講座「『法華経』『法華文句』講義」第54回講座報告

講座「『法華経』『法華文句』講義」第54回講座報告
2022年11月28日 commons

去る11月28日(月)に通算54回目となる菅野博史先生の「『法華経』『法華文句』講義」が開催されました。【経文】は「一たび南無仏と称せば 皆な已に仏道を成じたり~」から、「譬喩亦た言辞を以て 随応して方便もて説きたまう」までです。【テキスト】は、549頁9行目「外国に天像に事うる者あり。金を以て像の頭と為す~」から、558頁の7行目「殊に文意を体せず。今は此の四失無し」までです。

今回の経文には、「仏種は縁によって起ると知しめす 是の故に一乗を説きたまわん 是の法は法位に住して 世間の相は常住なり」という、仏種という言葉と、本覚思想を示す「是法住法位 世間相常住」が出てきます。また「正直捨方便 但説無上道」や「如三世諸仏 説法之儀式 我今亦如是 説無分別法」など、よく知られた言葉も出てきます。テキスト解釈では、「過去仏章門を頌す」を終えて「未来仏章門を頌す」で「人・行・教・理」の四一を論じ、「現在仏章門を頌す」を論じて、「釈迦章門を頌す」に入ります。釈迦章では、諸師の比喩説について検討して、講義を終えられました。

次の第3回(通算55回目)は12月19日となります。ご受講、どうぞ宜しくお願いいたします。  (担当スタッフ)