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去る10月5日(土)午後4時より、法華仏教講座の第一回目となる「「遠壽院荒行堂鬼子母尊神神像 孝明天皇親拝」考が講師の戸田日晨先生により講義されました。戸田先生は日蓮宗大荒行のルーツである遠壽院の住職で荒行堂の伝師であり、その遠壽院で運営する総合修法研究所の所長をされています。遠壽院の伝師の講義ということもあり関心度が高かく、聴講者は40名ほどとなりました。いつもは荒行また荒行堂についての講義をされる戸田先生ですが、今回は孝明天皇が親拝されたという遠壽院の荒行堂鬼子母尊神像にまつわる話を中心にして、幕末・維新期の日本を考え直すというテーマで御講義頂きました。
講義は、自己紹介としてこれまでの僧侶人生を振り返っての話から始まり、戦中・戦後の遠壽院を舞台とした日蓮宗の裏面史にもふれてから、本題の遠壽院鬼子母尊神が京都宮中において参拝されたことについて、宮崎勝美「西海弘通記録」を参照しながら詳しく説明されました。そして講義は、幕末維新期における表と裏の歴史について、また明治以降の日本と宗教界の状況についてふれながら、現在のグローバリゼーション時代における日本の宗派仏教のあり方として広く世界に開かれた方向に進むことの必要性を話されました。そして最後に、「実践現場の再構築と提唱」としてご自身の遠壽院荒行堂における改革実践をまじえながら、宗教現場におけるクリエイティヴな取り組みの重要性について語って、講義を終了されました。その後の質疑応答も予定時間をこえて活発に行われました。
なお、戸田先生は12月13日(金)に遠壽院において荒行堂についての講義を予定しています。聴講ご希望の方は、下記の遠壽院HPにアクセスして12月5日までにお申し込みのほどお願いいたします。
https://www.onjuin.com/about/pg30.html
次回は、11月16日(土)午後4時より平島盛龍先生「慶林坊日隆の一仏二名論について」です。(文責:スタッフ)

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