茂 先生

221日(火)第67回「駿河・甲斐・に於ける八品門流の形成」      講師:原慈鳳 先生

327日(火)第68回「国はなぜ原発維持にこだわるか」         講師:内藤新吾 先生

428日(火)第69回「長松日扇(清風)の読誦謗法論における背景と教旨」   講師:小川立恵 先生

520日(日)第70回「日蓮宗におけるビハーラ活動の理念と実践」    講師:柴田寛彦 先生

630日(土)第71回「純粋在家主義と戦前日本の宗教制度」       講師:小島伸之 先生 

 

9月 【2012年 第8回 本ネ研夏季セミナー 開催要項】

開催テーマ 「現代の担転共業―われわれの使命とは何か―」

開催日時 :初日  9月2日(日)午後1時  ~ 午後6時   (懇親会)

        2日目 9月3日(月)午前9時半 ~ 午後5時半 (懇親会)

会  場 :新宿 福聚山常円寺 祖師堂1階 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-12-5 

会  費 :6,000円 (聴講費/2日参加割引) 

●9月2日(日)  1300~18:00 《講義》

1300  開講の挨拶、日程の説明

1320 「本化佛教の新しい連帯-『法華仏教研究』の挑戦-」    花野充道先生……《無辺行P》

1450 「スピリチュアルケアの現状と課題」            宇根節先生………《安立行P》

1620 「日本・アジアを貫く仏教徒共同体活動の現状と課題」 小島知広・林孝瑞両先生《上行P》

1800 終了(懇親会)

●9月3日(月) 

     930 「本化学術コモンズの可能性-対抗から連携へ-」     西山茂 先生………《無辺行P》

1100 「本化ビハーラの確立-本化人の生死-」          柴田寛彦先生………《安立行P》

1220 《昼 食》    

1300 「再生可能エネルギー ~ 福島から全国へ ~」      佐藤理夫先生………《浄 行P》

1440 「本化人の脱原発運動-現代の国家諌暁-」        小野文珖先生………《上 行P》

1615 《討 論》  

 

1020日(土)第72回「北一輝の霊的日蓮主義―合法性を基準とする再検討」講師:津城寛文 先生

1128日(水)第73回「『立正安国論』の再確認』             講師:都守基一 先生

1227日(木)第74回「内村鑑三の日蓮論」

               講師:磯岡哲也 先生

平成25年(2013

 118日(金)第75回「本化七訓」ミニ講義と新年会             講師:西山 茂 先生

 225日(月)第76回「姉崎嘲風の日蓮信仰」「東日本大震災、宗教教団対応」 講師:寺田喜朗 先生

  328日(木)第77回「戦後日本社会と創価学会運動―社会層と政治進出の関連」講師:中野 毅 先生

  415日(月)第78回「原発問題は何を突き出しているのか」          講師:三上 治 先生

 513日(月)第79回「本迹論と日蓮教団の分裂―本迹論研究の現在―」     講師:布施義高 先生

 627日(木)第80回「遺品整理現場から見える孤独死と高齢者のゴミ問題」  講師:石見良敬 先生

 

 8月 【第9回本化ネットワーク研究会夏季セミナー 開催要項】

テーマ:「本化仏教における戒壇思想の展開-授戒壇と成仏国土」

日 程 : 平成25年  初日  8月24日(土)午後1時 ~ 午後645(後に懇親会)

     2日目 8月25日(日)午前1030分 ~午後530分終了

会 場 : 東洋大学8号館(125周年記念館)8204教室  東京都文京区白山5-28-20

        《交通》都営地下鉄三田線「白山」駅 A3出口から「正門・南門」まで徒歩5分

会 費 :6,000円 (両日分・聴講費のみ) 

●8月24日(土)1300~18:45 (司会:澁澤光紀)

1230 受付開始

1300 開会挨拶&日程説明

1315 講義①「日蓮聖人の本門戒壇思想について」         講師:高橋智經 先生

1505 終了(10分間休憩)

1515 講義②「富士派の戒壇思想とその展開」           講師:菅原関道 先生

1655 終了(10分間休憩)

1705 講義③「日蓮宗(一致派)の戒壇思想とその展開」      講師:都守基一 先生

1845 終了

●8月25日(日)10301700 (司会:西條義昌)                  

1030 講義④「田中智学居士による本門戒壇思想とその展開」    講師:森山真治 先生

1210 終了 (昼食)

1300 講義⑤「戦後民主主義と創価学会の戒壇建立運動」      講師:中野 毅 先生

1440 終了(15分間休憩―会場をパネル形式に直す)

1455 パネルディスカッション(司会進行:花野充道先生)パネラー:5名の講師+準パネラー3名

     テーマ :①日蓮聖人における「戒」と「戒壇」思想について

          ②現代における「本門戒壇」思想の再歴史化を求めて 

    (進行予定)1、テーマに沿った論題での討論会(パネラー同士で)      ~1700  

          2、聴衆を交えての質疑応答と討論会              ~1730終了

 

1028日(月)第81回「日蓮の天皇観」                  講師:小林 正博 先生

1122日(金)第82「宗教」としての「日蓮主義」―田中智学と本多日生の日蓮仏教解釈―

                                     講師:ブレニナ・ユリア 先生               

1218日(水)第83「石原莞爾と伊地知則彦の霊的日蓮主義」      講師:内村 琢也 先生

 

平成26年(2014

1月17日(金)第84「本化ネットワーク運動の今後―本ネ研創立10年を迎えて-」講師:西山 茂 先生

2月20日(木)第85「清水梁山とその弟子たちの思想―著作紹介を中心に―」講師:大谷 栄一 先生

3月27日(木)第86「伝 宣化出土日持上人遺物と大正4年奉献本尊

―大陸雄飛の夢から醒めた現代からの視点―」          講師:西條 義昌 先生 

4月24日(木)「四方僧伽の現況と未来―上行プロジェクトとしての活動報告―」講師:上川 泰憲 先生

5月29日(木)第88回「もし日蓮大聖人様が御在世ならば」         講師:武田 隆雄 先生

6月29日(日)第89回「録内御書の編纂と成立について」          講師:池田 令道 先生 

7月18日(金)第90回「綱脇龍妙の救癩事業における不軽品の位置」     講師:輪倉 一広 先生     

 

9月 【『シリーズ日蓮』第2回講演会―本化ネットワーク研究会第10回夏季セミナーを兼ねて―】

テーマ 「日蓮仏教の近現代ーその展開と課題」

9月6日(土)午後1時30分~6時 

1230 受付開始 

1330 開講の挨拶(西山茂)

1335 説明と案内(司会より)※10分間、二日間の概要と初日講師の紹介等

1345 講義① 近代天皇制と日蓮主義的国体論の変遷 ― 西山 茂(本化ネットワークセンター主宰)

1510 講義② 日本宗教学の祖・姉崎嘲風の「日蓮論 ― 寺田喜朗(大正大学准教授)

1635 講義③ 曼荼羅国神不敬事件-昭和法難の顛末 ― 株橋祐史(興隆学林専門学校学監)

1755 初日講義終了  ※懇親会は会場「あづま」 参加費5千円

 ◇9月7日(日)午前10時~午後5時  

   900 受付開始、

1010 講義④「地涌の菩薩」運動として-戦後創価学会の起動力 - 中野毅(創価大学教授)

1115 講義⑤ 近代との出会い・第二波―「日蓮宗」の維新、その後-小野文珖(栗須祖師堂堂守)

1215 昼食(校外にお店あり)+休憩 

1315《『シリーズ日蓮』第4巻発刊記念シンポジウム》  司会:大谷栄一

1320 ①書評1-浄土宗史の立場から  - 武田道生(浄土宗総合研究所所員)(40分間)

1405 ②書評2-歴史学の立場から   - 畔上直樹(上越教育大学准教授)(40分間)

1450 ③書評3-宗教法制史の立場から - 小島伸之(上越教育大学准教授)(40分間)

1530 休憩

    〈シンポジウムの部〉      

1540 シンポジウム(1時20分間) / 1700 終了。出版記念パーティの案内  

     〈出版記念パーティの部〉         

1730 開宴  ※2時間予定、立食パーティ形式 / 1930 終宴

 

1030日(金)第91回「同郷人より見た南方熊楠の粘菌学とエコロジー」   講師:仁科 悟朗 先生

1124日(月)第92回「日蓮聖人の天台大師講について(仮)」       講師:長倉 信祐 先生 

1216日(火)第93回「連立政権と公明党・創価学会」           講師:薬師寺克行 先生

 

平成27年(2015

113日(火)第94回「本化コモンズをつくろう!ー本ネ研のこれから―」  講師:西山 茂 先生

228日(土)第95回「勝劣派の成立と日陣・日隆・日真三師の教学について―本迹論を中心として―」

                                        講師:布施 義高 先生

325日(水)第96「常不軽国家日本の建設―女人菩薩の軌跡を追ってー」 講師:小野 文 先生

422日(水)第97「最蓮房はいたのか?―遺文の真偽判別の思想史的方法」講師:花野 充道 先生

515日(金)98「現代日本の荒廃―心身の恢復を願って―」      講師:蓑輪 顕量 先生

625日(木)99「本因妙思想研究の現状と課題ー日隆・日興の両門流を中心として―」

                                        講師:大黒 喜道 先生

 

8月 【本化ネットワーク研究会 第11回夏季セミナー(2015)開催要項】

綜合テーマ:「同一苦」担転の教学と実践―オキナワとフクシマへの回向-

開催日:8月29日(土)~30日(日)

会場 :東洋大学 6号館26201教室(初日)、1号館31308教室(二日目)

829日(第1日目)「信解を深める」

13401450 講義① 日蓮における日本同一苦の思想        (法華仏教研究会・花野充道)

14501600 講義②「不軽菩薩の利益」考                (興風談所・山上弘道)

16151720 講義③ 死者との共闘-「同一苦」の担転としての回向  (日蓮宗善龍寺・澁澤光紀)

17151830 講義④ 不軽行としての憲法九条の実践    (日蓮宗栗須祖師堂堂守・小野文珖)

830日(第2日目)「現場を知る」

   9351105 講義⑤ 苦杯からの解放をめざして-琉球独立という道 (龍谷大学教授・松島泰勝)

11101240 講義⑥ 地産地消の会津電力-喜多方からの狼火 (大和川酒造社長・佐藤彌右衛門)

       午後の部「方向性を探る」 (1320分より 1号館31308教室にて)

13201450 ドキュメンタリー映画上映「10年後の空へ-OKINAWAとフクシマ-」

15001600 「分団討議」- 現代の「同一苦」にどのように向き合うか?(1時間)

         第一分団 : オキナワ問題と「同一苦」の担転教学と回向

         第二分団 : フクシマ問題と「同一苦」の担転教学と回向

16001700 「全体会」(意見集約、1時間) 分団ごとの報告、まとめ、 終了

 

925日(木)100「非情成仏のエコ・フィロソフィ」      講師:竹村 牧男 先生

 

 ※本化ネットワーク研究会は、この第100回講義をもって活動終了して、法華コモンズ仏教学林に移行する

 

 

本化ネットワークから法華コモンズへの軌跡

本化ネットワークから法華コモンズへの軌跡

法華コモンズ仏教学林 事務局

澁澤 光紀

 

「今の時代に(本化仏教を)展開するにはどうしたらいいのか。その計画を私は持っています。私はどこの宗派にも属したくないんですよ。だけど、本化仏教を娑婆の中でどう生かすかというグループを作ろうかと思っています。一宗一派を作るんじゃなくてね。いろいろな人を集めて、仏国土成就のグループを作りたい。本化文化研究所とか、本化文化協会とかを作って。若者を養成する本化塾というのも少しやってみようかなと思っているんです。」

(『福神』第9号掲載 福神対論③《日蓮再読》「再歴史化する日蓮仏教」より)

 

平成一四年(二〇〇二)九月の彼岸前、上杉清文氏が主宰する福神研究所の所員として雑誌『福神』の編集にたずさわっていた私は、水道橋のグリーンプラザホテルの会議室で、他のメンバーと共に東洋大学教授の西山茂先生が語る声に耳を傾けていた。

この頃、福神研は高木豊先生の遺著となる『増補改訂 日蓮―その行動と思想』を太田出版から発刊して、その本に収められている書き下ろしの論文「『立正安国論』再読」の評価を糸口に、現在の日蓮仏教について3人の碩学に大いに語ってもらおうと、《日蓮再読》というインタビューを重ねていた。西山先生は、今成元昭先生、小松邦彰先生に続いて、『福神』第9号特集のための最後の対論者だった。

西山先生はこの日、福神研が用意した「『立正安国論』をめぐる日蓮再読」というテーマに対して、日蓮仏教の歴史化。脱歴史化・最歴史化という持論から始まり、再歴史化の主役は「賢王」という在家主義であることや、その折伏と四箇格言について、また石原莞爾の最終戦争論と丸腰非武装論についてなど、縦横無尽に日蓮主義とその思想を語り続けた。そして、その最後に冒頭の言葉を述べて、インタビューを終えたのだった。私の知る限りでは、おそらく初めて、西山先生自らが日蓮仏教の再歴史化へ挑戦するつもりであることを公に表明した時だったと思う。その言葉を聞いたわれわれは軽い驚きと共に、ではいつやるのだろう、どのように再歴史化が行われるのだろうと、大いに期待感を掻き立てられたのだった。そして、その時にはぜひ福神研も協力させて頂きたい、と約束して西山先生とお別れをした。今から振り返れば、この時にすでに西山先生の脳裏には、現在の「法華コモンズ仏教学林」に到るレールが敷かれていたのだろう。

このインタビュー記事が載った『福神』第9号は、編集が遅れに遅れて、平成一六年の二月に発刊されるのだが、その年の秋に西山先生からご連絡があり「事務局を手伝って欲しい」とお声がけいただいた。私は、それまでの経緯から福神研を代表してその呼びかけに応じ、翌年の平成一七年一月より東洋大学を舞台に活動を開始した本化ネットワーク研究会の世話役として、その後一一年間に渡ってお手伝いすることになった。

この本ネ研の草創期から平成二一年までの前半期にあたる活動については、本誌『法華仏教研究』創刊号に「日蓮仏教の再歴史化をもとめて」という題で報告しているので、そちらをご参照頂きたい。また、創刊号には記載されていない第四十八回から第百回までの記録は、文末に資料編として掲載したので、ぜひ目を通していただければと思う。この記録を見ると、実にさまざまなテーマで多くの講師の先生方のご協力を頂きながら、本ネ研の勉強会が続けられてきたことがあらためて思い起こされ、ご尽力頂いた諸先生方や協力頂いた方々には心より感謝を申し上げたい。

宗教社会学を専門とされる西山先生にとって本ネ研での勉強とは、机の上での教学的な研鑽のみならず、現代社会の諸問題に取り組み解決していく実践的な学びを伴うものでなければならなかった。そのため本ネ研の月一回の例会では、教学理論的なテーマと社会実践的なテーマを交互に取り上げて、いわば行学二道の要諦を維持するように努めてきた。特に社会実践的なテーマを扱う場合は、何の面識もない先生に仲介者もなく連絡して講義をお願いすることも多く、それでも断られることもなくよく受けて頂いたものだと感心することがしばしばだった。これもひとえに、西山先生のご高名と真摯さによるものだったと思う。

講義のテーマについても、また講師の選定についても、西山先生の提案によるものが多かったが、特に現代社会の問題についてはスローワークや非暴力や環境問題など、われわれ事務局が知らないテーマや講師の名前を挙げられて、大いに啓発されて視野を広げていただいた。本報告では、平成二十一年以降の本化ネットワーク研究会の後半期の活動を振り返ると共に、西山先生の提案により本ネ研が法華コモンズ仏教学林に発展解消していく、その経緯を述べていこう。

 

資料編にあるように、本ネ研は毎月さまさまなテーマを取り上げ勉強会を続けながら、毎年夏には二日間の「夏季セミナー」を開き、毎回重要なテーマについて集中的に学び、そして論議する場を設けてきた。夏期セミナーは、平成一七年から平成二七年までに一一回を数えて、毎月の例会は百回に達した。この例会と夏期セミナー講義の成果としてうまれてきたのが、本化ネットワーク叢書の刊行である。

本化ネットワーク叢書は、平成二三年に山上弘道氏の連続講義をまとめた『日蓮の諸宗批判―「四箇格言の再歴史化」の前提』が最初となる。その後に第七回夏季セミナーの内容をまとめた叢書②『「九識説」とは何か―その起源・展開と現況―』が平成二五年に発刊される。そして平成二七年には第九回夏季セミナー講義録として叢書③『本門戒壇論の展開』が発刊されている。この本化ネットワーク叢書は大好評を得て、各巻再版をしながらロングセラーを続けている。

こうした出版事業に先立って、平成二〇年には西山先生は「本化四菩薩プロジェクト」を打ち出して、実践的な本ネ研の今後の姿を構想していた。本化四菩薩プロジェクトとは、如来使の社会的使命として四菩薩のそれぞれの徳に合わせてその役割を割り振ったもので、同年四月の試案では次のように説明されていた。

《本化四菩薩プロジェクト案》

〇上行菩薩(立正安国)―正義・公正・平和・人権・平等(虐げられた人々への共感・連帯・支援活動)

〇安立行菩薩(抜苦与楽)―医療・保健・福祉・経済・経営(苦しむ人々への同悲同苦と抜苦与楽)

〇浄行菩薩(洗心浄土)―宗教・教育(一念)・環境(三千)(人々の心身と環境世界浄化への啓蒙・実践活動)

〇無辺行菩薩(究理潤世)―教学・現代思想・科学技術・社会科学(学びと研究)

そして、この四菩薩プロジェクトを実現するための組織改革として、勉強会中心の本ネ研を講義部門として位置づけて、その他に出版部門も創設して、四菩薩プロジェクト部門とも本来のネットワーキングで結ぶ「本化ネットワークセンター」とすることとなった。四菩薩プロジェクトは各責任者を見出すことが困難であったため、実働化することはできなかったが、理念としては、後の例会のテーマ選択において活用されていった。

本化ネットワークセンターに移行したのは平成二三年だが、ちょうどこの年の三月に「東日本大震災」が起こり、西山先生は強い責任感と危機意識の中で、ネットワークセンターへと移行する意義を次のように述べていた。

 

「3・11四菩薩プロジェクト―本化ネットワーク・センターの実践」

1.会員制への移行と会名の変更

この度、わが国は、千年に一度の東日本大地震に見舞われました。それだけでなく、今度の大震災は、未

曾有の大津波とレベル7の原発事故をもたらしました。

依正・身土を分かたずに国土の成仏をも願う「立正安国」の本化仏教は、この事態を黙視することの出来

ない宗教であるはずです。ここで何事もしないならば、本化仏教の存在自体が無意味なものになるでしょう。

我々は、いま、この悲惨の本化仏教的な意味を深く考えつつ困難に直面している友人たちのために働かな

ければなりませんが、同時に、大地烈震が本化四菩薩出現の瑞相でもあるとする宗祖の金言をかみしめるこ

とも必要かと思います。

そこで、本化ネットワーク研究会は、本日以降、四菩薩プロジェクトを総担する会員制の本化ネットワー

ク・センターとして生まれ変わり、従来の研究会機能は本化ネットワーク研究会の旧名を踏襲しつつ、四菩

薩プロジェクトのなかの「無辺行プロジェクト」が継続していくことになりました。

とはいえ、本化ネットワーク・センターは、当面、それ自体が活動するというよりも、ウエブサイト上で

会員に一定の活動を呼びかけ、会員が互いに問題提起して活動を呼びかけ合えるネットワークの中心として

機能するつもりです。

また、今回、本化ネットワーク・センターは、早速、時宜に適った活動として、以下のような「3・11四菩薩プロジェクト」を、近々、ウエブサイト上で会員諸兄姉に呼びかけるものです。

(レジュメ 「2011.4.21/本ネ研4月例会/nishi」より抜粋)

 

3・11四菩薩プロジェクトは、前述の四菩薩の理念に沿って、次のように具体的活動を伴う提案だった

①上行P―3.11の立正安国論的読解案と復興構想会議への提言案の作成。

②無辺行P―3.11問題も含む本化ネットワーク研究会の企画・運営。

③浄行P―放射能汚染地域への「ひまわり・菜の花プロジェクト」。

④安立行P―身寄りのない高齢者子供収容、福祉ボランティア、無縁物故者供養。

しかし、この提案は実質的な担い手を欠くことで、実施にまではいたらなかった。また、会員を募っての本化ネットワークセンターに移行したものの、ウェブサイト上に新たなHPを作成する計画も進まず、主には新たな出版部門の活動に力を注ぐことで、本化ネットワーク叢書を次々と発刊していくこととなった。

西山先生が具体的に法華コモンズにいたる学校構想を語り始めるのは、平成二四年九月の第八回夏季セミナー「現代の担転共業―われわれの使命とは何か―」においてだと思う。そのセミナーの中で西山先生は、「本化学術コモンズの可能性―対抗から連携へ―」《無辺行P》を発表されている。しかし、この頃は『シリーズ日蓮』の編集作業も本格化しており、出版資金の勧募活動は一段落していたが、全五巻の発刊準備と執筆活動がこれからという時期であり、この構想に基づいての本格的に実働には着手することができなかった。

西山先生はこの年の三月に、ご持病を理由に定年より一年早く東洋大学を辞められて、四月より名誉教授になられていた。その関係で会場も移さざるを得ず、東洋大学の教室を去って、新宿常円寺祖師堂の会議室をお借りすることなり、この夏季セミナーも常円寺祖師堂一階を会場に開催している。例会は毎月ごとに開催されていたが、『シリーズ日蓮』の第四巻「近現代の法華運動と在家教団」を一人で編集することもあって先生は多忙を極められていた。西山先生がその後にコモンズ構想について積極的に動き始めるのは、第四巻が発刊後に九月に行われた第四巻講演会と重ねて開催された第一〇回夏季セミナーが終了した後、平成二六年の秋になってからである。一〇月には《本化コモンズ構想私案》と題された企画書が提出され、本化コモンズに向けての動きが本格化していく。「未完の私案」と注意書きされているこの企画書からは、当初は専門大学として考えられた運営形態や、諸科目への緻密な配慮をうかがうことができる。次に掲載しておく

 

《本化コモンズ構想私案》

〇建学の精神・妙法を正確に継承し、時空を誤らずに認識し、本化菩薩の使命を十全に果たそう! か

・われら本化人、正しく境智を学び、本国土を顕さん! か

・(門下の)多様性を尊び、一致を求め、使命を共に果たそう! か

〇設置の所以・田中智学と山川智応が目標としていた「本化大学」の実現

・本多日生が唱えた「(門流)統一」の実現

・本化ネットワーク研究会の永続策

〇学校のかたち

①単位互換を認めるだけの「本化コンソシアム」か、

②天台三大部や中文古典等の共通で持ち合うほうがいい教学基礎科と、現代思想や社会学・心理学等の正

観学、四菩薩P等の実践に必要な非暴力直接行動的や本化臨床(ビハーラ・グリーフケアなど)の正践学

(顕土学)の関連科目を新規に開講する「本化コモンズか、(または)その両者か

③単位制とする ④履修期間は1年 ⑤フロア貸切の常設専門学校とする

⑥コンソシアムを兼ねる(?) ⑦開架式の図書室も作る

〇参加予定の法人―興隆学院(尼崎)、陣門学林(三条・本成寺)、真門学林(京都・本隆寺)、興風談所、

佛立教育専門学校、立正大学、同大学院、身延山大学、尼衆宗学林(修学院)、立正佼成会学林、国際仏教大学院大学(霊友会)、冨士学林大学科(法教院)

〇支援の諸団体――日蓮宗、日蓮正宗、日蓮本宗(要本寺)、日蓮講門宗(不受不施派)、日蓮宗法音寺、

顕本法華宗、法華宗(本門流)、法華宗(陣門流)、法華宗(真門流)、本門法華宗(妙蓮寺)、保田妙

本寺、西山本門寺、本門佛立宗、日蓮主義佛立講、獅子吼会、浄風会、国柱会、本化妙宗連盟、正法事門

法華宗、創価学会、立正佼成会、霊友会、妙智會、妙道会教団、孝道教団、大乗教、法公会、真生会など

〇開講科目

Ⅰ.基礎科目

①世界宗教各論・世界宗教史 ②アジア仏教各論・アジア仏教史 ③日本宗教各論・日本宗教史

④日本仏教各論・日本仏教史 ⑤宗教地理学・宗教伝播論 ⑥宗教制度論・宗教運動論

⑦宗教衰退論・宗教復興論 ⑧宗教社会学 ⑨宗教心理学 ⑩宗教民俗論 ⑪近現代思想

⑫日本国憲法・宗教法人法 ⑬仏菩薩・神祇解説 ⑭梵文読解 ⑮漢文読解 ⑯日本古文書読解

⑰釈尊伝概説 ⑱日蓮伝概説 ⑲鎌倉期政治社会論

Ⅱ.究理科目

①インド宗教思想概説 ②大乗仏教思想概説・大乗仏教成立史 ③法華経概説 ④法華経成立伝播史

⑤羅什訳法華経概説 ⑥天台三大部概説 ⑦天台本覚論概説 ⑧日蓮遺文概説 ⑦台当教学異目

⑧門流教学異目 ⑨本化教学コモンズ論 ⑨日蓮遺文真偽論Ⅰ・Ⅱ ⑩門流の成立と展開

Ⅲ.潤世科目

①近代化と戦争 ②近代化と貧困 ③近代化と環境破壊・故郷喪失 ④ポスト近代と再共同体化

⑤非暴力平和運動論 ⑥諸学における本化的パラダイム転換論 ⑦悉皆成仏的環境運動論

⑧グリーフケア(ビハーラ) *未完の私案

(レジュメ「2014.10.26/nishi」抜粋)

 

この頃から、法華宗陣門流の教学部長である布施義高先生が本化ネットワークセンターの事務局に加わって、共に活動していく。実は西山先生は、早くから本化コモンズ学校の校長を布施先生にお願いすることを考えていた。そのため、共に構想を練っていくためにも布施先生を事務局に招き入れる必要があったのだ。そして運営体制としては、センターの下に①本化ネット研(勉強会)部門、②出版部門、③本化コモンズ部門、④財政部門を置いて、その責任者には現在の事務局員があたることとして、本ネ研部門は私、出版部門は西條義昌氏、本化コモンズ部門は布施義高氏、財政部門は谷口智氏が責任者となった。

その翌年の平成二七年一月の第九四回例会では、西山先生が「本化コモンズをつくろうー本ネ研のこれから―」というテーマで、本化コモンズ構想私案に基づいての展望を語り、その後の質疑で話が大いに盛り上がった。しかし、この時点でイメージされていた本化学校の運営形態は、独自の施設を持つ学校やビルのフロアを借りる専門学校のような形だったので、いずれにしてもまとまった資金が必要であり、有力なスポンサーや確実な資金賛助者の助力が不可欠だろうとの話になった。

そうした資金的困難を考慮して、次に西山先生考えたのがその年の四月に提示された「法華コモンズ市民大学構想梗概」である。その内容は、規模を大幅に縮小した形で「市民大学」のような形であれば可能ではないかとしたもので、名称も広く受講者を募るために「法華コモンズ」と変え、具体案を次のように提示している

 

《法華コモンズ市民大学構想梗概》

1.趣旨

日蓮聖人の教えを正しく理解してそれを現代社会に「再歴史化」(現代社会での信憑性構造の再確立、やさしくいえば現代的蘇生)するための門流と会派を超えた諸個人の学びの場であるという本化ネットワーク研究会の性格を踏襲し、今後の本化仏教を担って本化仏教を流布し、この濁世を不毀の浄土に変えるべく奮闘する本化地涌菩薩を発掘・養成するとともに、本化の法友がともに学びともに成長してその使命を全うできるような、市民の誰人にも開かれた、また、門流と会派を超えた諸個人の学びの場をつくりたい。

  • 設置・運営主体と支援団体
    • 設置と運営には、いままで本化ネットワーク研究会や叢書を発行してきた本化ネットワークセンターがあたる。
    • 支援団体には『シリーズ日蓮』全5巻の完結でまとまりを強めつつある伝統的な本化諸教団と法華系新宗教諸教団とその教育機関・研究所等を想定し、出資等の支援をうったえる。研究所としては、現代宗教研究所・佛立研究所、東洋哲学研究所・中央学術研究所・本化仏教研究所等を考慮の対象とする。
    • 本化ネットワーク研究会がすべての中心になることは、いうまでもない。
  • 学校種別と設置場所
    • 学校法人法上の専門学校の認可を受けない修学の場とする。
    • 設置・運営の主体になる本化ネットワークセンターを一般法人とする。
    • 設置場所としては、交通に便利な都内の本化寺院の境内かその周辺が望ましい。

具体的には、日蓮宗の新宿常円寺か法華宗陣門流の巣鴨本妙寺など。

  • 活動形態と教育内容
    • 誰でも参加できるように、夜間に開講する。
    • 科目の種別にもよるが開講回数は、原則として3回ほどに抑える。
    • 教区課程表上の開講科目の数も、当初は、それほど多くしない。
    • 教育内容は、「本化教学科目群」と「本化実践学科目群」および宗教と現代の諸問題に関する「基礎知識科目群」の三分野にわたるものとする。
    • 科目選択は受講者に任せる。一科目でも複数科目を受講してもいいが、複数科目を受講する場合の系統制と一貫性についての指導については、受講者の受講意図を聞いたうえで、こちら側が用意した想定コースメニューにしたがって適切におこなう。

(レジュメ「2015.4.22/nishi」より)

 

この構想梗概では、「本化寺院の境内かその周辺」で場所借りすることで教場を確保し、カルチャーセンターのように各科目別に開講し、サラリーマンも受講できるように開講時間を夜間にするなど、経済的な負担を大幅に減らしていた。また、科目数も開講回数も抑えながら、それでも受講者の学的向上が計れるように指導するなど、現状を踏まえての実現可能な活動形態が示されていた。

法華コモンズ仏教学林は、結局この構想梗概にそった形で実現されていくのだが、六月には『シリーズ日蓮』第5回講演会と完結祝賀会があり、八月下旬には第一一回の夏期セミナーが開催されて、すぐには本格的な準備会議を開くことができなかった。そして九月には本ネ研の例会が百回を数えることもあって、この百回目を最終講義にして本ネ研は終了、その後は法華コモンズに移行することとなった。百回目の講師は、西山先生の盟友であり、ずっと会場のご協力を頂いた東洋大学学長の竹村牧男先生にお願いして、「非情成仏のエコ・フィロソフィ」という題で九月二五日にご講義を頂き、本ネ研例会は一一年間にわたる歴史と使命を終えたのである。

しかし、その時点ではまだ法華コモンズに移行するには準備不足で、開講するためには半年間の準備期間がどうしても必要であった。その間は、校長となる布施先生に講義してもらう予定だったが、布施先生がお願いしたところ花野充道先生が中古天台本覚思想の講義を快諾して下さり、急遽に一〇月から翌年の三月まで六回にわたって「天台本覚思想史」を法華コモンズ・プレ講座として開設できることとなった。このプレ講座は、法華コモンズ受講の需要がどれほどあるのか、受講者の要望はどのようなものか等を知るためのテストケースでもあったが、講義が始まって驚いたのは第一回の聴講者が四〇名を上まわり、その後も毎回三~四〇名の聴講が続いたことだった。実は、本ネ研例会でも四〇名を越える参加はほとんどなく、ひとえに講師と講題の魅力によるものと感心しながらも、法華コモンズ開講への期待が高いこともはっきりとわかって来た。

この花野先生のご協力のお陰で講義の空白期間を作ることなく、われわれは開講のための準備に入るこおtができたが、それにしても時間はなかった、「法華コモンズ」開講のためのロードマップとして来年四月開講までの六ヶ月間の内、前半三ヶ月を体制づくり、後半三ヶ月を募集期間とすることを確認し、準備会議を重ねた。準備会議のメンバーは、本ネ研から西山茂氏、布施義高氏、西條義昌氏、谷口智氏、そして澁澤の五名と、福神研究所から上杉清文氏、法華仏教研究会から花野充道氏、そして法華宗陣門流の竹内敬雅氏が途中から加わり、毎月プレ講座の三時間前を定例会議として、講座・講師の交渉から受講用冊子・チラシの準備、会場での音響資材など、急速に準備が整っていった。特にその後に講義をしなければならないのに、毎回会議に出席してご尽力頂いた花野先生には心より御礼申し上げたい。

そして、いよいよ平成二八年四月より法華コモンズ仏教学林が開講する運びとなったが、この開講は西山先生が当初に構想した本化仏教大学校への第一歩にほかならない。この第一歩を支えるスタッフは次の陣容となる。

 

《運営スタッフ(役員)》

〇理事長:西山 茂  〇副理事長:佐古弘文 〇校長:布施義高

〇事務担当:澁澤光紀 〇総務担当:西條義昌 〇財政担当:谷口 智

〇会計主任:竹内敬雅

《教学委員》

〇上杉清文  〇花野充道  〇菅野博史

《講座担当者》

講座① 〇小松正学  〇稲田隆広

講座② 〇松永良樹  〇影山海雄

講座③ 〇波田地克利 〇林明彦

講座④ 〇稲田隆広  〇持田貫信

講座⑤ 〇竹内敬雅、 〇大賀義明  ※以上敬称略

 

講座担当者は、竹内氏を除き受講申込を頂いた方々の中から選抜して依頼した方々で、受付や記録など講座の円滑な運営を担う実務スタッフである。こうしたボランティアの方々がいないと、法華コモンズの運営は難しい。各講座の講師をお引き受けいただいた先生方も、限りなくボランティアに近い形でお願いしている。つまり、法華コモンズは、講師と受講者の支援の下で維持・成長していく学びの場にほかならない。

本化ネットワーク研究会は法華コモンズ仏教学林に移行したが、本化ネットワーキングの働きはますます必要とされて、また時代に応答した日蓮仏教の動きも増してきていると感じている。再歴史化とは、時代状況を的確に把握し、今を生きながら未来を切り拓いていく教えを生み出すことである。法華コモンズ仏教学林がその基盤となり、新たな日蓮仏教の練磨と創出の場となっていくよう、皆様のご支援・ご協力を頂きながら創造的な運営を期していきたい。

開講に先立って、西山理事長と布施校長がインタビューに応じて、『週刊仏教タイムス』と『中外日報』に記事が掲載された。ここでは紙面の都合で一紙のみ、開講に向けてその抱負を語った『仏教タイムス』の記事を転載することで、本報告を閉じたいと思う。

 

『週刊仏教タイムス』平成二八年二月二五日

《法華コモンズ仏教学林 開講 》

〈門流を超え4月スタート 日蓮聖人の弟子を養成〉

日蓮仏教を研鑽しようと門流を超えて定期的に勉強会を開いてきた本化ネットワーク研究会(本ネ研、主宰=西山茂東洋大学名誉教授)が昨秋、一一年にわたる活動の幕を閉じた。これを母体として法華コモンズ仏教学林が誕生し、この4月から、1特別講座と5連続講座でスタートする。西山氏が理事長、法華宗(陣門流)教学部長の布施義高氏が校長を務める。

前身である本ネ研には日蓮宗や法華宗、冨士派など各門流の教学者や実践家、また立正佼成会や創価学会、国柱会、浄風会などの在家教団の教学関係者らが定例研究会や夏合宿に参加。「異なる立場の人たちが集うことができたのは西山先生の力」(布施氏)という。この研究会は参加者同士が刺激しあう一方で、研究機関同士が交流を持つきっかけにもなった。

こうした横断的なつながりが生まれてきた実績もあり、2年前から法華コモンズが構想された。コモンズは「共有地」を意味し、この場合、開かれた学びの場の提供と言うことである。西山氏は「門流や会派を超えた法華仏教の学び舎」と位置づける。西山氏は、本ネ研以来唱え続けてきた「日蓮仏教を現代に再歴史化(蘇生)すること」が目的の一つだと語る。

日蓮宗の伝統教学(いわゆる大崎教学〈立正大を軸とした日蓮教学〉)の限界も背景にあるという。2年にわたって刊行された「シリーズ日蓮」(春秋社、全5巻)はその象徴であった。かっての「講座日蓮」(全5巻)は大多数が日蓮宗関係者だったが、シリーズ日蓮では、日蓮宗以外の教学者や研究者が健筆をふるった。

一方で門流を超えた課題に人材(法器)養成がある。教える側の人材不足も影を落とす。そのため共通した学びを通して裾野を広げることも可能となる。布施氏は「さまざまな分派の歴史もあるが、等しく日蓮聖人の弟子。この『場』を通じて次世代を担うリーダーが出てくるようにしたい」と希望を口にした。

2年後の一般財団法人化を視野にいれている。

スタッフは次の通り(敬称略)。理事長・西山茂、副理事長・佐古弘文、校長・布施義高、事務担当・澁澤光紀、総務担当・西條義昌、財政担当・谷口智、会計主任・竹内敬雅。今年度の講座は次の通り。

▽特別講座「現代における仏教倫理の可能性」末木文美士氏(国際日本文化研究センター名誉教授)。5月28日(全3講座)5千円。▽講座①「インドの『法華経』を読む」苅谷定彦氏(興隆学林名誉教授)。4月2日より毎月第1土曜日(午後5時)。▽講座②「日蓮教学史と諸問題」布施義高氏。4月16日より主に第3土曜日(午後3時)。▽講座③「日蓮教学と中古天台教学の検討」花野充道氏(法華仏教研究会主宰・文学博士)。4月16日より主に第3土曜日(午後6時)。▽講座④「『法華玄義』講義」菅野博史氏(創価大学教授)。4月25日より主に第4月曜日(午後6時30分)。▽講座⑤「日蓮聖人教学の基礎」庵谷行亨氏(立正大学教授)。4月14日より主に第2木曜日(午後6時45分)。

受講料はそれぞれ1期(6ヵ月)6回1万2千円。一回のみの聴講は3千円。会場は常圓寺(東京都新宿区西新宿7―12―5)申込みは3月から。メール(hokkecommons@gmail.com)もしくはFAX(042―627―7227)。近くホームページを開設する。                             以上

2016年3月 記す

『シリーズ日蓮』から『法華コモンズ』へ

『シリーズ日蓮』から「法華コモンズ」へ

―日蓮仏教を学び行う新たな試み―

 

法華コモンズ仏教学林事務局 澁澤光紀

1、はじめに

 

この度は興統法縁様の第三八回総会にお招き頂きまして有難うございます。ご紹介頂きました法華コモンズ仏教学林事務局長の澁澤光紀と申します。本日は、講題にもありますように、日蓮仏教を学ぶ新たな試みとして本年(平成二八年)四月に立ち上げた「法華コモンズ」の話をさせて頂きます。

皆さまご周知の通り、日蓮教団は日蓮聖人の滅後において分派を繰り返して、各門流・宗派ごとの宗学や宗史の研究が積み重ねられてきました。その流れは近現代にも及んで、新旧を問わず日蓮教団の研究者が宗派の垣根を越えて日蓮研究に打ち込む共同の場はなかなか成立することがありませんでした。

しかし、近年において宗派の枠を超えて日蓮仏教を論じ合ってその現代化を図りたいという動きが高まり、幾つかのグループが作られて行きました。その中で、日蓮思想の現代思想化をめざす「福神研究所」(一九九一年設立)、日蓮主義の再歴史化をめざす「本化ネットワーク研究会」(二〇〇五年設立)、自由で開放的な日蓮研究の場作りをめざす「法華仏教研究会」(二〇〇九年設立)の三者が共同して取り組んだのが、出版企画『シリーズ日蓮』でした。この出版企画は、国内外から七〇余名の執筆者を揃えて、宗門の枠を越え教団の歴史と教義の全貌を明らかにしつつ、未来に向けての日蓮思想の現代化を提示していこうという画期的な試みで、また各巻ごとのテーマで全五回の講演会も行いました。『シリーズ日蓮』は平成二七年に完結しますが、その成果を糧にすることで本年四月より法華経と日蓮思想を学び実践するため日蓮門下が集う共有地(コモンズ)として、「法華コモンズ仏教学林(以下、法華コモンズ)」をスタートさせることができました。

今回、「法華コモンズ」へ到った経緯を説明するにあたり、「宗派を越えて」という理念の淵源として山川智応『聖祖門下各教団合同の根本的可能性を論ず』(昭和16年)を取り上げます。また近年の宗派を越えた教学的試みとして「法華思想懇話会」にも触れながら、法華コモンズ設立の基となった「本化ネットワーク研究会」と『シリーズ日蓮』の活動を辿っていきます。最後に法華コモンズ仏教学林が担うべき今後の課題について、問題提起のかたちで触れていければと思います。

 

2、「門下合同」時における統一への願い

 

昭和一六年、伝統仏教教団は国家総力戦体制下での「宗教団体法」(昭和一五年施行)に基いて、それまでの十三宗五十六派が合同されて二十八派となります。日蓮系ではそれまでの九教団が、やがて大合同することを前提に先ず可能な教団が合同して、昭和一六年三月三一日には次の四教団となります。

〇日蓮宗+顕本法華宗+本門宗→日蓮宗

〇法華宗+本門法華宗+本妙法華宗→法華宗

〇日蓮宗不受不施派+日蓮宗不受不施講門派→本化正宗

〇日蓮正宗→日蓮正宗

この合同は総力戦に向かう国策の一環として行われたのですが、それ以前に本多日生が主導して大正時代に盛り上がった「門下統合・統一」運動の下地があって、期せずして門下統一の理念を実現化したものとなりました。

山川智応は『聖祖門下各教団合同の根本的可能性を論ず』(昭和一六年七月一六日付)において、この合同について「この一大合同還帰は、御門下六百数十年来の、最も霊なる聖事業であることは、是れまた疑ひのないところ」であり、「祖廟を中心として各教団が、一大聖祖に還元帰入せられんことを勧進して息まない」と絶賛しました。その中で山川は本門宗・顕本法華宗・日蓮宗の合同について、次のように述べています。

「聖人門下における事実分派のはじめは、富士日興上人が聖滅七年に身延を去られたのに創まる。そして上人の開創に成る寺は、今の日蓮正宗の本山となってゐる大石寺と、今度日蓮宗に合一してその本山となつたる、本門宗の北山本門寺(重須本門寺)があるが、~略~興師門下北山本門寺等の七本山を含む本門宗は、本勝迹劣を主張する最初の派なるに拘らず、今度祖廟中心の下に日蓮宗に合一した。~略~興師についでの分派の師は、顕本法華宗の日什師であって、~略~今や管長井村日咸師の英断で、時局に感じ、また祖廟中心の下に日蓮宗の中に合一せられた。」

山川は続けて法華宗の三派合同、不受不施の合同、日蓮正宗の不合同にも触れてから「九教団が日蓮聖人の一つの教団への還元ができなかったのは、時局観と法義尊重観と実践観との間に、おのおの所見の相違があった為」だが、しかしその相違は合同を不可能にするような絶対的なものではない、と述べます。また、典型的な教義上の相違として「本尊問題」にもふれて、日蓮聖人の宗教の本尊は、仏(人本尊)か、法(法本尊)か、あるいは僧(末法の日蓮本仏)かという違いに関して、御遺文に根拠があるものならば「決して帰一しないわけはない」と断言しています。

そして、「苟も聖祖門下たるかぎり、今の四宗をば唯一宗にする運動が、宜しく続けられねばならないとおもふのである。~略~合同宗門においては、必ず『宗義高等審議所』を設くることの前提の下に、祖廟を中心としての各教団が、一大聖祖に還元帰入せられんことを勧進して息まないものである」と、その帰一への熱情を吐露しています。

私は、こうした日蓮教団の分裂を憂いて「一大聖祖に還元帰入」を念願する山川智応の熱情こそ、現在の日蓮門下が共有すべき想いであり、法華コモンズに繋がる源流であると感じています。

 

3、日蓮系教団との宗派をこえた交流

―「法華思想懇話会」と「本化ネットワーク研究会」の試み―

 

敗戦後は、宗教団体法の廃止により戦時の合同が解かれますが、日蓮宗は宗教法人法の下で再び三派合同をしています。その後の日蓮門下統一の動きとして、昭和三五年に「日蓮聖人門下連合会」が出来ますが、立正佼成会や創価学会など法華系新宗教の台頭もあり、伝統教団と新興教団の対立が激化することで統一への道は遠ざかりました。また、祖廟を中心として結集した日蓮聖人門下連合会においても、教義的な論議は避けて懇親と合同行事を主な活動としたので、教学的に聖祖に帰一するための研鑽は行われませんでした。

そうした状況の中で、宗派の対立を越えて日蓮聖人に帰一するための試みは、小さなグループ活動として現れてきました。その一つが「法華思想懇話会」でした。

西山茂氏が「門流をこえた法華仏教のネットワーク運動」(春秋社刊『シリーズ日蓮』四巻三二四頁)に次のように書いています。

「天台宗や法華系新宗教を含む法華仏教の対話のネットワーキングを試みたものとして、法華思想懇話会(中央学術研究所の梅津礼司(当時)が主唱、教団・教団系研究所間対話が中心、1993年に活動を開始して1999年頃に休会)があったが、現在は会の運営をめぐる教団間の意見対立のために活動を休止している。」

この「教団の意見対立のため」というのは、平成八年(一九九六)に同会が創価大学内の東洋哲学研究所を会場として開かれるに際して、その当番となった日蓮宗の世話人二人が案内状に宗内の公職名を書いていたことを宗内で咎められ、両名が世話人役を降りたという問題です。この日蓮宗内での反発には、敵対する創価学会が参加する会の世話人を、宗門の公職に就く者が行うのは以ての外という批判や、法華思想懇話会に参加することは創価学会の懐柔策に取り込まれることだ、といった警戒心もあったと思います。会の活性化を担ってきた中堅の両師の脱落は大きく、その後に休会に至った最大の原因となりました。

この会には直接は関わっていなかった西山茂氏ですが、自らが定義した「日蓮主義の再歴史化(現代化)」という課題のために、同様な宗派横断的な研究と集いの場を欲していたこともあって、この事態の反省をふまえた上で、教団単位ではなく個人レベルで運営・参加する研究会を構想していきます。

西山氏が「日蓮主義の再歴史化のための研究会」をいつから考え始めていたかといえば、雑誌『福神』の創刊号(平成一一年・一九九九年刊)での論考「田中智学と日蓮主義を再考する」になるでしょう。その中で西山氏は、日蓮主義の歴史化、脱歴史化、再歴史化の理念を提示し、「本化宗徒が主体的に~略~一定の「構想力」のもとに、日蓮主義の「脱歴史化」と「再歴史化」に真剣に取り組めば、必ずや活路が拓ける」と述べています。

そして、その三年後の平成一四年に西山氏にインタビューした記事「再歴史化する日蓮仏教」(『福神』第九号)で、本化仏教による仏国土成就のための研究会を設立したいと表明、平成一六年秋より本化ネットワーク研究会(以下、本ネ研)構想のための準備会をへて、翌年一月から東洋大学の会議室において、本ネ研の月例勉強会が始まります。

その第一回目は「日蓮聖人の折伏観について」(講師・山上弘道氏)で、以後も例会は月に一回(七~八月は休み)のペースで開催され、平成二七年九月の第百回記念講義「非情成仏のエコ・フィロソフィ」(講師・竹村牧男氏)まで一一年間続けられます。その間には年に一度の夏季セミナ―(二日間開催)も一一回開かれました。

同会の月例勉強会のテーマの選び方は、「理論的テーマ」と「実践的テーマ」を月毎に入れ替えて行うことを原則にして、様々な課題を取り上げましたが、夏季セミナ―でのテーマ設定に同会の性格がよく出てますので、次に一覧します。

 

(夏季セミナーのテーマ)

平成一七年 第一回「近現代における本門戒壇思想の展開」

平成一八年 第二回「常不軽国家日本の建設」

平成一九年 第三回「不軽菩薩と憲法9条」

平成二〇年 第四回「本化社会仏教という構想力」

平成二一年 第五回「立正安国の再歴史化」

平成二二年 第六回「四箇格言の再歴史化―宗祖の破邪を踏まえて―」

平成二三年 第七回「「九識説」とは何か―その起源・展開と現況―」

平成二四年 第八回「現代の担転共業―われわれの使命とは何か―」

平成二五年 第九回「本化仏教における戒壇思想の展開-授戒壇と成仏国土」

平成二六年 第一〇回「日蓮仏教の近現代ーその展開と課題」

平成二七年 第一一回「同一苦」担転の教学と実践―オキナワとフクシマへの回向-

『シリーズ日蓮』という出版企画は、こうした本ネ研の「学びの場」に宗派を越えて集って来た人々と団体によって、立ち上がって来たのです。

 

4、「『シリーズ日蓮』刊行会」の設立とその活動の歴史

 

『シリーズ日蓮』の活動は、「福神研究所」(所長・上杉清文)、「本化ネットワーク研究会」(主宰・西山茂)、「法華仏教研究会」(代表・花野充道)という三つの団体と、法華宗陣門流の後援によって動きはじめました。

出版企画の発端は、法華仏教研究会の花野氏が「全日蓮教団大辞典」の出版企画を福神研に相談、一緒に大蔵出版の編集者と会った事によります。編集者から「辞典は費用と時間がかかりすぎる」と断られて、この企画を断念した花野氏に、「講座日蓮のように論文を集めた単行本シリーズならば出来るでしょう」と上杉氏が提案した事から始まります。

その後、西山氏や陣門流宗務総長の佐古氏に相談して企画案を練り上げ、責任編集者として小松邦彰氏ならびに末木文美士氏を引き入れて、春秋社とも打合せて了解を得て、平成二二年一二月に第一回編集者会議を開催、実現に向けてのスタートを切ったのです。責任編集者は五名で、以下の巻を担当しました。

第一巻「法華経と日蓮」小松邦彰+花野充道

第二巻「日蓮の思想とその展開」小松邦彰+花野充道

第三巻「日蓮教団の成立と展開」小松邦彰+花野充道

第四巻「近現代の法華運動と在家教団」西山 茂

第五巻「現代世界と日蓮」上杉清文+末木文美士

その後、二三年三月の東日本大地震で作業は一時停滞しましたが、同年八月には計画をまとめて、出版費用を賄うために「『シリーズ日蓮』刊行会」を立ち上げ、広く日蓮門下に勧募金をお願いしました。翌二四年には勧募金も目標に達し、編集作業も本格化して、予定通り二六年より第一巻が発刊し、二七年の第五巻発刊をもって完結します。

その間には各巻の発刊ごとにその内容を検討する「講演会」を開催するなど、『シリーズ日蓮』の発刊には幾つかの特筆すべき点がありますが、画期的な事は次の二点でしょう。

一つは、刊行会の発起人として伝統・新興を問わずに門下全体から賛同を頂けたことです。これは門下連合の賛同を得たことも大きかったと思います。もう一つは、これまで日蓮研究全般にわたる出版としては立正大学中心の編集が通例でしたが、今回は通例とは別の五人の責任編集者が担当したことで、宗派を越えての企画となり得たことです。これはまた、日蓮研究の裾野が広がったという事でもありました。

そして『シリーズ日蓮』終了後、この刊行会の中心メンバーが運営スタッフとなって、法華コモンズ仏教学林がスタートするのです。

 

5、法華コモンズ仏教学林の開校とその課題について

 

西山茂氏が初めて「法華コモンズ」構想について語るのは、平成二四年の第八回夏季セミナーでの講義「本化学術コモンズの可能性―対抗から連携へ―」になります。コモンズとは共有地のことで、日蓮門下のコモンズ(共有地)を作ろうという提案でした。実現に向けて動き始めるのは、『シリーズ日蓮』第四巻の講演会と重ねて開催された第一〇回夏季セミナーが終了した平成二六年一〇月からです。当初の《私案》では、設置の目的として次の三点が挙げられていました。

①田中智学と山川智応が目標としていた「本化大学」の実現

②本多日生が唱えた「(門流)統一」の実現

③本化ネットワーク研究会の永続策として

しかし《私案》の①は、本格的な大学レベルの構想であったため実現が難しく、最終的に本化大学を目指すとしても今は可能な運営方法を選び、本化寺院に会場を借りて幾つかの講座をカルチャーセンターのように開設することになりました。そして二八年四月の開講を目指して、「法華コモンズ仏教学林」の活動が始まります。

本ネ研は、平成二七年九月に月例勉強会を第百回で閉じた後、試行期間として一〇月から翌年三月まで六回にわたり開かれたプレ講座「天台本覚思想史」(講師・花野充道氏)の運営を最後に法華コモンズに合流して、一一年間にわたる活動の幕を閉じました。

こうして準備された「法華コモンズ仏教学林」ですが、新宿常円寺様を会場にお借りして平成二八年四月より、五つの連続講座と一日集中講義を用意しスタートを切りました。二八年度に開講した講座は次の通りです。

《法華コモンズ講座(二八年度前期)》

(一日集中講義)

○現代における仏教倫理の可能性」末木文美士先生 五月二八日開講

(連続講座)

○「インドの『法華経』を読む」苅谷定彦先生 四月~九月(六回)

○「日蓮教学史と諸問題」布施義高 先生 四月~翌年三月(一二回)

〇「日蓮教学と中古天台教学の検討」花野充道先生 四月~翌年三月(一二回)

〇「『法華玄義』講義」菅野博史先生 四月~平成三〇年三月(二四回)

〇「日蓮聖人教学の基礎」庵谷行亨先生 四月~九月(六回)

《後期の講座として追加する講座》

(一日集中講義)

〇特別講座「近代仏教研究の最前線」大谷栄一・近藤俊太郎・碧海寿広の各先生  一〇月二六日開講

(連続講座)

〇「日蓮聖人遺文研究」都守基一先生 一〇月~翌三月(六回)

〇「初期仏教研究―仏滅年代論・経典の成立―」池上要靖先生 一〇月~翌三月(六回)

講座の受講は、原則は一期六回ですが当日受講も可能で、学割もあります。運営的には、講師の講義料をボランティア並に安く抑えることで、一講座に一五名の受講者がいれば赤字にはなりません。とはいえ、やがて教材備品の購入や設備投資などの必要も出てきますので、今は二年間の試行期間ですが、将来的にはNPO法人化して寄付金を募る事もして、本化宗徒が宗派を越えて研鑽する学校に発展させていく予定です。

最後に、私の個人的な考えになりますが、法華コモンズの今後の課題として三つほど挙げてみます。

一つは、法華コモンズで「日蓮主義の再歴史化」という課題を、どのように解決していくかということです。日蓮主義の再歴史化ということが、現代における近代日蓮主義の克服と蘇生である以上は、戦後の天皇制のあり方も含めて、日蓮思想における天皇問題の再検討を徹底して行わなければ、再歴史化が実現することはありえないと考えています。

二つは、法華コモンズをいかに行学二道(理論と実践)の場にしていくのかという課題です。法華コモンズは理論と実践を重視した本ネ研の理念を引き継いで、教学的には活発な議論による研究の深化をめざし、実践的には現代の諸問題に日蓮思想を活かしていくという、行学二道による研鑽の場をめざしています。今後どのように講座の中に実践的なテーマを増やしていくのか、おおきな検討課題となっています。

三つ目は、コモンズ(共有地)という名の通り、宗派や門流教学の垣根を超えて、門下一同の論議と交流の場となっていくことです。法華コモンズがプラットホームとなって宗派・僧俗を越えた交流をはかりながら、多様な要素をネットワーキングしていくことで、現代的なスタイルでの全日蓮門下による聖祖への帰一と合同を果たしていく、これが最も大きく困難な課題かと思います。

まだはじまったばかりの法華コモンズの活動は小さく非力ですが、皆さまのご理解とご参加を得ることで育てて頂き、やがて「聖祖への帰一」という大きな課題解決への一助となれますことを念願しまして、本日の話を終わらせて頂きます。ご清聴まことに有難うございました。

法華コモンズ講座 これまでの一覧

法華コモンズ仏教学林 開設講座の一覧

2016年から今年度まで)

※これまでの受講パンフの表紙を使っていますので、表示形式にばらつきがあります)

 

2016(平成28)年度 前期 4月~9月 開講

《 開設講座 》

《前期4月より開講》

◯ 特別講座 開講記念 1日集中講義        

   「現代における仏教倫理の可能性」 講師:末木文美士 先生 

       平成28528日(土) 午前10時半~午後4時半

     10:30 第1時限「伝統と現代」、 13:00 第2時限「大乗仏教における菩薩」、 15:00 第3時限「『法華経』の菩薩」

 

◯ 講座① 「インドの『法華経』を読む」                                   講師:苅谷定彦 先生 

       平成28年度 前期6回 ※毎月第1土曜日 午後5時~7時

     第1回 42日 インドの民俗宗教、その上に在るバラモン教と沙門の宗教(その中の仏教)

     第2回 57日 仏陀釈尊の説法(仏教の成立)、その後の展開、『法華経』の登場

     第3回 64日 『法華経』(前半部)の精読、第一章由来品(序品)『法華経』作者の創作意図

     第4回 72日 第二章仏乗品(方便品)の精読〈仏乗〉とは何か

     第5回 86日 三章譬喩品の精読、第四章信解品以降の異質性

     第6回 93日 『法華経』後半部(法師品~如来神力品)の展望「正法(妙法)の蓮華化」

 

◯ 講座② 「日蓮教学史と諸問題」                                    講師:布施義高 先生 

         平成28年度 2期12回 ※主に第3土曜日 午後3時~午後5時

1回 416日 日蓮聖人の本門思想     

2回/521日  日蓮教団の思想史的展開

3回/618日 初期日蓮教学史と本迹論

4回/730日 本迹勝劣論の概観(1)玄妙阿闍梨日什師と日什門流の教学

5回/820日  本迹勝劣論の概観(2)円光坊日陣師と日陣門流の教学

第6回/917日  本迹勝劣論の概観(3)慶林坊日隆師と日隆門流の教学

 

◯ 講座③ 「日蓮教学と中古天台教学の検討」                              講師:花野充道 先生 

       平成28年度 2期12回 ※主に第3土曜日 午後6時~8時

1回 416日 唱題思想について     /   第2回 521日 唱題思想について

3回 618日 唱題思想について     /   第4回 730日 本迹勝劣思想について

5回 820日 本迹勝劣思想について   /   第6回 917日 本迹勝劣思想について

 

◯ 講座④ 「法華玄義講義」                                      講師:菅野博史 先生 

     平成2829年度 4期24回 ※主に第4月曜日 午後630分より 

1回 425日 ガイダンス『法華玄義』とは何か  

2回 530日 天台の十徳と智顗の生涯

3回 620日 「妙法蓮華経」の略釈

4回 725日 七番共解(1)七番共解と五重各説

5回 829日 七番共解(2)標章~観心

第6回 926日 七番共解(3)四悉檀A

 

◯ 講座⑤ 「日蓮聖人教学の基礎」                                       講師:庵谷行亨 先生 

  平成28年度 前期6回 ※主に第2木曜日 午後645分~845

1回 414日 「日蓮聖人の法華経観」 日蓮聖人の仏教受容、日蓮聖人における法華経受容の特色 

2回 512日 「日蓮聖人の題目信仰」 題目信仰の源流、日蓮聖人における題目信仰の特色

3回 6月 9日 「日蓮聖人における五義」 五義の大綱、五義の各説

4回 7月 7日 「日蓮聖人における一念三千」 一念三千の重要性、末法の一念三千、一念三千と題目、一念三千と立正安国

5回 8月 4日 「日蓮聖人における三大秘法」 三大秘法の意義、本門の本尊、本門の題目、本門の戒壇

第6回 9月 8日 「日蓮聖人における成仏」 授持成仏、霊山往詣、本時の娑婆世界

 

2016(平成28)年度 後期 10月~20173月 開講

《 開設講座 》

◯ 特別講座「近代仏教研究の最前線」 一日集中講義&シンポジウム

平成281126日(土)午前1030分~午後515

10:30 第1時限 「仏教の近代化」を捉え返す」         講師:大谷栄一 先生

12:50 第2時限 「近代日本の仏教史をたどり直す」       講師:近藤俊太郎 先生

14:30 第3時限 「近代仏教思想の可能性を問う」        講師:碧海寿広 先生

16:10 質疑応答と聴講者を交えた討議

 

◯ 講座② 「日蓮教学史と諸問題」                                        講師:布施義高 先生 

       平成28年度 2期12回 ※主に第3土曜日 午後3時~午後5時

7回/1022日 本迹勝劣論の概観(4)常不軽院日真師と日真門流の教学

81119日  本迹勝劣論の概観(5)日興門流系教学の概観

第9回/1217日 本迹一致論の概観(1)

10回(平成29年)121日 本迹一致論の概観(2)

11回/218日 日蓮遺文解釈と日蓮教学史

12回 /318日 日蓮教学史と天台教学中国天台教学と日本天台教学  

 

◯ 講座③ 「日蓮教学と中古天台教学の検討」                                   講師:花野充道 先生 

       平成28年度 2期12回 ※主に第3土曜日 午後6時~8時

7回 1022日 名字即成仏思想について  /  第8回 1119日 名字即成仏思想について

第9回  1217日 名字即成仏思想について  /  10回 121日 曼荼羅本尊思想について

11回 218日 曼荼羅本尊思想について  /  12回  318日 曼荼羅本尊思想について

 

◯ 連続講座「日蓮聖人遺文研究」                              講師:都守基一 先生

     毎月第4土曜日(原則) 午後630分~830

1 1029 日蓮聖人遺文の概要       /第2 1124 主要遺文と相互関係

3 1224『立正安国論』の書誌と内容   /4     128 『法華取要抄』の書誌と内容

5     225『善無畏三蔵鈔』の書誌と内容」 /第6回    325 新出の真蹟断簡をめぐる問題

       

 連続講座「初期仏教研究―仏滅年代論・経典の成立―」       講師:池上要靖 先生 

     毎月第4土曜日(原則) 午後630分~830

1 1027 初期仏教経典の理解         /第2 1117 史料価値としての初期経典

3 1222 経典成立の過程記憶から記録へ 4     126 仏滅年代の記述

5     223 もう一つの仏像建立史       /第6回    323 初期仏教経典は仏説か?

 

◯ 講座④ 「法華玄義講義」                    講師:菅野博史 先生 

     平成2829年度 4期24回 ※主に第4月曜日 午後630分より 

7回 1024日 七番共解(4)四悉檀B

8回 1128日 「妙法」解釈についての旧説(1

第9回 1219日 「妙法」解釈についての旧説(2)

10回 116日 「法」の解釈

11回 227日 相待妙・絶待妙

12回 327日 迹門の十妙(1) 境妙  

 

 

2017(平成29)年度 前期 4月~9月 開講

《 開設講座 》

◯ 特別講座(1日集中講義)「日蓮聖人とその時代」          講師:佐藤弘夫  先生 

     平成29624日(土) 午前10時半~午後4時半

     10:30 第1時限 「なぜ鎌倉時代に卓越した宗教者が叢生したのか」、

 13:00 第2時限 「鎌倉仏教の救済構造」、 / 15:00 第3時限 「親鸞と日蓮伝統に反逆する信仰者たち   

 

◯ 連続講座「インドの『法華経』(ホントの『法華経』)を求めて」   講師:苅谷定彦  先生 

     平成29年度 前期6回 ※毎月第1土曜日 午後5時~7時

第一講 4月1日 『法華経』前半部」(1)序品の精読―法華経作者の創作意図は何か     

第二講 5月6日 (2)方便品、譬喩品、信解品の精読―〈仏乗〉とは何か“一切衆生本来からぼさつ”    

     第三講 6月3日 『法華経』後半部〈仏滅後〉の解明―(1)法師品、見宝塔品の精読    

     第四講 7月1日 (2)従地涌出品、如来寿量品の精読―釈尊入滅の真相解明        

     第五講 8月5日 (3)常不軽菩薩品の精読―仏滅後の衆生のぼさつ行の提示        

     第六講 9月2日 (4)如来神力品の精読―ぼさつ行の実践「正法の蓮華化」        

 

◯ 連続講座「日蓮聖人のご真蹟を拝す」                講師:山上弘道  先生 

   平成29年度 前期6回 ※毎月第1土曜日 午後5時~7時

     第一講 4月15日(土) 「日蓮聖人の書風に親しむ」            

     第二講 5月20日(土) 「系年特定の根拠――花押の変遷を中心に」           

     第三講 6月17日(土) 「切断分蔵されるご真蹟」                   

     第四講 7月22日(土) 「ご真蹟の推敲の跡を拝す」                  

     第五講 8月19日(土) 「偽作・模写を見抜く」                    

     第六講 9月16日(土) 「各遺文集の誤読を糺す」                   

 

◯ 連続講座「法華玄義講義」                                            講師:菅野博史  先生 

     平成29年度 212回 ※主に第4月曜日 午後630分より 

     第13回 424日 迹門の十妙(1) 智妙・行妙  

14回 530日 迹門の十妙(1) 位妙・三法妙

15回 626日 迹門の十妙(1) 感応妙

16回 731日 迹門の十妙(1) 神通妙~功徳利益妙

17回 828日 本門の十妙(1)

18回 925日 本門の十妙(2)

 

2017(平成29)年度 後期 10月~20183月 開講

《 開設講座 》

◯ 連続講座「日蓮聖人の宗教的自覚をめぐる諸問題」           講師:間宮啓壬  先生 

   平成29年度 後期6回 ※毎月木曜日 午後6時~8

11026(木)「法華経の持経者」から「法華経の行者」へ―仏に予言されたもの―― 

21123日(木)伝統的「持経者」と日蓮聖人——連続と不連続——

31228日(木)「如来使」の自覚——画期としての佐渡——

4  125日(木)「超越者」の自覚——身延の日蓮聖人——

5  222日(木)「愚者」と「智人」——日蓮聖人にみる逆説性——

6  322日(木)『地涌・上行菩薩』と日蓮聖人——何が問題なのか――

 

◯ 連続講座「『吾妻鏡』と鎌倉仏教」                 講師:菊地大樹 先生 

   平成29年度 後期6回 ※毎月土曜日 午後5時~7時

  原則:第3火曜日 午後6時30分~830       

11021日(土) 『吾妻鏡』と鎌倉仏教 / 第21118日(火) 源頼朝の時代と法華信仰

31216日(火) 鎌倉武士と仏教    / 第4 1月20日(火) 都市鎌倉と天台宗

5  217日(火) 都市鎌倉と日蓮    / 第6  317日(火) 京と鎌倉、そして鎌倉仏教

 

◯ シリーズ講座「法華仏教講座」全6回 開講時間 午後4時30分~6時30分   

第1回 1021日 「日蓮聖人のご遺文執筆と『注法華経』の関連について」   講師:関戸尭海  先生

第2回 1118日 「日蓮の思想的時代区分に関する再検討」          講師:三浦和浩 先生

第3回 1216日 「近代日本における日蓮信仰―上原專祿を中心にして―    講師:三輪是法  先生

第4回 120日 「唐代天台復興運動と湛然」                 講師:松森秀幸  先生          

第5回  217日 「日蓮教団分裂の諸相」                          講師:花野充道  先生

第6回  317日 「日蓮聖人と鎌倉幕府」                    講師:坂井法曄  先生

 

◯ 連続講座「法華玄義講義」                                                        講師:菅野博史  先生 

平成29年度 212回 ※主に第4月曜日 午後630分より 

19回 1023日 「蓮華」「経」の解釈

20回 1127日 体玄義(1)

21回 1218日  体玄義(2)

22回 122日  宗玄義・用玄義

23回 226日 教相玄義(1)

24回 326日 教相玄義(2) 

 

 

2018(平成30)年度 前期4月~9月 開講

《 開設講座 》

◯ 特別講座「日隆教学の成立と特色」                                             講師:大平宏龍  先生

   6月16日(土) 午後1時30分~午後6時

       ◯ 前半 午後130分~330分―「隆師の本尊抄理解について」(休憩30分間)

◯ 後半 午後4時~630   ―「隆師教学の諸相」

 

◯ 連続講座「『法華経』の仏教思想を読む」 講師:松本史郎先生 

※原則、第2土曜日(7 月、9 月は別) 午後2時00分~4時00

第1回 『法華経』の段階的成立と「方便品」の意義 4月14日

第2回 「方便品」の読解 「一乗」と「仏乗」の意味 5月12日

第3回 「譬喩品」の読解 「大乗」と「菩薩」の意味 6月 9日

第4回 「譬喩品」の読解 「火宅譬喩」の解釈 7月 7日

第5回 「従地涌出品」から「如来寿量品」へ 8月11日

第6回「如来寿量品」の読解「久遠実成の仏」の意味9月15日

 

○ 連続講座「歴史から考える日本仏教——鎌倉時代を「射程に入れて―—」  講師:菊地大樹  先生

※原則 第3火曜日 午後6時30分~8 時30分

第1講 4月17日 山の宗教の原像    / 第2講 5月15日 古代仏教と山林修行

第3講 6月19日 中世成立期における山林修行の変質―日蓮の時代へ―

第4講 7月17日 中世王権と山林修行  / 第5講 8月21日 中世における山林修行の諸相

第6講 9月18日 里山寺院の定着と近世近代の社会

 

◯ 連続講座「法華玄義講義」                                                          講師:菅野博史  先生 

平成30年度 212回 ※主に第4月曜日 午後630分より 

   第1回 4月23日       第5回 8月20日        第 9回 1217日  

第2回 528日       第6回 9月24日        第10回 128

第3回 618日       第7回 1029日        第11回 225

第4回 7月30日         第8回 1126日        第12回 325

 

2018(平成30)年度 後期 10月~20193月 開講

○ 特別集中講座                                                                         講師:渡邊寶陽 先生

     第1講 「日蓮聖人の地獄観」 1124日(土) 午後3時~5時 

第2講 「『観心本尊抄』鑽仰」12月 8日(土) 午後3時~5

 

○ 連続講座「歴史から考える日本仏教② 《顕密問題》を考える」    講師:菊地大樹  先生

※原則 第3火曜日 午後6時30分~8 時30分

第1講 1016日 「顕密」問題の基本形         

第2講 1120日 平安時代における「顕密」関係の成立  

第3講 1218日 鎌倉時代と顕密仏教・顕密体制     

第4講  115日 日蓮の真偽未決遺文と「顕密」  

第5講  219日 もうひとつの「鎌倉新仏教」―「禅」僧東福寺円爾・聖一派と「顕密」―

第6講  319日 日本史のなかの「顕密」―近世近代を視野にいれて―

 

◯ シリーズ講座「法華仏教講座」全6回  開講時間 午後4時30分~6時30分   

第1回 1020日 「日蓮と密教」                      講師:川﨑弘志 先生

第2回 1117日 「《蓮密》をめぐる諸考察」                 講師:上杉清文 先生

第3回 1215日 「日蓮聖人の本仏論は仏教に非ざる基体説か」        講師:花野充道 先生

第4回 119日 「法華経の誕生をめぐってー梵語写本が示すこと」       講師:石田智宏 先生          

第5回  216日 「創価学会と公明党の歴史と課題」                         講師:中野 毅 先生

第6回  316日 「日陣の教義をめぐって」                   講師: 鈴木正厳 先生

 

◯ 連続講座「法華玄義講義」     講師:菅野博史先生            ※主に第4月曜日 午後630分より 

     第7回 1029日 / 第8回 1126日 / 第9回 1217日 / 第10128

11225日 / 第12325

 

 

2019(平成31・令和1)年度 前期 4月~9月 開講

《 開設講座 》

◯ 連続講座「『観心本尊抄』拝読」                                               講師:都守基一  先生

 ※原則第2土曜日(7月、8月は別) 午後4時00分~6時00

第1講 4月13日 述作由来と大意     第4講 7月 6日 題目段の拝読 

第2講 5月11日 書誌と末註       第5講 8月 3日 本尊段の拝読                   

第3講 6月 8日 題号と撰号        第6講 9月14日 流通段の拝読               

 

◯ 連続講座「仏教説話の世界」                                                  講師:岡田文弘  先生

※原則 第2土曜日(7月は別) 午後6時45分~845

1講 4月13日 仏教説話の発生      / 第2講 5月11日 説話文献編纂の黄金期と恵心僧都源信         

3講 6月 8日 鎮源『法華験記』の世界  / 第4講 7月 6日 日蓮聖人と説話                    

 

◯ 連続講座「歴史から考える日本仏教③-日本宗教史の名著を読む-」  講師:菊地大樹先生

※原則 第3火曜日(7月は別) 午後6時30分~830

第1講 4月16日 大隅和雄「古代末期における価値観の変動」を読む     

第2講 5月21日 高木 豊「持経者の宗教活動」を読む           

第3講 6月18日 黒田俊雄「日本宗教史上の「神道」」を読む        

第4講 7月23日 ルチア・ドルチェ「二元的原理の儀礼化」を読む      

第5講 8月20日 西村 玲「教学の進展と仏教改革運動」を読む       

第6講 9月17日 ジェームズ・ケテラー「バベルの再召-東方仏教と1893年万国宗教大会-」を読む     

 

◯ 連続講座「『法華経』『法華文句』講義」                                      講師:菅野博史  先生

               ※原則 第4月曜日(7月、9月、10月、2月、3月は別)午後630分~830

第1回 4月22    第5回 8月26日    第 9回 1223日  

第2回 57日    第6回 9月30日    第10回 127

第3回 624日    第7回 1021日    第11回 217

第4回 7月29日    第8回 1125日    第12回 330

 

2019(平成31・令和1)年度 後期 9月~20203月 開講

《 開設講座 》

◯ シリーズ講座「法華仏教講座」全6回 開講時間 午後4時30分~6時30分   

第1回 1020日 「遠壽院荒行堂鬼子母尊神神像 孝明天皇親拝」       講師:戸田日晨  先生

第2回 1116日 「慶林坊日隆の一仏二名論について」            講師:平島盛龍  先生

第3回 1221日 「日興門流教学の究明序説(一)日興の師説体得」    講師:菅原関道  先生

第4回 1月18日 「日蓮の専修念仏批判」                  講師:前川健一  先生

5回 219日 「摂折論再考近現代における論議を通して」        講師:澁澤光紀  先生          

6 314日 「中世の日蓮教団と富士信仰」 講師:西岡芳文先生 ※令和2年3月27日に延期される

 

 連続講座「これからの天皇制」全6回 ※原則 毎月第4木曜日午後6時30分~8時30分(201910月~20203月)

第1回 1024日 天皇制の「これから」をめぐって                講師:菅  孝行  先生

第2回 1128日 「平成流」とは何だったのか                講師:原  武史  先生

第3回 1226日 出雲神話論祀らざる神の行方                講師:磯前順一  先生

第4回  123日 国家神道と神聖天皇制崇敬                 講師:島薗   先生

第5回  220日 天皇制の将来                       講師:大澤真幸  先生

第6回  326日 「象徴天皇」と「人間天皇」の矛盾について         講師:片山杜秀  先生

 

◯ 連続講座「歴史から考える日本仏教④鎌倉仏教史の名著を読む」   講師:菊地大樹先生

 ※原則 第3火曜日(7月は別) 午後6時30分~830

第1講 1015日 上島 享「鎌倉時代の仏教」を読む    

第2講 1119日 家永三郎「日蓮の宗教の成立に関する思想史的考察」を読む         

第3講 12月18日 平 雅行「法然の思想構造とその歴史的位置」を読む        

第4講    121日 阿部泰郎「女人禁制と推参」を読む「二元的原理の儀礼化」を読む     

第5講   217 佐藤弘夫「怒る神と救う神」を読む       

第6講    317日 大塚紀弘「中世「禅律」仏教と「禅教律」十宗観」を読む

 

連続講座「『法華経』『法華文句』講義」                                         講師:菅野博史  先生

          ※原則 第4月曜日(10月、2月、3月は別)午後630分~830

第7回 1021日 / 第8回 1125日 / 第9回 1223日 / 第10127

11217日 /  第12330

       

 

2020(令和2)年度 前期 4月より開講

《 開設講座 》

◯ 特別集中講座「日蓮主義をあらためて問い直す」                 講師:大谷栄一  先生           

620日(土) 午後13時30分~1730分終了

 

◯ 連続講座「現代の法華菩薩道とは何か」全5回 (開講できず)

    ※コロナ禍により《対面開講》ができなくなり「延期」をしていたが、世界の情況が変わり「中止」となった。

第1回5月16日 政教分離下での「立正安国」―創価学会・公明党と立正佼成会・WCRPの挑戦 講師:中野 毅  先生

第2回523日 教学の「再歴史化」をめざして―法華コモンズ仏教学林の試み―    講師:布施義高  先生

第3回7月 4日 救ライから総合福祉へ-法音寺福祉の法華的基礎-           講師:弓削多一朗 先生

第4回822日 地球環境変動に対する仏教の役割試論-共生論より蘇生論へ-     講師:原井慈鳳  先生

第5回926日 四菩薩行の今日的理解-現代の法華菩薩道としての「四菩薩プロジェクト」-  講師:西山 茂  先生

 

◯ 「歴史から考える日本仏教⑤ 承久の乱から考える鎌倉仏教」全4回   講師:菊地 大樹 

      ※毎月1回 火曜日(午後630分~830分   

第1講 4月14日 院政と承久の乱への道  /  第2講 5月19日 承久の乱と鎌倉武士

第3講 6月16日 承久の乱と鎌倉仏教   /  第4講 7月 7日 乱後の時代を見わたす

◯ 「『法華経』『法華文句』講義」全6回           講師:菅野 博史    

           ※原則第4月曜日(6月、8月、11月、12月は別) 午後630分~830

第1回  4月27日      第4回  713日      1  1026日(後期)    

第2回  525日      第5回  831日               2  1130日  〃

第3回  629日      第6回  928                 3  1221日  〃             

             

         2020(令和2)年度 後期 10月より開講

《 開設講座 》

 連続講座「仏教哲学再考―『八宗綱要』を手掛かりに」全4回       講師:末木文美士  先生 

10/2412/51/92/6】 4                    

 

◯ シリーズ講座「法華仏教講座」全6回 

第1回 1031日(土) 日蓮聖人と伝教大師の『依天台集』               講師:花野充道  先生

第2回 1124日(火) 日蓮遺文の賢王と愚王                      講師:高森大乗  先生

第3回 1212日(土) 慶林坊日隆の『観心本尊抄』解釈について              講師:株橋祐史 先生

第4回  123日(土) 釈尊の聖地から仏教の足跡を辿る-ルンビニとティラウラコットの最新調査- 講師:村上東俊  先生

第5回   2月13日(土) 妙阿闍梨日什の伝記とその教風―ゆかりの地を訪ねて分かったことー      講師:小松正学  先生 

6回 327日(土) 中世の日蓮教団と富士信仰                          講師:西岡芳文  先生                 

 

◯ 連続講座「歴史から考える日本仏教⑥ 日蓮と蒙古襲来の時代」全3回     講師:菊地大樹    先生 

第1講 1020日(火) 13世紀の日本列島       第2講 1117日(火) 蒙古襲来と日蓮

第3講 1222日(火) 変革と内乱の時代

 

 

2021(令和3)年度 前期講座 4月より開講

《 開設講座 》

◯ 連続講座「仏教哲学再考―『八宗綱要』を手掛かりに ②」全4回  講師:末木文美士 先生

原則:第1土曜日 午後4時30分~6時30分      

  第1回 5月8日 /第2回 6月5日 /第3回 7月3日 /第4回 911日   

 

◯ 連続講座「歴史から考える日本仏教⑦ 日蓮をはぐくんだ房総地域の歴史と宗教を考える」全6回

原則:第3火曜日 午後6時30分~830          講師:菊地大樹 先生

1講 420日(火) 房総地域の古代史   / 第2講 518日(火) 鎌倉幕府の成立と房総地域

3講 615日(火) 日蓮の活動と房総地域 / 第4  720日(火) 室町戦国時代の房総地域

5   817日(火) 房総地域の宗教文化   / 第6   921日(火) 地域史から考える日本宗教史

 

◯ 連続講座「日蓮霊跡の再認識と顕彰の歴史」全3回            講師:寺尾英智 先生   

原則:第4火曜日 午後6時30分~830       

    第1回 4月27日 /第2回 5月25日 /第3回 6月22日 

 

◯ 連続講座「『法華経』『法華文句』講義」全6                   講師:菅野博史 先生 

原則:最終月曜日 午後6時30分~830 

    第1回4月26日/第2回5月31日/第3回6月28日/第4回7月26日/第5回8月30日/第6回9月27日 

 

 

2021(令和3)年度 後期講座 10月より開講

《 開設講座 》

◯ 連続講座「仏教哲学再考―『八宗綱要』を手掛かりに ③」全4回  講師:末木 文美士  先生

開講時間 午後4時30分~6時30                 

第1回 116日 /第2回 1211日 /第3回 18日 /第4回 25

 

◯ シリーズ講座「法華仏教講座」全6回 開講時間 午後4時30分~6時30分   

第1回10月 2日 「台密における日蓮の血脈相承の系譜」            講師:川﨑弘志  先生  

第2回1127日 「近世における日蓮聖人遺文の編纂を考える」     講師:木村中一  先生       

第3回12  4日 「『観心本尊抄』本尊段の本尊と「本門本尊」との関係について」 講師:宮田幸一  先生  

第4回  1月22日 「法華コモンズがめざすもの」           講師:西山 茂  先生                

第5回  226日 「有と無と空と空性と」                        講師:大竹 晋  先生  

第6回  326日 「天台教学の四重興廃と日蓮教学の五重相対」    講師:花野充道  先生

 

◯ 歴史から考える日本仏教⑧「裏から読む鎌倉時代―日蓮遺文紙背文書の世界―」全5回      講師:菊地大樹  先生

原則:第3火曜日 午後6時30分~830            

第1講1019日「日蓮遺文紙背文書とはなんだろう」/ 第2講 1116日「日蓮と富木氏・八幡荘」       

31221日「千葉氏の活動と京・鎌倉・鎮西」 / 第4 118日「日蓮をとりまく金融経済の世界」

5  215日 「日蓮をとりまく百姓の世界」

 

◯ 連続講座「『法華経』『法華文句』講義」全6                                         講師:菅野博史  先生 

原則:最終月曜日 午後6時30分~830               

    第1回 202110月25日 /第2回 1129日 /第3回 1220日 

    第4回 2022年 131日 /第5回  228日 /第6回  328日 

 

 

2022(令和4)年度 前期講座 4月より 開講

《 開設講座 》

◯ 連続講座「仏教哲学再考―『八宗綱要』を手掛かりに ④」全4回  

開講時間 午後4時30分~6時30分              講師:末木 文美士

第1回  5月14日 /第2回  6月 4日 /第3回  7月 2日 /第4回  8月 6日

 

◯ シリーズ講座「法華仏教講座」全6回 開講時間 午後4時30分~6時30分   

第1回 4月 9日 「天台と三論 ―久遠実成を考える―」           講師:村上明也  

第2回 5月  7日 「最澄・徳一論争と、その後の展開」         講師:師 茂樹      

第3回 6月25日 「法華御籤の成立と展開」             講師:芹澤寛隆  

第4回 7月30日 「堅樹院日寛教学をめぐって」           講師:水谷進良               

第5回 8月27日 「『開目抄』再考」                          講師:都守基一 

第6回 9月10日 「日蓮教学における教観論と種脱論」        講師:花野充道

 

◯ 歴史から考える日本仏教⑨「法華持経者の思想的系譜」全5回

第1講~第4講:第3火曜日 午後6時30分~830   講師:菊地 大樹

第1講  4月19日 「山林修行と持経者」

第2講  5月17日 「持経者としての後白河院の宗教世界」

第3講  6月21日 「持経者から日蓮へ―密教をめぐる問題」

第4講  7月19日 「南都堂衆の活動と持経者」

特別講義  9月17日(土)午後6時30分~830 

「対談:法華経の行者か、持経者か―間宮啓壬先生をお迎えして」

 

◯ 連続講座「『法華経』『法華文句』講義」全6回                         講師:菅野博史 先生

原則:最終月曜日 午後6時30分~830          

    第1回 4月25日 /第2回 5月30日 /第3回 6月27日 

    第4回 7月25日 /第5回 8月29日 /第6回 9月26日 

 

2022(令和4)年度後期 法華コモンズ講座 10月より 開講

《 開設講座 》

 一日集中講座「偽書が生み出した日本仏教」講義と対談によるシンポジウム 

1112日(土)午後1時30分~6時30分 講師:佐藤弘夫 先生×菊地大樹 先生

講義Ⅰ「顕現する仏たちー「生身」と中世仏教 」講師:佐藤 先生 

講義Ⅱ「偽書と伝授―語りえぬものを語ること―」講師:菊地 先生 / 対談と質疑応答

 

◯ 連続講座「仏教哲学再考―『八宗綱要』を手掛かりに ⑤」全4回  

開講時間 午後4時30分~6時30分              講師:末木文美士  先生

第1回  1119日 /第2回  1217日 /第3回  1 7日 /第4回  211

 

◯ シリーズ講座「法華仏教講座」全5回 開講時間 午後4時30分~6時30分   

第1回 1029日 「日蓮花押の母字について」                 講師:西山明仁  先生  

第2回 1126日 「チベット仏教の他空説の源流について」       講師:望月海慧  先生      

第3回 1224日 「日蓮伝再考~日蓮神話を超えて」          講師:松尾剛次  先生 

第4回 1月28日 「『観心本尊抄』から『曾谷入道殿許御書』へ」    講師:菅原関道  先生           

第5回  325日 「『大乗起信論』の本覚思想について」       講師:花野充道  先生

 

◯ 連続講座「震災転移論――末法の世に菩薩が来りて衆生を救う?」全6回  

開講時間 午後6時30分~8時30分                  講師:磯前 順一  先生

第1回 10  3日 /第2回  1114日 /第3回 1212日 

第4回  116日 /第5回  220日 /第6回  313日 

 

◯ 連続講座「史実・僧侶妻帯世襲――ブッダ時代から現代まで」全6回       講師:大竹 晋  先生

開講時間 午後4時30分~6時30分                   

第1回 1022日 /第2回 11  5日 /第3回 12  3日 

第4回    114日 /第5回  2  4日 /第6回  3  4日 

 

◯ 連続講座「『法華経』『法華文句』講義」全6                               講師:菅野博史  先生

原則:最終月曜日 午後6時30分~830             

    第1回 10月24日  / 第2回 11月28日   / 第3回 12月19日 

    第4回  1月30日  / 第5回    2月27日  / 第6回  3月27日 

 

 

2023(令和5)年度前期 法華コモンズ講座 4月より 開講

《 開設講座 》

◯ 一日集中講座「中観思想とはなにか—その成立と展開—」

開講日時:6月3日(土)午後130分~530                   講師:斎藤 明  先生 

 

◯ 集中講座「鎌倉仏教研究史について~官僧・遁世僧論の立場から」全2回

開催日時:7/19/16の両日   午後130分~530                 講師:松尾剛次  先生 

1講義 7月 1日(土)「鎌倉新・旧仏教論、顕密体制論を超えて」

2講義 916日(土)「官僧・遁世僧論の提起と日蓮」

 

◯ 歴史から考える日本仏教⑩「日本の偽書・偽文書を読み解く」全5回

開催日時:原則第2火曜日 午後6時30分~830                   講師:菊地大樹  先生

第1講 411日(火) 偽書・偽文書とはなにか    

第2講 5月 9日(火) 偽書・偽文書の生れる伝授の場

第3講 6月 6日(火) 中世「神話」と偽書・偽文書

第4講 711日(火) 生まれ変わる近世の偽書・偽文書

第5講 8月 8日(火) 地域社会と偽書・偽文書

 

◯ シリーズ講座「法華仏教講座」全6回 開講時間 午後4時30分~6時30分   

第1回 4月 1日 「天台大師所説の禅観と止観」                講師:大松久規  先生  

第2回 527日 「『科註妙法蓮華経』と日蓮門下との関わりについて」    講師:大平寛龍  先生     

第3回 624日 「『法華義疏』について」                 講師:魚住孝至  先生 

第4回 729日 「一念三千の現代的解釈」                        講師:三輪是法  先生         

第5回 826日 「近世後期の日蓮信奉者 深見要言について」             講師:坂井法曄  先生

第6回 930日 「智顗教学と日蓮教学の仏身論」                   講師:花野充道  先生

 

◯ 連続講座「『法華経』『法華文句』講義」全6

開講時間:最終月曜日 午後6時30分~830        講師:菅野博史  先生 

    第1回 4月24日 /  第2回 5月29日 /  第3回 6月26日 

    第4回 7月31日 /  第5回 8月28日 /  第6回 9月25日