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 4月16日(土)、常円寺祖師堂地下一階ホールにおいて、花野充道先生による「日蓮教学と中古天台教学の検討」の第1回講義が行われました。

 「大学のゼミのような雰囲気で対話重視で進めていきたい」と語る花野先生。その抱負の通り、この日は講師と受講者全員の自己紹介から始まりました。

 花野先生は、日蓮正宗で得度したことによって、大学で日蓮聖人の教義を学ぶことになり、その結果、学問と信仰の問題について悩んで今日まで来たことを話されました。

 続いて、受講者一人ひとりの自己紹介があり、様々な門流、立場の方が集い合っていることを再認識。法華コモンズの画期性に改めて目を開かれました。 

講義に入り、花野先生の「仏教の目的は何か」との問い掛けから一気に本題に。

 「成仏です」との答えに「その通り。自らが仏になることが仏教の目的であり、ここがキリスト教などと根本的に異なるところです」と花野先生。

「では、仏とはどんな存在か」と畳みかけるように質問。

印度仏教と日蓮聖人の成仏観の相違を踏まえたうえで、「経典には唱題により成仏できるという文証はない」

「唱題によって成仏できるとして、題目に力があるのか、それとも本尊に力があるのか。本尊に力があるとして、その本尊は漫荼羅(法本尊)か、仏像(仏本尊)か」という日蓮研究者にとっての関心事に話が及ぶ。

次回の講義が非常に楽しみになりました。

1回目の講義を聞きそびれた方も、2回目以降の講義にぜひご参加ください。

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