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去る7月22日に山上弘道先生の講座「日蓮聖人の御真蹟を拝す」の第四講「ご親戚の推敲の跡を拝す」が開催されました。今回は、日蓮聖人がご真蹟の推敲をかさねてた痕跡を見ていこうということで、第一にミセケチ(見せ消ち)や書き足し・書き直しなど、第二に草案本から分かる推敲の痕跡、という二つの視点から様々なご遺文を取り上げて行かれました。
第一のミセケチ・書き足し・書き直しについては、『法門可被申様之事』の「せう房」について、『撰時抄』の系年について、『千日尼御前御返事』の日付について、『滝泉寺申状』の宗祖の書き入れについて、『龍門御書』の肩書の書き直し、『諌暁八幡抄』の「同一苦」についてなどを取り上げました。また第二の「草案本」では『開目抄』を取り上げて、草案本にはなかった「常不軽品のごとし」が、正本には記されていた必然性について説明されました。他にも『強仁状御返事』が草案と考えられること、『曾谷入道殿許御書』の草案本と正本を比較して「一大秘法」の意味を論じるなど、大変充実した御講義を行って終了しました。
(編集部)

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