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平成28年5月30日(月)、菅野博史先生の「『法華玄義』講義」の第2回講座がおこなわれました。約40名の受講者で今回も会場がほぼ満席となった第2回では、古来から伝えられる天台大師の10の徳(十徳)の解説を中心に、その生涯を辿りました。前半では、南岳慧思との出会いから、大蘇山での開悟を中心に、三諦や四教などの天台教学が実はそれ以前に遡れる可能性があること、後半では、隋の楊広との関係から、天台大師の晩年についての様々な学説をご紹介いただきました。先生によれば、三大部が章安灌頂などの編になっていることを特徴として、大師は「体験」を重視した仏教者との面も濃く、晩年に楊広から「維摩経疏」の作成を強いられたことは、かなりきついことだったかもしれないとのことで、大師へのイメージががらりと変わるような、とても興味深い講義でした。

 

第3回講座は、6月20日(月)18:30から「「妙法蓮華経」の略釈」です。ぜひご参加ください。

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