お知らせ
【New‼】
★法華コモンズ主催で去る6/30に開催された「菅野博史博士古希記念講演会・祝賀会」の記事が、『中外日報』7/19号に掲載されました。また、御参加された中野毅先生が御自身のフェイスブックにその概容を写真入りでご報告くださいました。それぞれ、下記のURLをクリックしてご参照のほどお願いいたします。 【『中外日報】7/19号記事】 https://onl.sc/xNLKjgj 【中野毅先生Facebook記事】 https://onl.sc/vLHsubX
〇本年度の後期講座、受講申込の受付中です。下記の「前期講座一覧」の説明をご参照の上、お申込みのほど宜しくお願いいたします。
【これからの法華コモンズ講座一覧】
【対面&実況】 9月16日(土)午後1時半~5時半
松尾剛次先生 集中講座 鎌倉仏教研究史について~官僧・遁世僧論の立場から
第二回「官僧・遁世僧論の提起と日蓮」
【対面&実況】 9月25日(月)午後6時半~8時半
菅野博史先生 前期第5回「『法華経』『法華文句』講義」通算64回目
【対面&実況】 9月30日(土)午後4時半~6時半
花野充道先生 法華仏教講座第6回「智顗教学と日蓮教学の仏身論」
〇対面講義でもオンライン講義でも、当日に欠席となった受講者には、講義の終了後に「講義の動画配信」を行いますので、会場に来れない方や日程が合わない方も、動画により受講することができますので、ぜひ遠方の方も受講申込をお願い申し上げます。
★【対面講義】の会場は、祖師堂「地階ホール」が基本となります。
★『2023年度後期講座パンフレット』が出来ました! ⇒ここをクリック
★『法華コモンズ通信』第11号が発刊です! ⇒ここをクリック
【講義動画を体験してください】
⇒菊地先生のご厚意により、無償の動画講座となりました。詳細はここをクリック!([講義のようす]へ)
◎菊地先生の『日本人と山の宗教』が、「JBpress」のHPの「動画で新刊紹介」で取り上げられました。題名は「登山愛好者が知るべき「山の宗教、その千年の歴史」です。菊地先生が40分間近くインタビューに答えて本書を解説されています。ぜひご覧ください。⇒https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/62060
【new!】当法華コモンズ仏教学林の教学委員・花野充道博士の古稀記念論文集『仏教思想の展開』『日蓮仏教とその展開』が発刊されました! ―花野博士の年譜、著書・論文目録、そして、長編の研究論文をはじめ、当学林関係者、また、当学林でご講義いただいた多くの先生方の最先端の論攷が収録されています!――
花野充道博士古稀記念論文集(全2巻)
第1巻『仏教思想の展開』
第2巻『日蓮仏教とその展開』
(2020 年10月、山喜房佛書林)
2冊1セット 30,000円+税
―――――◇―――――
第1巻『仏教思想の展開』(A5判 838頁)
目次
序
『法華経』の女人成仏観と日蓮 ―「変成男子」とsaṃdarśana- | 岡田真水 |
法華経の付嘱について | 前川健一 |
「不軽菩薩『我深敬』等の二十四字と日蓮の題目」 ―インド・オリジナル法華経から見て― | 苅谷定彦 |
常不軽菩薩の授記と但行礼拝について | 澁澤光紀 |
『無量義経』の真偽をめぐって | 大竹 晋 |
『高王観世音経』の起源 ―「仏説観世音経」から「仏説高王経」へ― | 池 麗梅 |
世親『法華論』のチベット語訳は存在したのか | 望月海慧 |
馬鳴菩薩造・真諦三蔵訳『大宗地玄文本論』の成立事情 | 石井公成 |
「真如随縁」の相即論に関する一考察 | 井上克人 |
『大乗起信論』における「本覚」「始覚」の成立について ―「従本已礼」という表現に注目して― | 藤井 淳 |
仏性論争における『大乗起信論』の位置 | 藤村 潔 |
『大乗起信論義記』における無碍説 ―『探玄記』との比較を中心に― | 金 天鶴 |
『大乗止観法門』に見える真如・如来蔵説 ―『究竟一乗宝性論』との関連性を中心として― | 李 子捷 |
天台智顗における法雲の法華教学批判と受容の再検討 | 早川貴司 |
天台智顗における燃灯仏理解の一側面 ―『法華玄義』の引用を中心にして― | 村上東俊 |
天台智顗の死について ―中国の学者の解釈を中心として― | 菅野博史 |
章安灌頂による『摩訶止観』の本文整備 ―十境・十乗観法(近方便)を中心に― | 村上明也 |
李華撰『故左渓大師碑』に見る知識人の佛敎認識 | 伊吹 敦 |
唐代における『法華経』信仰の諸相 | 松森秀幸 |
中国天台における『金光明経』思想の受容 | 林 鳴宇 |
最澄『通六九証破比量文』の思想的位置 ―二比量を中心に― | 師 茂樹 |
伝聖覚撰『大原談義聞書鈔』と本覚思想 | 安達俊英 |
天台本覚思想と證空 ―「現生往生」思想の究明を射程に入れて― | 中村玲太 |
道元禅師と本覚思想 | 清野宏道 |
再考・持経者から日蓮へ ―虚空蔵求聞持法と『不動愛染感見記』― | 菊地大樹 |
言霊と真言と題目 ―聖なる言葉と予言をめぐって― | 鎌田東二 |
日蓮と密教 ―虚空蔵求聞持法、三光天子、戒家の印― | 杉原愼了 |
日蓮の三論批判 | 奧野光賢 |
鳳潭の『大乗起信論義記幻虎録』について ―その思想史の位置づけを中心に― | 張 文良 |
鳳潭と性悪説 ―『起信論註疏非詳略訣』を中心に― | 末木文美士 |
『立正安国論』の近代 ―二つの「立正安国」の論理とそのゆくえ― | 佐藤弘夫 |
仏教とマインドフルネス ―アメリカのマインドフルネス― | 古瀬珠水 |
――――――◇――――――
第2巻『日蓮仏教とその展開』(A5判 866頁)
目次
序
花野充道博士 年譜
花野充道博士 著書・論文目録
日蓮教学の思想史学的探求 | 花野充道 |
日蓮聖人の法華経救済のイメージと『大曼荼羅』図顕 | 渡邊寳陽 |
日蓮における地涌・上行菩薩の自覚をめぐる論争 ―論点整理― | 間宮啓壬 |
日蓮教学における題目論の一断面 | 布施義高 |
事の一念三千に関する再考察 ―題目との関係性をめぐって― | 三浦和浩 |
『兄弟鈔』における「伯夷伝」小考 | 大賀義明 |
日蓮真蹟遺文『下方他方旧住菩薩事』について | 山上弘道 |
日蓮遺文に登場する北条一族覚書 ―呼称・人物比定・日蓮遺文の真偽― | 坂井法曄 |
佐渡国法華講衆について ―「師弟子の法門」のこと― | 大黒喜道 |
日蓮と法華講会 | 石附敏幸 |
慶林日隆の八品正意論管見 | 大平宏龍 |
慶林坊日隆の一仏二名論 ―立論の動機と目的― | 平島盛龍 |
日隆門流の形成と教団維持に関する一考察 | 小西日遶 |
了義院日達と本有院日相の論議応酬の一考察 | 鈴木正嚴 |
近世不受不施論争における権力に対する譲歩と殉教 ―国主の不施の受不受の問題を中心に― | ジャクリーン・ストーン |
佛立開導・長松日扇師の信行成仏論 ―三途成不論争を通して― | 福岡日雙 |
創価学会草創期における政界進出の理念と動機を再考する | 中野 毅 |
日本の近現代と日蓮仏教の「再歴史化」 ―国柱会と創価学会の「国立戒壇」論の場合― | 西山 茂 |
日蓮主義と九識論 ―田中智学と宮沢賢治における九識心王の日蓮をめぐって― | ブレニア・ユリア |
望月歓厚『日蓮教学の研究』における本尊論の検討 | 宮田幸一 |
現代修行道場の諸問題 ―僧としての修行者は如何にあるべきか― | 戸田日晨 |
法華コモンズの講座一覧
※各講座とも当日受講(途中受講)が可能です。
2023年度(後期)講座一覧
開講予定の講座 受講受付中です。
※下記日程は、開講決定時のものです。新型コロナウィルス等による日程変更については、上部の緊急連絡にてご確認ください。
連続講座「仏教哲学再考②―『大乗起信論』を手掛かりに ―」 末木文美士
講座 詳細
「仏教哲学再考②—『大乗起信論』を手掛かりに—」
会 場: オンライン講義&配信
開催日:第1回 2023年10月4日(水) 午後6時30分~午後8時30分
第2回 2023年11月8日(水) 午後6時30分~午後8時30分
第3回 2023年12月6日(水) 午後6時30分~午後8時30分
第4回 2024年1月10日(水) 午後6時30分~午後8時30分
受講料: 8,000円(全4回) ※当日1回の受講は3,000円です。
《講師よりのコメント》
『大乗起信論』は、東アジアの仏教全体に大きな影響を与えている。本講義では、『起信論』自体を読みこむというよりは、『起信論』が東アジアでどのように受け止められ、どのように変容したかを、真如・如来蔵・本覚などの概念の展開を含めて考える。張文良『《大乗起信論》思想史研究』(中国語。中国社会科学出版社、2020)を参考として、張氏が「方法としての《大乗起信論》」と呼ぶ方法により、『起信論』を手掛かりとして東アジア仏教思想を考えてみたい。
※1学期4回の開催で、4学期16回ほど連続講義の予定。テキストは岩波文庫版『大乗起信論』(宇井伯寿・高崎直道訳注)を使うので、受講者は事前に購入のこと。
《講師略歴》
末木文美士(すえき・ふみひこ):1949年山梨県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。文学博士。現在、東京大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授、未来哲学研究所所長。専攻は仏教学、日本思想。著書に『日本仏教史 思想史としてのアプローチ』(新潮文庫)、『仏教 言葉の思想史』(岩波書店)、『日蓮入門 現世を撃つ思想』(ちくま新書)、『思想としての仏教入門』(トランスビュー)、『『碧巌録』を読む』(岩波現代文庫)、『草木成仏の思想』(サンガ)、『冥顕の哲学1、2』(ぷねうま舎)、『日本思想史』岩波新書、他多数。
シリーズ講座「法華仏教講座」 全6回
講座 詳細
「法華仏教講座」
「法華仏教講座」
会 場: 新宿 常円寺 新宿常円寺祖師堂3階会議室(&オンライン実況)
開催日: 2023年度 後期6回 ※原則土曜日 午後4時30分~6時30分 ※対面講義が不可の場合は、オンラインのみ(後に動画配信)で開催する予定です
受講料: 1期6回分12,000円 ※1回のみ聴講:3,000円
《講師略歴》
第1回・第6回
川﨑弘志(かわさき・ひろし):1954年大阪府生まれ。大阪工業大学工学部応用化学科卒、法華仏教研究編集委員。大学卒業後に関東のゴム部品製造業でエンジニアとして勤務する傍ら、日蓮の研究を行う。近年の論考に「日蓮花押母字の「妙」字説の研究」(『法華仏教研究』34号)、「創価学会近代史の研究(一)」(『法華仏教研究』29号)、「台密における日蓮の血脈相承の系譜」(『法華仏教研究』28号)等がある。
第2回
久保田正宏(くぼた・しょうこう):1989年、東京都生まれ。早稲田大学文学部東洋哲学コース卒業。同大学大学院文学研究科博士後期課程人文科学専攻東洋哲学コース退学。東京都、仙寿院修徒。主な論文に「知礼の蛣蜣六即説について―宋代天台諸師による継承とその問題点―」(『仏教学』60、2019年)、「山家派における寂光有相説の解釈について―浄穢の取捨・平等をめぐる問題―」(『天台学報』63、2021年)、「宋代天台諸師による寂光有相説理解の一側面―浄穢の取捨に基づく理解について―」(『印度学仏教学研究』70-1、2021年)、「宋代天台における『大仏頂首楞厳経』の教判的位置付け―方等時判属説について―」(『印度学仏教学研究』71-1、2022年)など。また、解説として「南宋時代における天台教学(一)~(八)」(『宗教文化誌 法華』108-3~12、2022年3月~12月)がある。
第
第3回
渡辺麻里子(わたなべ・まりこ):1967生、千葉県出身。早稲田大学教育学部国語国文学科卒、早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。弘前大学人文社会科学部教授を経て、2020年4月から、大正大学文学部日本文学科教授。近年の論考に、「天台の論義書と談議書――『法華経』『三大部』を中心に――」(『日本仏教と論義』法藏館、2020年)、「園城寺の学問世界――園城寺勧学院聖教を基点として――」(『説話文学研究』56、2021年9月)などがある。
第4回
村上東俊(むらかみ・とうしゅん):1971年東京都生まれ。立正大学大学院文学研究科仏教学専攻後期博士課程単位取得退学。法華宗(陣門流)学林教授、立正大学法華経文化研究所特別所員、日本印度学仏教学会評議員、法華仏教研究編集委員、東京・立正院住職。近年の論考に「日蓮聖人の前期花押の特徴と母字に関する考察」「天台智顗における燃灯仏理解の一側面―『法華玄義』を中心として―」、「ティラウラコットにおける近年の考古学調査について」などがある。
第5回
神田大輝(かんだ・だいき):1989年生まれ。立正大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、立正大学日蓮教学研究所研究員。論文:「広蔵院日辰の寿量本仏観」(『日蓮教学をめぐる諸問題』北川前肇先生古稀記念論文集、山喜房佛書林、2018)、「広蔵院日辰の法華経論義書―要法寺蔵『略二論義』を視点として―」(『印度學佛教學研究』第70巻2号、2022)ほか。
(2023年度 後期6回) | ||
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第1回 | 佐渡始顕本尊の研究(一)—身延曽存の「佐渡始顕本尊の真偽論—川﨑弘志先生 | 10月28日 |
第2回 | 四明知礼の実相論とその展開—久保田正宏先生 | 11月25日 |
第3回 | 日蓮僧の中世天台寺院における修学― | 12月2日 |
第4回 | 『観心本尊抄』から『曾谷入道殿許御書』へ-菅原関道先生 | 2023年1月28日 |
第5回 | 日蓮花押の解釈における諸問題-花押の母字と変化の理由を探る―村上東俊先生 | 2024年1月6日 |
第6回 | 佐渡始顕本尊の研究(一)—国柱会の「佐渡始顕本尊の真偽論—川﨑弘志先生 | 2024年3月23日 |
集中講座「史実・尼僧畜髪縁付——ブッダ時代から現代までー」 大竹晋
講座 詳細
「史実・尼僧畜髪縁付——ブッダ時代から現代までー」
会 場: 新宿 常円寺 祖師堂地階ホール(&オンライン実況)
開催日: 2023年度 後期全2回 ※ 午後1時30分~5時30分
第1回 10月21日(土) 世界篇 /日本篇Ⅰ:前近代、明治、大正
第2回 11月18日(土) 日本篇Ⅱ:昭和戦前期 /日本篇Ⅲ:昭和戦後期、平成、令和
受講料: 2回分7,000円 ※1回のみ聴講:4,000円
《講師よりのコメント》
今年は、明治6年(1873)の太政官布告「自今比丘尼ノ儀モ蓄髮肉食縁付帰俗等可為勝手事」から150年目の節目の年に当たります。これにちなんで、尼僧の蓄髪、尼僧の縁付(結婚)について、その包括的な歴史を回顧してみることにしました。
近年、日本の諸宗においては、色とりどりの法衣をまとった、有髪の尼僧、有夫の尼僧がしばしば見受けられるようになっています。これはいつから始まり、どのように拡がっていったのでしょうか。知られざるその歴史を、ブッダ時代から現代までたどっていきます。 有髪の尼僧、有夫の尼僧については従来その歴史が研究されておらず、提示する資料はいずれも本講師が仏典や古新聞古雑誌から見つけてきたものです。 仏教史、女性史に関心のあるかたの受講をお待ちしております。
《扱われる内容の例》
第一回●尼僧蓄髪縁付は前近代においていつどこで始まったか
●尼僧蓄髪縁付は明治大正においてどのように議論されたか
第二回●尼僧蓄髪縁付は戦争によってどのように促進されたか
●尼僧蓄髪縁付は昭和においてどのように公認されたか
《講師略歴》
大竹晋(おおたけ・すすむ):1974年岐阜県生まれ、宗教評論家、仏典翻訳家。
著書に『大乗起信論成立問題の研究』『宗祖に訊く』『大乗非仏説をこえて』『セルフ授戒で仏教徒』(国書刊行会)、『仏のなりかた』(春秋社)、『「悟り体験」を読む』(新潮社)、『悟りと葬式』(筑摩書房)など
講座「『法華経』『法華文句』講義」 菅野博史
講座 詳細
「『法華経』『法華文句』講義」
先生
会 場: 新宿 常円寺 祖師堂地階ホール(&オンライン実況)
開催日: 2023年度 後期6回 ※原則最終 月曜日(12 月は別) 午後6 時30 分~8 時30 分
※対面講義が不可の場合は、オンラインまたは動画配信講義に切替えて開催する予定です。
受講料: 1期分12,000円(半年間6回)※1回のみ聴講:3,000円
《講師よりのコメント》
今年度の後期も、『法華経』『法華文句』の講義を継続します。『法華文句』は『法華経』の随文釈義の注釈書ですので、「注釈書読みの経典知らず」にならないためには、『法華文句』を読むときには、常に『法華経』の本文を読まなければなりません。現在、『法華文句』の本文を地道に読む機会はほとんどないと思われますので、この講義では、『法華文句』の本文をすべて読んでいきます。もちろん同時に『法華経』も読んでいきます。受講生のご希望がある限り、地道に続けていきたいと思っています。今期は「譬喩品」の随文釈義の部分を学習していきます。
★教科書『法華文句』Ⅲ(第三文明社、各冊2,530円)※コモンズ割引価格2,000円(受付にて)
★『法華経』はプリントを配布します
《講師略歴》
菅野博史(かんの・ひろし):1952年福島県生まれ。1976年東京大学文学部印度哲学印度文学科卒業。1984年東京大学大学院博士課程(印度哲学)単位取得退学。1994年文学博士(東京大学)。現在、創価大学大学院教授、(公財)東洋哲学研究所副所長。専門は、仏教学、中国仏教思想史。著書に『一念三千とは何か―『摩訶止観』正修止観章―』(第三文明社)、『法華経入門』(岩波書店)、『中国法華思想の研究』(春秋社)、『南北朝・隋代の中国仏教思想研究』『法華経―永遠の菩薩道―』(大蔵出版)、『中国仏教の経典解釈と思想研究』(法藏館)など多数。訳書に『現代語訳 法華玄義』上・下(東洋哲学研究所)、『現代語訳 法華玄義釈籤』上・中・下一(松森秀幸と共訳、東洋哲学研究所)など多数。
(2023年度 後期6回) | ||
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第1回 | 10月23日 | |
第2回 | 11月27日 | |
第3回 | 12月18日 | |
第4回 | 2024年1月29日 | |
第5回 | 2月26日 | |
第6回 | 3月25日 |
2023年度(前期)講座一覧
開講予定の講座 受講受付中です。
※下記日程は、開講決定時のものです。新型コロナウィルス等による日程やオンライン講義への変更については、上部の緊急連絡にてご確認ください。
シリーズ講座「法華仏教講座」 全5回
講座 詳細
「法華仏教講座」
先生
会 場: 新宿 常円寺 祖師堂3階会議室
開催日: 2023年度 前期6回 ※原則毎月1回土曜日 午後4時30分~6時30分 ※対面講義が不可の場合は、オンラインのみ(後に動画配信)で開催する予定です
受講料: 1期分12,000円(半年間6回)※1回のみ聴講:3,000円
《講師略歴》
第1回
大松久規(おおまつひさのり):1985年、岩手県生まれ。駒澤大学大学院人文科学研究科仏教学専攻博
士後期課程修了。博士(仏教学)。現在、愛知学院大学専任講師。近年の論文に「『観心論』について」
(『曹洞宗総合研究センター学術大会紀要』23、2022年)、「宝地房証真の「四種三昧」受容」(『禅研究所
紀要』49、2021年)など。
第2回
大平寛龍(おおひらかんりょう):1973年、香川県生まれ。立命館大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。興隆学林専門学校宗学研究科卒。現在、興隆学林専門学校専任講師。主な論文に、「日隆聖人御所持『心空嘉慶版妙法蓮華経』『科註妙法蓮華経』小考」(『桂林学叢』第25号、2014年3月)。「『本門弘経抄』と『科註妙法蓮華経』」(『印度學佛教學研究』通巻第144号、2018年3月)。「本国寺日伝写本『科註妙法蓮華経』に関する一考察」(『興風』第33号、2021年12月)など。
第3回
魚住孝至(うおずみたかし):1953年兵庫県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科倫理学専攻博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。現在、放送大学特任教授。
主な著書:『宮本武蔵 日本人の道』(ぺりかん社・2002)、『宮本武蔵』(岩波新書・2005)『芭蕉 最後の一句』(筑摩選書・2011)、『日本文化と思想の展開―内と外と』(放送大学教育振興会・2022)、訳書にオイゲン・ヘリゲル著『新訳 弓と禅』(角川ソフィア文庫・2015)など。
第4回
三輪是法(みわぜほう):1964年生まれ。立正大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。博士(文学)。立正大学仏教学部教授。共著:『仏教の教え』(春秋社)、『アジアに広がる仏教』(山喜房佛書林) 論文:‘Varieties of Belief in Nichiren Buddhism in Modern Japan’(『日本印度学佛教学研究』第69巻第3号)、「日蓮聖人の諸宗認識―問題提起」(『日蓮教学研究所紀要』第47号)など。
第5回
坂井法曄(さかいほうよう):1970年生まれ。立正大学仏教学部卒業。興風談所所員。論文:「日蓮遺文中の擡頭・平出とその周辺」(『興風』33号)、「日蓮の語る承久の乱とその周辺」(『承久の乱研究の最前線』近刊)など。
第6回
花野充道(はなのじゅうどう):1950 年京都府生まれ。早稲田大学大学院文学部東洋哲学専攻博士課程修了。 博士(文学)。法華仏教研究会主宰。『法華仏教研究』編集長。法華コモンズ仏教学林教学委員。単著に『天台本覚思想と日蓮教学』(山喜房仏書林、2010年)、単編著に『シリーズ日蓮第1巻・法華経と日蓮』(春秋社、2014年)、『シリーズ日蓮第2巻・日蓮の思想とその展開』(春秋社、2014年)、『シリーズ日蓮第3巻・日蓮教団の成立と展開』(春秋社、2015年)、『花野充道博士古稀記念論文集-仏教思想の展開・日蓮仏教とその展開』(山喜房仏書林、2020年)。他、論文多数。
(2023年度 前期6回) | ||
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第1回 | 「天台大師所説の禅観と止観」-大松久規先生 | 4月1日 |
第2回 | 「『科註妙法蓮華経』と日蓮門下との関わりについて」-大平寛龍先生 | 5月27日 |
第3回 | 『法華義疏』について」-魚住孝至先生 | 6月24日 |
第4回 | 「一念三千の現代的解釈」-三輪是法先生 | 7月29日 |
第5回 | 「近世後期の日蓮信奉者 深見要言について」-坂井法曄先生 | 8月26日 |
第6回 | 「智顗教学と日蓮教学の仏身論」-花野充道先生 | 9月30日 |
一日集中講座「中観思想とは何か-その成立と展開-」 斎藤明
講座 詳細
「中観思想とは何か-その成立と展開-」
会 場: 新宿 常円寺 祖師堂地階ホール
開催日:2023年6月3日(土) 午後1時30分~5時30分
受講料: 5,000円 ※対面、オンラインとも同額になります。
《講師よりのコメント》
中観思想は、瑜伽行唯識思想とともに、インド大乗仏教の中核をなす思想の一つとしてよく知られる。これら二つの思想は、いずれも初期仏教由来の非有・非無の中道説に淵源し、大乗経典、とくに初期の般若経の思想をもとに展開したという点は共通する。ただし、時代背景と、教理解釈をめぐる微妙な相異は、のちに大乗仏教思想の二つの潮流を生むことになる。5世紀以降にはまた、瑜伽行派と中観派という二大学派が誕生し、両学派相互の議論や、仏教内外の論争をへて、それぞれに興味深い展開を見ることになった。
これらの思想的な展開は、とくに瑜伽行派の学説と深い関わりもつ如来蔵・仏性説も相まって、インドにとどまらず、東アジアや内陸アジアにおける仏教思想にも大きな影響を与えることになる。
この講義では、仏教思想史における中観思想とはなにか、またそれはいかなる背景のもとにどのような展開を見ることになったのかを再考してみたい。
〇参考文献「中観思想の成立と展開―ナーガールジュナの位置づけを中心として―」、『空と中観』(シリーズ大乗仏教6 春秋社刊))3頁~41頁
《講師略歴》
斎藤明(さいとうあきら):1950年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。オーストラリア国立大学PhD。国際仏教学大学院大学教授。東京大学名誉教授。
著書にA Study of Akṣayamati(=Śāntideva)’s Bodhisattvacaryāvatāra as Found in the Tibetan Manuscripts from Tun-huang,1993, 『大乗仏教とは何か』(シリーズ大乗仏教1、共編著[代表]、春秋社、2011)、『空と中観』(シリーズ大乗仏教6、共編著[代表]、春秋社、2012)、『スティラマティ『五蘊論釈』における五位百法対応語』(共編著[代表]、山喜房佛書林、2022)他。
集中講座 全2回「鎌倉仏教研究史について~官僧・遁世僧論の立場から」 松尾剛次
講座 詳細
「仏教哲学再考―『八宗綱要』を手掛かりに④」
会 場: 新宿 常円寺 祖師堂地階ホール
開催日:
第1回 7月1日(土) 午後1時30分~5時30分
第2回 9月16日(土) 午後1時30分~5時30分
受講料: 2回分7,000円 ※当日1回の受講は4,000円です。
※対面、オンラインとも同額になります。
《講師よりのコメント》
「鎌倉新仏教とは何か」に関する研究は汗牛充棟たるものがあるが、その通説的パラダイムともいうべきものは、大きく二つある。「鎌倉旧・新仏教論」と「顕密体制論」である。「鎌倉旧・新仏教論」は井上光貞、家永三郎らによって形成された考えで、長い間通説的な立場を占めてきた。選択、専修、易行、反戒律、反密教、民衆救済などを指標とし、親鸞を鎌倉新仏教の典型とし、鎌倉新仏教の果たした役割に大きな光を当てた。他方の「顕密体制論」は1970年代に黒田俊雄によって提起された説である。「正統」と「異端」を指標にして、興福寺、延暦寺といったいわゆる旧仏教寺社勢力の果たした役割の大きさに光を当てた。この顕密体制論により、「鎌倉旧・新仏教論」は影響力を失い、旧仏教寺社勢力研究が盛んとなった。私は、いずれの説にも大きな問題があると考えている。講義では、従来のパラダイムを紹介しつつ、それらに代えて官僧・遁世僧体制という私見を提起する。そのうえで、日蓮を遁世僧として見直す。
《講師略歴》
松尾剛次(まつおけんじ):1954年生まれ 、山形大学名誉教授、早稲田大学講師、文学博士(東大) 東京大学特任教授、ロンドン大、ニューヨーク州立大、北京外大等で客員教授。
『仏教入門』(岩波ジュニア新書)、『日本仏教史入門』(平凡社新書)、『鎌倉新仏教の成立』(吉川弘文館)、『忍性』(ミネルバ書房)など多数の著書がある。
連続講座「歴史から考える日本仏教 ⑩-日本の偽書・偽文書を読み解く」 菊地大樹
講座 詳細
「日本の偽書・偽文書を読み解く」
会 場: 新宿 常円寺 祖師堂地階ホール
開催日: 2023年度 前期5回 ※原則第2火曜日 午後6時30分~8時30分
受講料: 1期分10,000円(半年間5回)※1回のみ聴講:3,000円
《講師よりのコメント》
この講座は、歴史学の立場から日本仏教のさまざまな側面を継続的に考えてゆくことを目指します。これは言い換えれば、教理文献に残された思想を、それが著された時代の文脈の中で立体的にとらえなおす営みに他なりません。しかもひとつの時代は系譜となって、前後に長く連なってもいます。そこで日蓮の生きた鎌倉時代をつねにどこかで射程に入れつつも、ときには原始古代にまでさかのぼり、また私たちの生きる近現代にも立ち戻って進んでいきたいと思います。
2023年度前期は、22年度のシンポジウム・対談「偽書が生み出した日本仏教」において総合的に議論した問題をさらに深め、個別に考えていきたいと思います。偽書・偽文書には歴史書から宗教文献まで幅広いジャンルが含まれます。それらは、誰かを騙すために作られたとは限りません。〈歴史〉といっても、それが指すイメージは中世・近世・近代で大きく異なります。その時代に合った語り方を探る中で、多くの偽書・偽文書が生まれました。以前から知られていた「竹内文書」や「東日流外三郡誌」に加え、最近は「椿井文書」にも大きな注目が集まっています。2000年代以降、このような偽書・偽文書を単なる好奇の対象としてではなく、歴史・文学・思想の問題として再考する学術研究が多く進められてきました。今回の講義では、毎回指定文献の読解を中心にしながら、真正な文書と偽書・偽文書の両方を具体的に検討していきたいと思います。なお指定文献は毎回受講者に対し、事前に事務局より配布いたします。
《講師略歴》
菊地大樹(きくちひろき):東京大学大学院修士課程修了。博士(文学)。現在、東京大学史料編纂所教授。著書に『中世仏教の原形と展開』(吉川弘文館、2007年)、『日本人と山の宗教』(講談社、2020年)、『吾妻鏡と鎌倉の仏教』(吉川弘文館、2023年)他。論文に「再考:持経者から日蓮へ」(『花野充道博士古稀記念論集』山喜房仏書林、2020年)、「環境と身体を結ぶもの」(『東アジア学術論集』11号、2023年)他。
(2023年度 前期5回) | ||
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第1講 | 偽書・偽文書とはなにか | 4月11日 |
第2講 | 偽書・偽文書の生れる伝授の場 | 5月9日 |
第3講 | 中世「神話」と偽書・偽文書 | 6月6日 |
第4講 | 生まれ変わる近世の偽書・偽文書 | 7月11日 |
第5講 | 地域社会と偽書・偽文書 | 8月8日 |
連続講座「『法華経』『法華文句』講義」 菅野博史
講座 詳細
「『法華経』『法華文句』講義」
会 場: 新宿 常円寺 祖師堂3階会議室
開催日: 2023年度 前期6回 ※原則毎月最終月曜日 午後6時30分~8時30分
受講料: 1期分12,000円(半年間6回)※1回のみ聴講:3,000円
《講師よりのコメント》
今年度の前期も、『法華経』『法華文句』の講義を継続します。『法華文句』は『法華経』の随文釈義の注釈書ですので、「注釈書読みの経典知らず」にならないためには、『法華文句』を読むときには、常に『法華経』の本文を読まなければなりません。現在、『法華文句』の本文を地道に読む機会はほとんどないと思われますので、この講義では、『法華文句』の本文をすべて読んでいきます。もちろん同時に『法華経』も読んでいきます。受講生のご希望がある限り、地道に続けていきたいと思っています。いよいよ「譬喩品」の随文釈義の部分を学習していきます。
★教科書『法華文句』Ⅱ・Ⅲ(第三文明社、各冊2,530円)※コモンズ割引価格2,000円(受付にて)
★『法華経』はプリントを配布します
《講師略歴》
菅野博史(かんのひろし):1952年福島県生まれ。1976年東京大学文学部印度哲学印度文学科卒業。1984年東京大学大学院博士課程(印度哲学)単位取得退学。1994年文学博士(東京大学)。現在、創価大学文学部教授、(公財)東洋哲学研究所副所長。
専門は、仏教学、中国仏教思想史。著書に『一念三千とは何か―摩訶止観正修止観章―』(第三文明社)、『法華経入門』(岩波書店)、『中国法華思想の研究』(春秋社)、『南北朝・隋代の中国仏教思想研究』『法華経―永遠の菩薩道―』(大蔵出版)、『中国仏教の経典解釈と思想研究』(法藏館)など多数。訳書に『現代語訳 法華玄義』上・下(東洋哲学研究所)、『現代語訳 法華玄義釈籤』上・中(松森秀幸と共訳、東洋哲学研究所)など多数。
(2023年度 前期6回) | ||
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第1回 | 4月24日 | |
第2回 | 5月29日 | |
第3回 | 6月26日 | |
第4回 | 7月31日 | |
第5回 | 8月28日 | |
第6回 | 9月25日 |